わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

現代の陶芸241(小島憲二)

2012-11-18 21:45:30 | 現代陶芸と工芸家達

伊賀焼は、三重県伊賀市(旧阿山町)で焼かれている陶器及び器(せっき)です。 

 桃山時代の天正年間後期に、伊賀領主となった筒井定次が、阿山の槙山窯にて、茶の湯に

 用いる為の茶壺、茶入、花入、水指などを焼き始めたと言われています。

1) 小島憲二(こじま けんじ): 1953年(昭和28) ~

  ① 経歴

   1953年 愛知県知多市生まれます。

   1972年 愛知県立 常滑高校窯業科を卒業し、伊賀に移り作陶を始めます。(1年間)

   1973年 「朝日陶芸展」に初入選し、備前焼の小西陶蔵氏に師事し5年間修行します。

   1979年 伊賀に戻り、丸柱の古窯跡地に窖窯を築きます。 

        デンマーク国立博物館が、「陶筥」を買上ます。

   1995年 タイ・ダンクェン村で作陶。 三重・花御堂にて発表

   1999年 沖縄知花で作陶(2000年 同堂にて発表)。 琉球南蛮を発表します。

    (青砂工芸館・ギャラリー桃)

   2003年 三重・アートスペース「蔵」で 「小島憲二の眼と手(コレクションと作陶)」を開催します

  ・ 尚、朝日陶芸展、中国国際陶芸展、伝統工芸支部展、陶芸ビエンナーレ展、日本陶芸展など

      入選や受賞を多数受けています。

  ・ 名古屋橋本美術、沖縄・青砂工芸館、池袋東武、大丸京都展、大丸心斎橋店、沖縄三越、

    松坂屋静岡店、名古屋丸栄、日本橋三越本店、横浜高島屋、三重・堤側庵、名古屋丸栄など

    全国各地にて個展を中心に作品を発表しています。

  ② 伊賀焼きとは    

     伝統的な伊賀焼は一切の釉を用いず、耐火度の強い伊賀の土に、他所にない高温で

     焼成(伊賀の攻め焼き)し、赤松の灰から生み出される「ビードロ、焦げ」などの力強い景色と、

     茶人好みの雅味に富んだ造形とが特徴と言えます。

     窖窯での長時間の焼成、それに耐える力強い造形や美が見所です。

  ③ 小島氏の陶芸

     彼は、主に皿や鉢などの食器類と花入、壷などの作品が多い様です。

    ) 皿類: 手捻りの板皿が多く見受けられます。

      ・ 炭化四方皿: 黒、焦げ茶、灰色などの色が、波打ち際の砂浜の様に段々に波打って

        いる作品です。20 x 20x h2.0 cm

      ・ 彩文葉皿: 釉の掛かった葉皿で、黄、緑、黒と地の白色を、区分けして色付けした楕円形

        の皿です。14 X 27 X h3.5 cm

    ) 大鉢: エメラルドグリーンの自然釉、即ち「ビードロ」が器の中心部に集まっています。 

         伊賀 荷葉(かよう)大鉢  44 x 40 x h11 cm

          注: 荷葉とは、古来蓮の葉を意味したそうです。

       口元は蓮の葉を思わせる柔らかな曲線に波打ち、早朝の蓮の葉に宿る雫を溜めた様な

       潤いある豊かな「ビードロ」の色合いを見せています。  

    ) 「伊賀石景」の作品

        彼の作る壷や花入などには、「石景」と名付けた作品が多いです。

       ・ 伊賀石景花入: 六角の箱型の花入で、自然釉と見られる流れが見られる作品です。

         28 x 14 x h29 cm

       ・ 石景壷: 土の赤、ビードロの緑、灰が焦げた黄褐色が、絶妙なバランスで配色され、

         その景色は素晴らしい物と成った壷です。55 x 55 x h 25 cm

    ) 「塊の土瓶」 : 仙人を乗せた小舟やアジアの帆船、または鳥の様にも見える風変わり

        な土瓶です。釉は掛けられています。遊び心がいっぱい詰まった作品です。

    ) 彼は又、伊賀焼の可能性を拡げる為に、色々な土や色々の焼成を試みています。

        琉球南蛮や釉物の陶器も、手がけ個展に出品しています。

 次回(澤清嗣、澤克典氏)に続きます。

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