ツメクサ
2013年05月28日 | 花
クローバーである。トランプのクラブの図案になったが、ツメクサと呼ばれる。シロツメクサとアカツメクサがあり、ゲンゲ、レンゲソウとも呼ばれる。昔は田の畦や、道ばたに群れをなして咲いていたが、このごろあまり見かけない。散歩の途中で、雑草のなかにひっそりと咲いていた。
オランダからガラスの器具などが運ばれたとき、このクサを乾燥させたものを詰めて壊れないようにしたのでこの名になった。この乾燥した草になかに種が混ざっていたので、もの好きな人が植えたのが広く繁殖したと言われている。めったにない四葉のクローバーを見つけると、幸運に会えるといわれ、子どものころ探し歩いたものである。
クローバや蜂が羽音を縮め来て 深見けん二
北海道の生家は酪農家であった。牧草にこのクローバーを植えて、牛の飼料にした。日曜日で学校が休みの日には、兄に連れられて牧草を刈りに出かけた。鎌で刈り取って畑で乾燥させる。それを集めて、飼料にしたが、子どもにとってはかなりの重労働であった。長い柄の鎌を使うのも要領が必要で、兄は手馴れて根元から巧みに刈り取った。うまごやしというこの草のもう一つの名の由来である。
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