おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

飲み友だち

2005年11月17日 | 日記・エッセイ・コラム
「今晩どう?」ユキちゃんから突然電話が掛ってきた。

この“ユキちゃん”とは、腐れ縁というか、小さい頃から付き合いのある人だ。
酒が強くて、食べるのも実に旨そうに何でも食べる。
性格は「白黒はっきりした、さっぱりした性格」である。
その性格のせいで、ケンカになることもあるが…

家の近くにある居酒屋にユキちゃんとはよく行く。ほとんどユキちゃんからの
お誘いで行く。
ユキちゃんはこの店の常連で、家に帰る時に店の前を通ると車が止まっているのを見る。
でも、見かけても僕は店には入らない。
ユキちゃんと飲んでいると、愉しいけれど、時間をあけないと疲れる時あるからだ。

僕は晩酌はしない。以前に書いたが、一人で飲んでいるとつまらないし、すぐに酔ってしまう。
でも一度だけ晩酌していた時期がある。焼酎「いいちこ」で晩酌をしていた。
その事を飲みに行った時にユキちゃんに言うと、

「あんたは晩酌なんてしない」

と力説する。本人の僕が言っているのだから否定されるのはおかしい。

「いや、いいちこ飲んでんねんで。毎日や無いけど飲むようになったんやぁ!」

と言っても、

「いや、あんたは焼酎なんて飲めへんはずや!!」

と、またまた力説!

この調子で知り合ったばかりの人とも会話するので、時にはケンカになるのである。
こんな事もある。
居酒屋の大将とユキちゃんが二人の時に、解らない事があれば
すぐに僕に電話が掛ってくる。

ユ「あの~ 現代版の仕置人とみたいな、名高達郎が出てたドラマって何やった?」
僕「ハングマンかな?」

おぉぉぉぉぉぉっと、電話の向こうで雄叫びがあげているのが聞こえてくる。

ユ「宇宙戦艦ヤマトの裏番組って何がありました?」
僕「猿の惑星」

ユ「いとしのエリーのカバーを唄ってた外国人って誰でしたっけ?」
僕「レイ・チャールズ」

時には調べてから教えてあげる事もあるが、知っている事なら
なんとか思い出して教える。

しかし、僕がわからない事を聞いた時の返事は


「……知らん」


白黒はっきりした性格のユキちゃんなのでした。

コメント
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