わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

電動ロクロ (湯呑み3)

2008-09-25 18:08:04 | 電動ロクロ入門
6) 土を薄く上に延ばす。

  最初にロクロで作った作品は、結構重い物です。肉が厚い為です。

   ・ ロクロは古くからある道具です。それ故、各自が作品を作り易い様に

  色々な手法(技法)を使っています。(統一した方法は無いのです)
   
  ① ロクロの回転による遠心力(径を拡げようとしている力)と、それを阻止する 

   器の外側を触っている手(右回転では左手)との力関係で、土は上に延びます。

   ・ それ故、左手は基準になる手です、肘を体の一部に付け、振らつか無い様に注意。

  ② 両手の指を向かい合わせ、両方から土を締め付けますと、土は上に延びていきます。

   ・ 直径が広からない様に注意。

  ③ 土は上の部分から、薄く延ばします。上が薄くなったら、下部を薄くします。

   ・ 下部から薄くすると、手がスムーズに上に動かず、途中で止まりその部分が

     薄くなり、最悪その部分で、撚れやネジ切れる場合が有ります。

  ④ ロクロで難しいのは、いかに振れずに、土を高く上げられるかと言う事です。

   その要点を幾つか挙げます。

   a)  両手の指の締め付けを強くする事。(初心者は力不足になりがちです。)

    ・ 特に外側の手(左手)をやや強めにし、直径が拡がらない様にする。

   b)  手は時計の針で8~9時の位置で作業をします。

    ・ この位置が一番力が入ります。10~11時と体が伸びると力が入りません。

   c) 口縁の径は、左手が入る程度の大きさにする。(拡げ過ぎない事)

   d) 左右の手は届く範囲ないでは、繋げて下さい。

    ・ 背が低い場合には必ず、左右の手を連結する事。

   e)  粘土はやや硬い方が、伸びます。又水を使い過ぎて土に水が回らない様にします。

     水よりも「ドベ」を多く使ってください。

   f) 何よりも速く作業をする事です。

    ・ 土殺し、土を薄く延ばす、形を作る等、全ての作業を時間を掛けない事です。


 
コメント
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