おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

雑草

2008年09月05日 | 日記・エッセイ・コラム
鶏が先か?タマゴが先か?
 
少し前にありましたね、
アスファルトを突き破って生えてきた
男根じゃなくて、大根。
ど根性大根でしたね。
 
あのニュース、鼻でせせら笑いながら
斜めに見てました。
何が、ど根性?
不届き者が折ったと言っては大騒ぎして、
ど根性大根の息子?まで出てきて。
感動話に持っていこうとしてましたけど、
どうなのかな?と、せせら笑ってました。
 
アスファルトから生えてるの、
なにもこの大根が初めてじゃないでしょって。
雑草なんて、
 
ガバッ!
 
って生えてますよ、割れ目から。
 
人間社会も格差が拡がった!て騒いでますけど、
それ以外も大変です。
クワガタやカブトムシ、蝉なんかは
人気がありますけど、
どうです、ゴキブリ。
同じ昆虫でも、凄い扱いの違いじゃありませんか?
 
草だってそうです。
同じようにアスファルト舗装にもめげず
生えてきた大根は英雄ですけど、
名も無き、
いえ、あるんだろうけど、名前も知られないほどの
マイナーな草の場合は、邪魔者あつかい。
ひどいじゃないかと。
 
そんな事を思いながら歩いていると、
いましたよ、ど根性雑草君が。
 
080905_083804
 
シャッターチャンス!
 
名も無き英雄の写真が撮れたと、
朝から満たされた気分になってたんですが、
この写真、どうですか?
 
アスファルトを破ったのか?
 
破損したアスファルトから出てきただけなのか?
 
あの大根は、どっちだったんだろう?
 
 



歩道橋の男

2008年09月04日 | うんちく・小ネタ
親父が出かけると言って、オメカシしてる。
 
最近じゃ飲みに出ることも少なくなった親父だが、
たまに誘われりゃ、そわそわと出掛ける。
いや、昔から飲みに出掛けるほうじゃなかったか。

仲のいい友達と飲み会を開催。
場所は持ち回りで、何ヶ月に一回は
家で宴会が開かれた。
楽しそうな声が漏れてくるのを聞いて、
子供ながらに
 
(大人って、楽しそうだなぁ~)
 
飲めないビールへの憧れもあって、
あの宴会は、大きくなったときの目標でもあった。
そんな会も徐々に開催されなくなり、
今では数ヶ月に一度、飲み会を持つ程度。
 
4~5人の仲間の場合、得てして
いつも車を出す顔ぶれは決まっている事が多い。
親父は出さない方に属しているんで、
いつも飲みに行くときには、迎えに来てもらう。
 
が、今回はちょっと違う。
オメカシしてる。
飲み仲間での飲み会ではないようだ。
 
親父は真面目な人だ。人に頼まれると断われない人だ。
色々な役職を押し付けられて、
たまには文句を言いながらも黙々とこなしていく。
今回は、そんな会合の一つ。
その後に飲み会の約束でもしているんだろう。
 
いつもの飲み仲間とは一緒じゃないんで、
どうやらタクシーで行くようだ。
風呂に入って汗を流し、下ろしたてのワイシャツに
袖を通す。
すべての身支度を終え、電話をかける。
 
「あぁ、○○まで送ってほしいねんけど?」
 
慣れた感じだ。
 
「えぇっと、5時、、、10分頃、お願いします」
 
うん、うん、丁寧だ。 
 
「場所は、、、ね、、、」
 
家の隣には歩道橋がある。
人に自宅を教えるときの目印には最適。
親父もいつもそこで待っている。
 
 
「えぇっと、、、、ほどうぉきょうのぉ、、、ぉとこ!」
 
 
 
・・・・オカン、爆笑!
 
まぁ、オカンの聞き間違えだけど、
母音、切るとこが曖昧で・・・ 
確かに僕もそう聴こえた。

 
「えぇっと、、、、歩道橋の男!」
 
 
何者なんだ・・・親父は?(笑)
 
 



演技力

2008年09月03日 | 日記・エッセイ・コラム
080902_085205仕事を終え、朝来た一本道を帰っていると、
 
プップー!
 
不意にクラクションで呼び止められた。
ワタさんだ。
ブログで本名を書くのも如何なものかと思うので、
ここは通称で表記させていただくが、彼の場合、
 
“ナベさん”
 
と、呼ばれる事が多い苗字だが、
それでは本名がばれてしまうので、
ここはあえてワタさんと呼ばせていただく。
 
そのワタさん。
エロい笑顔で車から降りてきた。
いつ見ても爽やかなエロ野郎だ。
 
「どうでした?旅行」
 
そういえば、馬鹿の旅のことを自慢げに話したんだった。
で、旅行がどれだけ楽しかったのかが聞きたいらしい。
 
「あぁ、あれ、アレね!」
 
ほころぶ笑顔。思い出し笑い。
色々と報告していると、ご近所の奥様達が
ウォーキングをされていた。
徐々に近づく人影に、声のトーンを抑える。
 
「やっぱり人気があるようで、結構待たされますよぉ」
「やはり予約はして行く方がいいでしょうか?」
「そうですね、最初から訪れる予定があるなら、予約するべきです。」
「ありがとうございます、参考にします。」
 
と、
エロな会話ながら、
エロに聴こえないように、
お互い真顔で奥様達が遠ざかるまで演技をしてみたが、
誰が見てもあれが演技であったことは
言うまでもなく、
笑い出さなかったのは、僕達自身、不思議だった。
 
お互い、エロ話はもう少し小声でね、ワタさん。
 
 



あっ、そう

2008年09月02日 | 国際・政治
テレビ番組で、大きな風船を膨らませながら、
お題にそった回答を言っては次の人に渡す。
って、ゲームを見たことが、少なからず
誰にもであるかも知れない。
 
お題は簡単なものが殆んどだが、
早くしないと風船が破裂してしまう。
時間との戦いとプレッシャー。
どんどん大きくなって行く風船を渡すほうも
渡される方も、もう、ビビリまくり。
答えもそこそこに渡そうとしたり、
相手が受け取ってないのに、手を離して
床に落ちたり。
 
画面から伝わってくる印象といえば、
もう、ギャーギャーうるさくて、しつこい。
 
耳を塞いだり、渡した後は
風船から遠ざかるために、椅子には座らずに、
ギャーギャー騒ぎまわってはしゃいだり。
もう、じれったいと言うか、なんか面倒くさい。
別に井上ワカパイが面倒くさいって言ってる
わけじゃないよ。
次の人に渡すときも、
腰、完全に引けちゃって。手を出来るだけ伸ばして
仮に破裂しても、自分への被害は最小限に
なるように、風船を遠ざける。
 
渡されるワカパイも、
 
「いやぁーーーーー!」
 
絶叫しながら、出きるだけ手を伸ばして受け取る。
受け取るには受け取るが、
もう、ババでも掴まされたかの如く、
人差し指と親指でかろうじて掴んでいる程度。
 
そうしている間にも、風船は膨らんで行く。
恐々掴んでいるものだから、
大きな風船はゆらゆらと動き、恐怖心を最大限に煽る。
 
中には落ち着いた感じで回して行く、
セキネさんとか、オカムラさんみたいな役回りもあるが、
ほとんどの場合は、
 
 
“パッと貰って、パッと渡す。”
 
 
それの繰り返し。
 
 
 
 
と言うゲームを不謹慎ながら、
昨日の首相辞任会見を見ながら思い浮かべた。
 
 
パッと貰って、パッと渡す。
 
 
くれぐれも破裂だけはさせないで欲しい。
 
 



暇つぶし

2008年09月01日 | 日記・エッセイ・コラム
暇だったんで、先日行った銭湯へ出掛けた。 
 
一人でのんびり。
そんなつもりで出掛けたが、
いざ行ってみると、なかなか落ち着くことが出来ない。
が、急いで出て行く理由も予定もなく、
しばらくの間、時間を潰すことにした。
 
さて、どうやって時間を潰すか?
 
そう迷いかけたとき、湯船に肩までつかった
クソガキが、こっちを見ているのが視界に入った。
目線が合う。
 
(何を睨んでおられるのですか?クソガキ)
 
お互いに視線ははずさない。
クソガキ相手に本気を出すことに躊躇いもあったんで、
微笑みを浮かべながらの対応に心掛けたが、
一向に治まる気配がない。
 
(お前は・・もしや、あの時の・・・・) 
 
と、思い当たる理由もない。
 
それ以上にらみ合っても仕方がないと、
己を悟った瞬間、いい事を思いついた。 
 
(よし、どっちが湯につかり続けられるか勝負だ!)
 
僕の決意が伝わったのか、
クソガキが一瞬、表情を和らげた気がした。 
 
(よし、スタートだ!) 
 
下半身に気合を込めて、いつ果てるともわからない
壮絶な我慢大会が始まったと思った瞬間、
すくっと立ち上がったクソガキは、そのまま露天風呂の方へ。
 
(勝ったぁ! 所詮、クソガキはクソガキ!)
 
一回戦を大勝した勢いを逃したくないオレは、
続いて二回戦の相手を物色。
高温湯の方へ入っていく、20代の若者を発見!
 
(よぉーし、次はお前だぁ!)
 
両者肩まで使ってスタート。
余裕の表情を見せる若者。
こっちは低温湯に続いての連戦。
少々不利だが、まだまだ若者には負けない。
 
が、我慢が出来ない。
 
特別ルール。
 
同時なら、オレの勝ち。
 
ずっと相手が立ち上がるのを待っていたが、
ヤツは立ち上がる事無く、泳ぐように移動。
 
(駄目だぁ!それはルール違反なのだぁ!)
 
朦朧とする意識の中、はっきりと審判長の声が聞こえた。
無事に二回戦を突破して、次はいよいよ大将戦。
百戦錬磨のご老人と対戦。
 
ご老体と侮ってはいけない。
風呂と言えば老人。老人と言えば長湯。
かなりの覚悟がなければ、ご老人と風呂対決をやろうなどとは
考えないものである。
しかしそこは、すでにお湯につかり始めて
1時間が経過している。
思考回路も、徐々に働かなくなっている。 
 
意を決して、対決の時。
場所はサウナ。
 
結構、息苦しい。苦手だ、本来は。
ただこれは男と男の勝負。いざ、対決。 
 
しかし、
 
おじいさん、動かない。
一向に出て行く気配がない。
生きてますよね?なんて、心配をしてしまうほど、
微動だにしない。
 
(おっ、もうこんな時間だ)
 
時計に目をやる。
約束の時間。5時からの約束に遅れるところだった。
 
(仕方がない、また、次回って事で)
 
ご老人に丁寧に頭を下げ、
出てきた。
 
こうやって、オレの時間潰しは滞りなく終了した。