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日々の暮らしのなかで

少女のような笑顔

2010年05月14日 | 日記・エッセイ・コラム
 ~空にゃ 今日も アドバルーン
 
   さぞかし 会社で 今頃は
 
   おいそがしいと 思うたに
 
 
中学生の時、軽快かつ豪快に
鼻歌を歌いながら自転車を漕いでいると
 
「さいなら!」
 
追い抜きざまに挨拶をカマシテいった友人
 
(いつから後ろにいた?)
 
そう思ってから、急に恥ずかしい思いをした
 
今日、ひょんなタイミングで鼻歌を聴いた
80歳ぐらいのおばあさん
歳は確認してないから、もう少し若いかも知れないが
皺もカワイイおばあさんだ
日ごろは、少しもの悲しげと言うか、
憂いを帯びた表情のときが多いが
今日は違った
高音の鼻歌が心地いい
 
 
 ~あぁ それなのに それなのに ねぇ
 
  おこるのは おこるのは
 
  あたりまえでしょう
 
 
盗み聞きをするつもりはなく、
まさに偶然におばあさんの鼻歌を聴いていた
 
誰の歌かはしらないが
題名は“あぁ それなのに”だったと思う
 
しばらくリズムを刻みながら聞いていると
おばあさんが僕の存在に気がついた
 
「あらぁ!」
 
聞かれたのが恥ずかしかったのか
それとも、びっくりしたのを隠すためか
いつもより朗らかな笑顔になった
 
その笑顔がとっても気持ちがいい
 
(こんな顔で笑うんだ)
 
若輩者が年配の人をつかまえて
偉そうなモノいいだと思いながらも
心の中で、爽やかな笑顔だと
素直に思った
 
(鼻歌を聴かれたのが、そんなに恥ずかしかったのか?)
 
おばあさんは笑顔のまま、
歌は楽しいよぉ!気持ちが晴れるし、と
いつもになく雄弁に語られた
 
しかしあの照れた笑顔
いまでもおぼろげに思い出せる
女性はいつまでたっても
恥じらいを持っていて欲しいと思うのは
男の勝手な言い分かな?
 
でも、ほんとに
カワイイ笑顔だと思ったんだから
女性はいくつになっても
女性なんですよね