匣鉢(さや)を使って、ガス窯や電気窯で備前焼きや古信楽焼き風の焼き締め陶器を作る方法が
持てはやされています。 すでに経験された方も多いと思われます。
匣鉢を使って焼成するには、どの様に行えば良いか、疑問を持っている方の為に、その方法に付いて
お話します。
1) 匣鉢(さや)とは?
電気やガス灯油などの無かった時代には、薪を燃料としていました。当然薪の灰が窯中に降注ぐ
事になります。磁器の様に灰が被ると商品価値は無くなる場合、灰を被らない様に、蓋のある
耐熱性の器に納めて焼成していました。現在では、逆に灰や藁を使う為、窯の中の他の作品に
灰が掛からない様にする為に使用しています。
匣鉢を使って焼成できる作品は、緋色、火襷(たすき)、牡丹餅(ぼたもち)、胡麻(ごま)、
ビードロ、炭化、強還元焼成、焦げ(こげ)、窯変などで、一般の窯で焼成できない多種多様な
作品を焼く事が出来ます。又、酸化でも還元でも、匣鉢と他の作品を同時に焼く事も可能です。
① 匣鉢の種類。
) 匣鉢には、丸匣鉢、底抜き丸匣鉢、角匣鉢、底抜き角匣鉢など幾つかの種類があります。
作品の形に合わせて、使い分けます。更に、口縁に空気穴が有るものと、無いものがあり
ます。穴のあるものは、弱還元焼成の場合に使います。
尚、穴の無い匣鉢であっても、蓋を幾分ずらしたり、蓋の間にスペーサーを入れ蓋を幾分
持ち上げる事で、空気穴を設ける事が出来ます。
) 底抜きは、背の高い作品用で、継ぎ足して必要な高さまで、積み上げる事が出来ます。
) 市販されている、一般的な匣鉢の寸法。
a) 丸匣鉢の高さは100、110、120、145、150mm等が多く、口径は150、180、220、245、
280、320、350、395mm等のものが多いです。
b) 角匣鉢の高さは、100、110、120、145、150mm等で、口は正方形で175、245、280、
320、350mm程度が多いです。
匣鉢には蓋が必要です。但し専用の蓋でなくても、棚板を利用したり、匣鉢を逆さにして
蓋として使う事が出来ます。
尚、購入するに当たり、各社のカタログを見て下さい。
② 匣鉢焼成で使用する消耗品。
) 珪砂: 一般に窖窯(あながま)の底面に撒いて、熔けて流れた灰が窯にこびり付くのを
防ぐ為に使います。これを、匣鉢の内側の底に敷いて、匣鉢を保護します。
但し、再利用が出来ませんので、一度使用した物は廃棄処分します。
尚、珪砂粒子の粗さより5(粗い)~1(細かい)号までの種類があります。
) 木炭: 還元焼成や、炭化焼成する際、匣鉢の中に入れて焼成します。
バーベーキュー用の安価な炭でも十分です。燃え残りの消炭は火力が弱いので、再度利用
しない方が良いでしょう。
) 籾殻(もみがら): 稲(水稲)の籾殻を使います。
炭化作用を促進し、作品を黒く仕上げる為に、匣鉢の中に入れます。籾殻は非常に燃え難く
作品を匣鉢にくっ付くのを防ぐ役目もあります。
) 藁(わら): 水稲の藁を使いますが、陸稲の藁でも使用可能です。
一般に乾燥した状態で使いますが、火襷などに使う場合には、水に漬けた後木槌などで叩き
柔らかくしてから使います。
尚、珪砂は陶芸材料店で、木炭、籾殻、藁はホームセンターなどで購入する事が出来ます。
以下次回に続きます。
持てはやされています。 すでに経験された方も多いと思われます。
匣鉢を使って焼成するには、どの様に行えば良いか、疑問を持っている方の為に、その方法に付いて
お話します。
1) 匣鉢(さや)とは?
電気やガス灯油などの無かった時代には、薪を燃料としていました。当然薪の灰が窯中に降注ぐ
事になります。磁器の様に灰が被ると商品価値は無くなる場合、灰を被らない様に、蓋のある
耐熱性の器に納めて焼成していました。現在では、逆に灰や藁を使う為、窯の中の他の作品に
灰が掛からない様にする為に使用しています。
匣鉢を使って焼成できる作品は、緋色、火襷(たすき)、牡丹餅(ぼたもち)、胡麻(ごま)、
ビードロ、炭化、強還元焼成、焦げ(こげ)、窯変などで、一般の窯で焼成できない多種多様な
作品を焼く事が出来ます。又、酸化でも還元でも、匣鉢と他の作品を同時に焼く事も可能です。
① 匣鉢の種類。
) 匣鉢には、丸匣鉢、底抜き丸匣鉢、角匣鉢、底抜き角匣鉢など幾つかの種類があります。
作品の形に合わせて、使い分けます。更に、口縁に空気穴が有るものと、無いものがあり
ます。穴のあるものは、弱還元焼成の場合に使います。
尚、穴の無い匣鉢であっても、蓋を幾分ずらしたり、蓋の間にスペーサーを入れ蓋を幾分
持ち上げる事で、空気穴を設ける事が出来ます。
) 底抜きは、背の高い作品用で、継ぎ足して必要な高さまで、積み上げる事が出来ます。
) 市販されている、一般的な匣鉢の寸法。
a) 丸匣鉢の高さは100、110、120、145、150mm等が多く、口径は150、180、220、245、
280、320、350、395mm等のものが多いです。
b) 角匣鉢の高さは、100、110、120、145、150mm等で、口は正方形で175、245、280、
320、350mm程度が多いです。
匣鉢には蓋が必要です。但し専用の蓋でなくても、棚板を利用したり、匣鉢を逆さにして
蓋として使う事が出来ます。
尚、購入するに当たり、各社のカタログを見て下さい。
② 匣鉢焼成で使用する消耗品。
) 珪砂: 一般に窖窯(あながま)の底面に撒いて、熔けて流れた灰が窯にこびり付くのを
防ぐ為に使います。これを、匣鉢の内側の底に敷いて、匣鉢を保護します。
但し、再利用が出来ませんので、一度使用した物は廃棄処分します。
尚、珪砂粒子の粗さより5(粗い)~1(細かい)号までの種類があります。
) 木炭: 還元焼成や、炭化焼成する際、匣鉢の中に入れて焼成します。
バーベーキュー用の安価な炭でも十分です。燃え残りの消炭は火力が弱いので、再度利用
しない方が良いでしょう。
) 籾殻(もみがら): 稲(水稲)の籾殻を使います。
炭化作用を促進し、作品を黒く仕上げる為に、匣鉢の中に入れます。籾殻は非常に燃え難く
作品を匣鉢にくっ付くのを防ぐ役目もあります。
) 藁(わら): 水稲の藁を使いますが、陸稲の藁でも使用可能です。
一般に乾燥した状態で使いますが、火襷などに使う場合には、水に漬けた後木槌などで叩き
柔らかくしてから使います。
尚、珪砂は陶芸材料店で、木炭、籾殻、藁はホームセンターなどで購入する事が出来ます。
以下次回に続きます。