野菜苗を定植したものの、まともな雨が降らない。日照りのために、活着せず、毎日水やりが忙しい。一日一回の水やりでは、元気な様子がみえない。実に5月の園芸家の気分である。畑で会う人との会話は決まっている。
「ひと雨くるといいですねえ」
「そうです、ひと雨降ってくれないと困ります」
「土曜日には降るらしいですよ」
「そうですか三日間ぶっとおしがいいですね」
トマトの苗だけが元気よく活着した。花の咲いたエンドウ豆が、またひと回り大きくなった。コリアンダーも勢いよく育ってもうじき花が咲いてくる。山の近くの道を散歩していると、急に空が曇り、風が強くなった。あっという間に雨が来た。傘もささずに歩いていたので、洋服が少し濡れた。またあっという間に青空が広がって雨は去って行った。これくらい雨では、野菜苗が元気になるにはほど遠い。
近道へ出てうれし野のつつじ哉 蕪村
つい先ほど天気予報を見ておりますと、こちらは明日夕刻遅くには雨とのことでした。
それが頭に浮かび、明日、明後日ごろと思わず予想…。
「土曜日」の雨が待たれますね。
3日も降り続くとどうなのでしょう。
ツツジの白がきれいですね。
だんだん辛抱することが身に
ついてきたような気がします
雨を待っているのは、か弱い
野菜たちです。