前回に引き続き、登窯の話を、続けます。
5) 登窯
⑥ 登窯の構造
) 最前部に、焚口を造り、胴木間(どうぎま)、灰間(はいま)、第一焼成室(房)、第二焼成室と
次々に続きます。大きい窯では、十数室の房を連ね、最上部に煙突があります。
) 窯の側面に、階段を設け、各室(房)の左右に、薪を入れる、差木(さしき)口を付け、
第一房から、次々に、焼成する仕組みに、成っています。
各房の天井には、小さな火噴き孔が、数カ所、設けたりしています。
) 各房は、「さま(狭間)で」仕切られ、独立した窯に成っています。
「さま」の下部には、複数個の「さま穴」が、開けられ、上の房に連なっています。
この「さま穴」の大きさや、取り付け方によって、燃焼に微妙な変化が、起こります。
) 「さま」には、「横さま」「縦さま」「斜めさま」が有りますが、窯床に段差が有る、登窯では、
横と縦の「さま」に成ります。
・ 時間を掛けて、「じゅっくり」焼く場合には、「横さま」が適し、火勢を強くし、短時間で、
焼成する場合は、「縦さま」が、適していると、言われています。
・ この穴の大きさ(面積)によって、窯の引きが、変化しますので、引きの悪い場合には、
穴を広げます。又、窯の中の温度が、一定になる様な位置に、取り付けます。
) 窯中の雰囲気は、最上部に設けられた、煙突の元に有る、「ダンパー」(調整板)の開閉具合
に拠って、コントロールし、酸化、還元焼成を、決定します。
) 煙突の高さ、断面積や、焚き口の大きさなどは、ある程度、計算式で出るそうです。
a) 煙突の高さは、窯の内側の高さの、約3倍程度。
b) 水平な煙道の長さは、煙突の高さの、1/4に相当します。
煙道の断面積は、煙突の断面積よりも、大きく採ります。
但し、煙道の長さは、短い方が良いです。
c) 煙突の内径は、煙突の高さの、約1/25とする。
d) 焚き口の内容積は、窯の内容積の、1/10程度にする。
e) 燃料を燃やすには、空気が必要で、燃やす部分の下に、火格子(火網)を、取り付けます。
火格子は、3cm角の鉄材を、1.5cm位の間隔で、並べます。
f) 「さま穴」の全面積は、火格子の全面積の、1/10位で、「さま穴」1個の大きさは、
7~10cm角、程度が多いです。
⑦ 登窯の種類
窯には、用途や形によって、幾つかに分類出来ます。
即ち、本業窯、古窯、丸窯、京窯、益子窯などです。
以下次回に続きます。
5) 登窯
⑥ 登窯の構造
) 最前部に、焚口を造り、胴木間(どうぎま)、灰間(はいま)、第一焼成室(房)、第二焼成室と
次々に続きます。大きい窯では、十数室の房を連ね、最上部に煙突があります。
) 窯の側面に、階段を設け、各室(房)の左右に、薪を入れる、差木(さしき)口を付け、
第一房から、次々に、焼成する仕組みに、成っています。
各房の天井には、小さな火噴き孔が、数カ所、設けたりしています。
) 各房は、「さま(狭間)で」仕切られ、独立した窯に成っています。
「さま」の下部には、複数個の「さま穴」が、開けられ、上の房に連なっています。
この「さま穴」の大きさや、取り付け方によって、燃焼に微妙な変化が、起こります。
) 「さま」には、「横さま」「縦さま」「斜めさま」が有りますが、窯床に段差が有る、登窯では、
横と縦の「さま」に成ります。
・ 時間を掛けて、「じゅっくり」焼く場合には、「横さま」が適し、火勢を強くし、短時間で、
焼成する場合は、「縦さま」が、適していると、言われています。
・ この穴の大きさ(面積)によって、窯の引きが、変化しますので、引きの悪い場合には、
穴を広げます。又、窯の中の温度が、一定になる様な位置に、取り付けます。
) 窯中の雰囲気は、最上部に設けられた、煙突の元に有る、「ダンパー」(調整板)の開閉具合
に拠って、コントロールし、酸化、還元焼成を、決定します。
) 煙突の高さ、断面積や、焚き口の大きさなどは、ある程度、計算式で出るそうです。
a) 煙突の高さは、窯の内側の高さの、約3倍程度。
b) 水平な煙道の長さは、煙突の高さの、1/4に相当します。
煙道の断面積は、煙突の断面積よりも、大きく採ります。
但し、煙道の長さは、短い方が良いです。
c) 煙突の内径は、煙突の高さの、約1/25とする。
d) 焚き口の内容積は、窯の内容積の、1/10程度にする。
e) 燃料を燃やすには、空気が必要で、燃やす部分の下に、火格子(火網)を、取り付けます。
火格子は、3cm角の鉄材を、1.5cm位の間隔で、並べます。
f) 「さま穴」の全面積は、火格子の全面積の、1/10位で、「さま穴」1個の大きさは、
7~10cm角、程度が多いです。
⑦ 登窯の種類
窯には、用途や形によって、幾つかに分類出来ます。
即ち、本業窯、古窯、丸窯、京窯、益子窯などです。
以下次回に続きます。