わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

ファインセラミックス 3

2010-10-12 22:18:28 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
「ファインセラミックス」は、耐摩耗性、耐熱性、耐化学薬品性(耐食性)、電気絶縁性、誘電性、圧電性

などの、優れた特性を生かして、日用品から、直接目に見えない、各種産業用に、多用されています。

 人類は、石器時代、青銅器時代、鉄器時代と、歴史を刻み、現在は、鉄器の時代とも、言われています。

 ・ 「ファインセラミックス」は、その優れた特性から、徐々に、鉄に代わろうと、しています。

   「セラミックス」の時代が来ると、言う人さえいます。

 ・ 但し、唯一の欠点である、「もろさ」即ち、剛性(粘り)に欠けている(衝撃に弱い)事も、

   何らかの方法で、解決する必要は有ります。

4) ファインセラミックスの用途 (前回の続き)

 ①  電子部品

  ) 赤外線センサ、ガスセンサ、温度センサ、圧電ブザー(発音体)、時計の発振子、磁気テープ、

    光通信ケーブルや、胃カメラのオプティカル(光学)ファイバー、 その他

  ) 半導体、製造装置用部材:  ヒーター、静電チャック、ルツボ  その他

 ②  機械部品

    従来、金属で造られていた製品が、より機能的特性に優れた、セラミックスに、移行している、

    部品も多く成っています。

  ) 摺動材、 転がりセラミック軸受、すべり軸受、圧延ロール 、切削工具、セラミックファイバー

    などです。

  ) 金属表面を、セラミックスで「コーティング」すると、耐食性、耐熱性、耐摩耗性に優れ、

    「ジェットエンジン」や「ロケットエンジン」の様な、高温度かつ高速で、作動させるような、

     部分には、最適な材料となります。

  ) 自動車部品:  排ガス関連部品(触媒など)、無膨張性シール保持材、圧電インジェクタ 

     センサ類、プラグ類 、エンジン部品

  ③ 耐熱部品

    スペースシャトルの外壁に、ファインセラミックスの「タイル材」を、貼り付け、高熱から

    シャトルを守る、耐熱性に優れた、材料が開発されています。

  ④ 日用品 : 化粧品、ガスコンロ、セラミックス包丁、薄型テレビ、永久磁石(フェライト)など

    身の回りの製品にも多く、使われています。

    又、 人工骨、人工関節、人工歯根など、医療分野でも、使われています。

  ⑤ その他 

   ) 最近の光触媒や、カーボンナノチューブ、セラミック繊維なども、使用されています。。

   ) ウラン燃料もセラミックス

     ウラン燃料は、セラミックスの形で、核分裂連鎖反応を、起こしています。

     粉末状の、二酸化ウランは、「ペレット」と呼ばれる、小指の先ほどの、大きさに、圧縮成形

     され、それを、高温の1800度の、焼結炉で焼き締めています。


5) 成形方法

以下次回に続きます。

 
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