冬のある日、ミモロは、真言宗総本山「東寺」を訪れ、境内の北側に位置する別格本山「観智院」に行きました。
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ここは、真言宗の学問所のような場所。 徳治3年(1308)に後宇多法皇が東寺に帰依され、真言教学の研鑽に努められました。この時代、弘法大師の教えを学ぶ優れた学僧が育ち、その一人、杲宝(ごうほう)が創建したのが、ここ「観智院」です。
「東寺」の北門から続く石畳の参道は、「櫛笥小路」と言って、なんでも平安時代から、そのままの幅で残っている京都市内唯一の小路なんだそう。
「え~そうなんだ~そういう目でこの参道見たことなかった~」とミモロ。
その参道に面している「観智院」へと入ります。
門を入ると、正面に弘法大師さまの御像を祀る「観静堂」が、「学問や健康なんかいろいろご利益があるんだ~」とさっそくお詣り。
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「学生がお詣りするといいかもね~」と思うミモロでした。
拝観料を納め、受付を過ぎて、国宝である「客殿」へと、さらに進みます。
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慶長10年(1605)に、第10世亮盛によって、再建された桃山時代書院造の建物で、かつてここは住まいとして使われていたところ。
その床の間には、気迫にあふれた2羽の鷲の姿が描かれているのです。
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それを描いたのは、剣豪の宮本武蔵。ガイドさんのお話によると、「ここに吉岡一門と決闘した後、武蔵は、しばらく潜伏していて、その間に描いたものと言われます」と。
う?吉岡一門との「一乗寺下がり松」での決闘は慶長9年(1604)ですから、ここが再建途中ということに…???
「きっと再建中に滞在して、それで床の間に合う絵を描いたんじゃないの?だって、床の間のサイズにピッタリだし、そのために描いたとしか思えない…」と、ミモロの勝手な解釈…。
「吉岡一門から、しばらく命を狙われた武蔵は、縁あって、ここに…」とガイドさん。
ここに過ごす時間は、武蔵の剣豪として、その後の人生に少なからぬ影響をもたらしたかもしれません。
客殿の前には、枯山水庭園が広がります。
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この庭は、「真言宗立教開宗1200年慶讃大事業」のひとつとして新たに作庭され、真言密教の無限の宇宙観と涅槃寂静の境地を表現しているそう。
「心が鎮まるね~」としばし、庭に対するミモロです。
「あ、作業してる~」と、庭の片隅を熊手で白砂に模様を付けている方が…
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「あの~この作業、毎日するんですか?」とミモロ。
「毎日ではありませんが、常に気を付けています。私は、専門家ではないんで~」と謙虚なお言葉。
雨や風、雪などで、白砂は動き、美しい整然とした波紋を保つには、それなりの作業が必須。
白砂のお庭を持つ寺院では、欠かせない作業です。
「あの熊手結構重いんだよね~」と以前、どこかでちょっと触らせていただいたことがあるミモロです。
お寺の中には、さまざまな場所に小さなお庭も…
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「このお手入れも大変だよね~」と…
さて、「客殿」の東側には「本堂」があり、そこにご本尊の「五大虚空菩薩」が祀られています。
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五体の菩薩さまは、いずれも獅子、象、馬、孔雀、迦楼羅の上に蓮の花を鞍にして鎮座なさっています。
重要文化財の木像で、唐時代のものだそう。無尽蔵。広大無辺の知恵を授ける仏様。
かつて長安の「青龍寺」の本尊で、唐に渡った恵運が日本にもたらしたものと。
スラリとしたお姿には、宋と唐の時代の彫刻様式を見て取ることができるそう。
「はるばるいらっしゃったんだね~」と、手を合わせ祈るミモロです。
また、江戸時代作と伝えられる「愛染明王像」にも参拝。
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縁を結び、開運と子宝の本尊として、信仰を集めている御像です。
(写真撮影ができなかったので、頂いたお寺の資料を掲載しました)
さらに奥には、江戸幕府の絵師、狩野氏信筆の襖絵などがある茶室が続きます。
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「ここで、しばし過ごすのもいいね~」と茶室の静寂に包まれるミモロでした。
「なんか、本当に静かな時間だね~」と
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観光客や参拝者が多い、「東寺」の境内。少し離れた場所にある「観智院」は、ぜひ足を延ばしたい場所のひとつです。
「さぁ、他の場所も参拝しなくちゃ~」と、ミモロは広い境内を進みます。
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必ず参拝するのは、弘法大師さまの「御影堂」
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そして、高野山の方向に参拝できる場所です。
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「しばらく高野山にお詣りしてないなぁ~また行きたい~」と思いながら祈ります。
現在、「五重塔」は、「京の冬の旅」で公開中。ぜひ、そちらでも貴重な文化財との出会いを…。
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*「東寺」の詳しい情報はホームページで
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