5) 草木灰の種類。
灰は何かの物質の燃え残り、即ち燃え滓(かす)という事です。灰は数千倍~数万倍の量の
物質を燃焼させて、わづかな量しか得る事ができません。それ故、継続的に同じ釉として利用
するには工業的には適しませんので、天然の灰は量産的な作品には、ほとんど利用されてい
ません。使われているのは、合成灰です。
① 灰は一種の産業廃棄物を燃やした物です。
天然の松灰は、燃料の赤松の残り滓から得られ、藁(わら)や糠、籾殻なども、稲刈り、脱穀、
精米時に発生した不要物を燃焼して得られます。
土灰(どばい)は雑木の灰ですが、山の薪(たきぎ)や間伐材を燃料にしたものです。
昔ならば竈(かまど)や、風呂焚き時に発生し回収した灰でした。
② 良い灰はなるべく一種類の樹木から出来た灰から得られると言われています。
焼き鳥やの炭や、炭焼きで出た灰、暖を取る火鉢などからは出た灰は、灰の材料が特定できる為
大変貴重なものですが、近年得難くなっています。
柞(いす)灰は鉄分が少ない為、磁器の釉として使われていますが、この樹木は特別灰をとる為
に植林されているそうです。
③ 木の種類として、 松、杉、樫(かし)、楢(なら)、橡(くぬぎ)等の樹木。
椿、橙(だいだい)、みかん等の果樹や花木。更には樹皮である栗皮(これも不要品)などで、
基本的には、どんな樹木の灰であっても、釉の原料に成ります。
松や樫の灰には、黒さを増すマンガンが多く含まれ、黒釉を作るのに適します。
④ 草の灰も、不要な物質を燃やした物です。禾科の稲(藁、糠、籾殻)などが著名ですが、
落ち葉や、少量の枯れた野菜くずや、選定された小枝や葉っぱなども利用できます。
6) 灰の主成分は、似たりよったりですが、微量ですが、その灰特有の鉱物(元素)が入って
いますので、灰を使う人はどの様な灰か、その由来に拘る(こだわる)人も多いです。
① 植物はその生えている土地から、養分を吸収し、同時にその土地に多く含まれる元素を吸収
することに成ります。有機物は焼成する事で、炭酸ガスとして空気中に放逐されますが、無機物
は灰の中に残る事に成ります。それ故、同じ銘柄の灰であっても、それが採取された場所に
よって成分が異なりましので、その経路も大切です。
② 採取した時期や草木の部位の違いも重要です。
部位とは、樹木の幹や樹皮、根、枝、葉などで、樹皮や枝、葉には石灰分が多く、幹には
珪酸が根には燐酸が多く含まれています。
③ 土灰にはマグネシアや鉄分が多く含まれています。マグネシア成分はマット釉を作るのに
適しています。
④ 禾科の植物の灰には、珪酸が70~80%含まれ、乳濁釉に多く使われています。
7) 天然灰と合成灰。
① 今まで述べてきたのは、天然の灰の話ですが、上記の様に品質にバラツキが多い為、量産品
には向きません。そこで天然灰を化学分析し、各鉱物を混ぜ合わせ、品質の安定した合成灰が
作られています。天然灰と共に市販されています。値段的には、当然天然物の方が高価です。
② 市販されている釉にも、灰釉と謳われた釉があります。これら、ほとんど合成灰を使った
釉です。
③ 天然の灰をご自分で作る人もいますが、材料集めから、焼成、篩掛けで異物の除去、
灰汁(あく)抜き等作業工程が多く、かなりの労力が必要です。
但し、民芸の陶芸家などでは、ご自分専用の灰を作っている人も多い様です。
灰は何かの物質の燃え残り、即ち燃え滓(かす)という事です。灰は数千倍~数万倍の量の
物質を燃焼させて、わづかな量しか得る事ができません。それ故、継続的に同じ釉として利用
するには工業的には適しませんので、天然の灰は量産的な作品には、ほとんど利用されてい
ません。使われているのは、合成灰です。
① 灰は一種の産業廃棄物を燃やした物です。
天然の松灰は、燃料の赤松の残り滓から得られ、藁(わら)や糠、籾殻なども、稲刈り、脱穀、
精米時に発生した不要物を燃焼して得られます。
土灰(どばい)は雑木の灰ですが、山の薪(たきぎ)や間伐材を燃料にしたものです。
昔ならば竈(かまど)や、風呂焚き時に発生し回収した灰でした。
② 良い灰はなるべく一種類の樹木から出来た灰から得られると言われています。
焼き鳥やの炭や、炭焼きで出た灰、暖を取る火鉢などからは出た灰は、灰の材料が特定できる為
大変貴重なものですが、近年得難くなっています。
柞(いす)灰は鉄分が少ない為、磁器の釉として使われていますが、この樹木は特別灰をとる為
に植林されているそうです。
③ 木の種類として、 松、杉、樫(かし)、楢(なら)、橡(くぬぎ)等の樹木。
椿、橙(だいだい)、みかん等の果樹や花木。更には樹皮である栗皮(これも不要品)などで、
基本的には、どんな樹木の灰であっても、釉の原料に成ります。
松や樫の灰には、黒さを増すマンガンが多く含まれ、黒釉を作るのに適します。
④ 草の灰も、不要な物質を燃やした物です。禾科の稲(藁、糠、籾殻)などが著名ですが、
落ち葉や、少量の枯れた野菜くずや、選定された小枝や葉っぱなども利用できます。
6) 灰の主成分は、似たりよったりですが、微量ですが、その灰特有の鉱物(元素)が入って
いますので、灰を使う人はどの様な灰か、その由来に拘る(こだわる)人も多いです。
① 植物はその生えている土地から、養分を吸収し、同時にその土地に多く含まれる元素を吸収
することに成ります。有機物は焼成する事で、炭酸ガスとして空気中に放逐されますが、無機物
は灰の中に残る事に成ります。それ故、同じ銘柄の灰であっても、それが採取された場所に
よって成分が異なりましので、その経路も大切です。
② 採取した時期や草木の部位の違いも重要です。
部位とは、樹木の幹や樹皮、根、枝、葉などで、樹皮や枝、葉には石灰分が多く、幹には
珪酸が根には燐酸が多く含まれています。
③ 土灰にはマグネシアや鉄分が多く含まれています。マグネシア成分はマット釉を作るのに
適しています。
④ 禾科の植物の灰には、珪酸が70~80%含まれ、乳濁釉に多く使われています。
7) 天然灰と合成灰。
① 今まで述べてきたのは、天然の灰の話ですが、上記の様に品質にバラツキが多い為、量産品
には向きません。そこで天然灰を化学分析し、各鉱物を混ぜ合わせ、品質の安定した合成灰が
作られています。天然灰と共に市販されています。値段的には、当然天然物の方が高価です。
② 市販されている釉にも、灰釉と謳われた釉があります。これら、ほとんど合成灰を使った
釉です。
③ 天然の灰をご自分で作る人もいますが、材料集めから、焼成、篩掛けで異物の除去、
灰汁(あく)抜き等作業工程が多く、かなりの労力が必要です。
但し、民芸の陶芸家などでは、ご自分専用の灰を作っている人も多い様です。