ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

源氏物語と干支の龍をテーマに[京の冬の旅(非公開文化財特別公開)」3月18日までスタート。紫式部の邸宅跡の「蘆山寺」へ

2024-01-09 | 歴史・史跡
今年も1月6日~3月18日にかけ、「第58回京の冬の旅 非公開文化財特別公開」が始まりました。


今年のテーマは、NHKの大河ドラマ「光る君へ」にちなんで「紫式部と源氏物語」。さらに干支にちなみ「辰年のご利益 京の龍めぐり」です。

ミモロは、早々に自転車で「京都御所」の東側に位置する「蘆山寺」へ向かいました。


「よかった~セーフ!」とミモロが到着したのは、15時30分。ここの受付終了は16時です。

「京の冬の旅」は、今回、13カ所。拝観受付時間は、10時~16時で、場所によって、15時30分が終了のところも。また、法要などで公開されない日もあるので、確認を…。1か所の拝観料は、800円です。

ミモロが訪れた「蘆山寺」は、紫式部の邸宅跡です。


「京の冬の旅」で源氏物語をテーマにしているのは、実は、ここと「渉成園」の2か所で、他は、龍関係です。

受付の場所で迎えるのは、金色に輝く「紫式部」の像。


事務所では、ここに特別展示されている「源氏物語絵巻」に関係する品々が授与されています。

「御朱印帳もあるね~」


ミモロは、奥に進み、お庭を拝見します。


さて、この庭は、「源氏の庭」という名前。初夏は、桔梗で有名です。


そもそも「蘆山寺」は、天台圓浄宗の大本山で、天慶年間(938)に、比叡山第18世座主の元三大師良源が、京都の北にある船岡山の南に開いたお寺をルーツにしています。応仁の乱で、兵火に遭い、信長の比叡山焼き討ちの影響も受け、天正元年(1573)に、現在のこの地に移転しました。

このお寺で移った場所こそが、かつて紫式部が生まれ、育ち、結婚生活を過ごし、「源氏物語」を執筆した場所とされています。

「ここの場所に紫式部さんいらしたの?でも、その当時の建物はないから、お庭がわずかにその時代を物語っているってことね~」とミモロ。


そう、もしかしたら、紫式部もこの庭のどこかの景色を目にしているかもしれません…。

撮影はできませんが、本堂には、「源氏物語絵巻」(複製)や、源氏物語をテーマにしたいろいろな掛け軸や貝合わせや器などが展示されています。「でも、これ、いつでも見られるものだよね~」と、すでに何度も訪れているミモロでした。

今回の見どころは、与謝野晶子自筆の和歌集「源氏物語礼賛」でしょう。

「あ、もしかしてミモロちゃん??ブログで見たことあります。わ~実物に会えてうれしい!」と、ここのガイドを担当している京都学生ガイドの方。

お二人とも、とてもよく勉強され、明快は解説をしてくださいました。

今回「蘆山寺」でミモロが感激したのは、紫式部関係でなく、隣接する「元三大師堂」です。


こちらも特別公開で、鬼大師像など、さまざまな仏像がすぐそばで拝めます。その中には、明智光秀の念持仏「地蔵菩薩像」などもあり、仏像ファンには、見逃せないもの。

「なんかすごく迫力ある仏像だってん~」とミモロも見入った仏像です。

2月3日の節分には、鬼が登場。京都の節分会でも有名なお寺です。その時期は「京の冬の旅」もお休みになります。

「また、節分の時に来よう~」とミモロ。


*「第58回京の冬の旅」の詳しい情報はホームページで

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