2) 撥水剤に付いて。
水漏れ防止剤が焼成後の作品に使用するのに対し、撥水剤は素焼き後に施釉する際、使用します。
即ち、水を弾く事を利用した、一種の蝋抜きとして利用するものです。
釉は水に溶かして使うのが一般的ですので、水を弾く事は釉を弾く事になります。
それ故、施釉したくない部分、筆で描いた文様や、蓋物の身と蓋の間、底(高台)等に塗ることに
なります。
① 水漏れ防止剤と撥水剤は、見た目も明らかに違います。
) 水漏れ防止剤が無色透明であるのに対し、撥水剤には赤色などの色が付けられています。
) 防止剤は水溶性で、水の様に「サラサラ」していますが、撥水剤は油性で、粘性があり
ます。
) 防止剤が無臭なのに対し、撥水剤は強烈な臭いが付けられています。
) 筆を使う場合は、防止剤は使用後に水で洗う事が出来ますが、撥水剤は石鹸水などで
洗わなければ成りません。
② 撥水剤の使い方。
) 絵柄など文様を抜く場合には、鉛筆などで下書きを施してから、筆で撥水剤を塗る事に
成ります。鉛筆で描いた部分は焼成で綺麗に消失しますので、安心です。
) 蓋物の身と蓋の合わせ部分に、撥水剤を塗ると後で釉を落とす作業が省略できます。
平皿などの広い「ベタ高台」の場合、底に撥水剤を塗ると釉が掛からず、釉を落とす手間が
省けます。
③ 撥水剤の注意点。
) 撥水剤は強力です。一度素焼きした作品に施すと、素地に浸み込みますので、取り除く
事は困難です。「紙やすり」でこすっても取れません。それ故、必要最小限の範囲内で使用
する事です。塗らない部分は当然釉が掛かってしまいますが、取り除くには、「シュロの
釉剥がしブラシ」等で簡単に剥ぎ取る事が出来ます
) 失敗した撥水剤は素焼きする事で、綺麗に取り除く事が出来ます。
それ以外では、難しいです。
) 一般に筆や刷毛で塗る事が多いのですが、筆などのカスレ模様もそのまま現れます。
意図的に残す場合を除いて、丁寧に塗る必要があります。但し厚く塗ると乾燥に時間が
掛かります。
3) ラッテックス(陶画のり)による蝋抜き。
実際に蝋抜きは、パラフィンを湯煎して溶かしてから使用します。この面倒な代わりに陶画のり
を使う方法があります。材料は「生ゴム」の一種です。
かなり粘りのある黄色掛かった溶液で、「スッパイ臭い」がします。
① 使い方は、筆などで線や面を塗ります。直ぐに乾燥して素地に密着します。その上から
釉を掛けます。釉が定着したら、針やピンセットを用いて「陶画のり」を剥がします。
剥がした部分には釉が掛かっていません。
② 筆や刷毛で塗り終えたら、直ぐに筆に付いた「のり」を石鹸水で洗います。
この作業が遅れると、「のり」が固まり筆が使い物に成らなくなりますので、迅速に洗う事
です。
以上の様に蝋抜きを行う方法は幾つかの方法がありますが、ご自分に合った方法を選ぶ事です。
水漏れ防止剤が焼成後の作品に使用するのに対し、撥水剤は素焼き後に施釉する際、使用します。
即ち、水を弾く事を利用した、一種の蝋抜きとして利用するものです。
釉は水に溶かして使うのが一般的ですので、水を弾く事は釉を弾く事になります。
それ故、施釉したくない部分、筆で描いた文様や、蓋物の身と蓋の間、底(高台)等に塗ることに
なります。
① 水漏れ防止剤と撥水剤は、見た目も明らかに違います。
) 水漏れ防止剤が無色透明であるのに対し、撥水剤には赤色などの色が付けられています。
) 防止剤は水溶性で、水の様に「サラサラ」していますが、撥水剤は油性で、粘性があり
ます。
) 防止剤が無臭なのに対し、撥水剤は強烈な臭いが付けられています。
) 筆を使う場合は、防止剤は使用後に水で洗う事が出来ますが、撥水剤は石鹸水などで
洗わなければ成りません。
② 撥水剤の使い方。
) 絵柄など文様を抜く場合には、鉛筆などで下書きを施してから、筆で撥水剤を塗る事に
成ります。鉛筆で描いた部分は焼成で綺麗に消失しますので、安心です。
) 蓋物の身と蓋の合わせ部分に、撥水剤を塗ると後で釉を落とす作業が省略できます。
平皿などの広い「ベタ高台」の場合、底に撥水剤を塗ると釉が掛からず、釉を落とす手間が
省けます。
③ 撥水剤の注意点。
) 撥水剤は強力です。一度素焼きした作品に施すと、素地に浸み込みますので、取り除く
事は困難です。「紙やすり」でこすっても取れません。それ故、必要最小限の範囲内で使用
する事です。塗らない部分は当然釉が掛かってしまいますが、取り除くには、「シュロの
釉剥がしブラシ」等で簡単に剥ぎ取る事が出来ます
) 失敗した撥水剤は素焼きする事で、綺麗に取り除く事が出来ます。
それ以外では、難しいです。
) 一般に筆や刷毛で塗る事が多いのですが、筆などのカスレ模様もそのまま現れます。
意図的に残す場合を除いて、丁寧に塗る必要があります。但し厚く塗ると乾燥に時間が
掛かります。
3) ラッテックス(陶画のり)による蝋抜き。
実際に蝋抜きは、パラフィンを湯煎して溶かしてから使用します。この面倒な代わりに陶画のり
を使う方法があります。材料は「生ゴム」の一種です。
かなり粘りのある黄色掛かった溶液で、「スッパイ臭い」がします。
① 使い方は、筆などで線や面を塗ります。直ぐに乾燥して素地に密着します。その上から
釉を掛けます。釉が定着したら、針やピンセットを用いて「陶画のり」を剥がします。
剥がした部分には釉が掛かっていません。
② 筆や刷毛で塗り終えたら、直ぐに筆に付いた「のり」を石鹸水で洗います。
この作業が遅れると、「のり」が固まり筆が使い物に成らなくなりますので、迅速に洗う事
です。
以上の様に蝋抜きを行う方法は幾つかの方法がありますが、ご自分に合った方法を選ぶ事です。