12日に「東大寺二月堂修二会」を拝観に訪れたミモロ。夜、「お松明」を拝観し、13日1:55に始まる「お水取り」へと、深夜、12時、奈良公園を通って、「東大寺二月堂」を目指し、トコトコとひと気のない道を進みます。
「キャ~」と歩いていたミモロが、ビックリしたのは、そこにミモロを見つめる鹿の目が…
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「なんだ~鹿さんたちだ~。ここで寝てるの?」鹿は、集まっているもの。またひとりで過ごすものなど、思い思いに好きな場所で夜を過ごしています。「寒いから、風邪ひかないようにね~」と言いながら、ミモロは、そばを静かに通りました。
「もう少し~」ミモロは、眠気に勝つように、勢いよく歩きます。
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「お松明」の時にいた大勢の人の姿は、そこになく、30人ほど「二月堂「」そばの水取りが行われる「閼伽井」の周囲に。
ミモロたちは、そこから石段を上がり、「二月堂「」に向かい、そこから「お水取り」を拝見することに。
「二月堂」の堂内からは、ドタドタと大きな音が響きます。それは、「走り」という行が行われているのです。
法会に参籠する11人の「練行衆」と呼ばれる僧侶が、袈裟をたくし上げ、足袋はだしで内陣を駆け回り、礼堂に走り出て、激しく体を地面に投げ出す、「五体投地」を行います。その音がミモロの耳にも届いていたのでした。
内陣には、限られた人しか入ることはできません。その周囲には、局と言われる場所があり、西局には、一般の人も入ることができますが、早くから多くの人がそこに座っていて、ミモロはとても入ることができませんでした。
眠い目をこすりながら、縁で必死に眠気に耐えるミモロ。「ここで寝ちゃうと、凍え死んじゃうわよ~」と脅かすお友達。「うん、頑張る~」とミモロ。昼間の温かさが嘘のようにグッと冷え込む深夜です。
やっと1時半をまわりました。いよいよ「お水取り」の始まりです。
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本堂のそばには、水取衆と呼ばれる人たちが揃い、石段下の「閼伽井屋」へと向かう準備が整いました。
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笙や笛などが奏でられる中を、松明に導かれ、しずしずと進む水取衆。
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「お水取り」は、その昔、若狭の遠敷明神という神様が、「二月堂」の法会に遅刻したお詫びに、若狭から水をプレゼントすることをお約束されると、たちまち「二月堂」の下の大地が裂け、水が湧きだしたそう。そこが井戸になり、以来、そこからご本尊にお供えする水を汲む秘法が始まります。その井戸は、「閼伽井屋」という建物の中にあり、それを見ることはできません。
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桶に組まれた水(香水)を携え、水取衆は、二月堂へと昇ってきます。
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「あの桶にお水入ってるんだね~」とミモロを欄干から身を乗り出して見つめます。
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お堂に到着すると、桶は、堂内に静かに納められてゆきました。
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堂内と「閼伽井屋」へ3往復する水取衆。秘儀のため、人々が拝めるのは、水取衆の姿だけですが、多くの人たちが見守る法会です。
「お水取り」が終了するのは、3時近くになります。
そして、この日、ミモロたちが最後に拝観する法会が、「達陀(だったん)」という堂内で松明を回し火の粉を散らして行われる除災招福を願う秘法です。
その開始時間は、3:35です。
ミモロは、お友達のツテで、局に入ることができました。そこは、畳敷きの3畳ほどの広さの真っ暗な空間で、内陣との間は、木枠の戸で仕切られています。木枠の隙間から、内陣の様子を見つめます。
「キャ~火の粉がいっぱい散ってる~すごい迫力~」と、木枠にしがみつくミモロ。
飛び散った火の粉は、すぐにそばにいる人が消火作業を行っています。
ミモロたちは、4時ごろ、「二月堂」を後にしました。
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初めて拝見した「東大寺二月堂修二会」。
2月下旬から3月15日まで行われる長期間の法会。その期間、数多くの行が次々に行われるのです。
本当に、奥の深い法会のため、初めてのミモロには、なにがなんだかよく理解できないよう。
また、秘法、秘儀が多いので、一般の参拝者が拝見できるものは、限られています。
そのため、事前にビデオなどで、予習をすることをお勧めします。
奈良時代から今日まで耐えることなく続く法会。とても複雑な構成と内容で解説を読んだだけではわかりません。
「今年は、コロナの影響で参拝者少なかったんだって~だから、ミモロでも見られたかもね~」と。
「お水取り」以外の法会は、期間中、毎日行われるので、ほかの日の参拝もいいのでは…。
昼間も法会が続きますが、主な法会は、夜なので、寒さ対策は必須。
また、早朝?4時まで続く「お水取り」に行くには、それなりの体力が必要かも。
「京都の神社仏閣より、規模が大きい「東大寺」だから、歩くのも大変だよね~」とミモロ。
「東大寺」に比較的近い場所にある、ミモロが宿泊した猿沢池のそばの「サンルートホテル奈良」まで、片道徒歩20分の道を、夜、2往復するのは、正直、なかなか大変でした。
仮に、タクシーを頼んでいても、車に乗るまで、かなりの道を歩く必要があります。
「わ~チャックアウト11時だって…それまでに寝られるかな~?」と、ホテルに5時近くに戻り、お風呂にはいったら、6時に。逆に興奮したのか、すぐに眠ることはできません。ほぼ徹夜状態のミモロ。なんとか3時間ほど眠りましたが、ボッとしたままチェックアウトを迎えました。
「お水取り」を拝見するには、それなりの体力と覚悟が必要だったと知りました。
「お松明」は、毎晩、19時ごろ始まります。それだけを拝観するなら、京都から日帰りも可能。
「来年は、お松明だけ拝見に行こうかな~」というミモロでした。
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