「こんな場所に染色工房があるの?」と、ミモロが向かったのは嵐山の大堰川沿い、亀山公園の一角。

「嵐山 吉兆」を過ぎ、さらに川沿いに奥へ…そこにあるのは、「嵐山 祐斎亭」です。
平安時代から風光明媚な場所として、都人が過ごす嵐山。その美しい景色が目の前に広がるエリアです。

石段を上がって、山の中へと進みます。

そこに木戸が…「ここが入口だね~」

スッポリと林に抱かれたような建物が姿を現します。

「こんにちは~」とミモロは、玄関で声を…

「はい、いらっしゃいませ~。ミモロちゃんようこそ~」と笑顔で迎えてくださったのは、奥田恵美さん。

この染工房の作家 奥田祐斎さんの奥様です。
「どうぞ、上がってください~」とミモロが案内されたのは、庭に面したお座敷。

ここ「嵐山 祐斎亭」の建物は、築150年となる明治期のもの。元々料理旅館で、小説家川端康成が逗留し「山の音」を執筆した場所としても知られます。その後、所有者は変わり、奥田さんがこちらに縁あって工房を構え、移り住むようになったのは、20年ほど前のこと。
「え~このそばには何度も来たことある~」とミモロ。そう近くには、以前伺ったことがある料理屋「松籟庵」があります。
「でも、ここは通り過ぎてたんだ~」と部屋をキョロキョロするミモロ。
「はい、実は、染工房や建物を公開したのは、昨年からなんですよ」と。
座敷には、染作家の奥田祐斎さんの作品が展示されています。

さて、こちらでは、予約で工房とギャラリー、またお座敷などを見学できます。お抹茶とお菓子付きで、見学料は2000円です。
「まずは、お茶をどうぞ~」と奥田さん。ミモロの前に、お抹茶とお菓子が運ばれました。

「頂戴いたします~」。目の前の景色を楽しみながらいただくお茶は格別です。

開け放たれた窓からは、爽やかな風が…。そして目の前には、ここを訪れた人たちを魅了した景色が広がります。

今は、一面、新緑の世界。「紅葉の時は、それはもう艶やかな錦秋の景色が楽しめますよ。また冬の雪景色も素晴らしいんです」と奥田さん。
「へぇ、そうなんだ~秋や冬も来てみたいな~」と、その景色を想像するミモロです。
「では、まず建物をご案内しましょうね~」と。

趣ある旅館として作られた建物…川に面した部屋には、その景色を楽しむ趣向が凝らされています。
景色を切り取るような丸窓。
日常の喧噪を忘れるような静かな時間がミモロを包みます。

お座敷の他に、茶室なども…

「ここでお茶会などをなさる方もいらっしゃいますよ」と奥田さん。
昨年の公開以来、多くの来場者があったそう。「え~知らなかった~きっと東京のお友達が知ったら喜ぶなぁ~」とミモロ。
まさに嵐山の隠家的な存在。かつて多くの文化人なども愛した建物なのです。
「では、工房の方、ご案内しましょうね~」と言われ、ミモロは、ギャラリーになっている廊下を通り、さらに奥へと進みます。

*「嵐山 祐斎亭」の詳しい情報はホームページで
京都市右京区嵯峨亀ノ尾町6 ☎075-881-2331
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