面白山に登ってきた。約2ヶ月半ぶりの山行だ。暑い夏は、グループの計画が高く大きな山に限られているので参加できない。ようやく秋らしい気温にになって近くの手ごろな山行ができる。面白山は山寺と仙台を隔てる奥羽山脈の一角にある。仙山線の面白山トンネルはこの山の中を通っている。このユニークな山名は面(つら)白山の意味で、白い山肌を持つ山を意味したらしい。
面白山の標高は1264m、この日のコースは長命水の分岐から三沢山を登り、ここから面白山へ登る。帰路はカモシカコースをとって長命水へ、ここから往路を出発地の天童高原キャンプ場へ。行程8㌔、高度差登り下りとも730m。所要時間6時間30分。コースタイムから1時間のオーバーとなった。
2ヶ月半のブランクは足を直撃する。下りの急坂が足の筋肉をパンパンにする。ブランク明けの山行にしてはやや難コースであったようだ。山中は濃霧で霧雨が降るような感じであった。タイムオーバーの原因は自分にある。気持ちに足がついていかない感じだ。それでも久しぶりの山の空気は心地いい。できる範囲でこれからも自然の中を歩く筋肉を保っていきたい。歩いた仲間たちに遅れながら考えたことがある。
高齢になってもまだまだできる疲れない歩き方。そのための筋肉づくり。大殿筋やヒラメ筋。歩くために必要な筋肉を毎日の生活のなかで維持し、鍛えていく。山行が終わって得た達成感がこんな考えを起こしてくれた。
山に老い芒のごとく息しをり 森澄雄