今週が見ごろの「城南宮」のしだれ梅。その美しさは、春の喜びを人々にもたらします。
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しだれ梅が咲く苑内には、他にも「花の庭」という源氏物語になぞられた素敵なお庭が、訪れる人を楽しませてくれます。
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「わ~大きな鯉がいる~」ミモロが食べられてしまいそうなくらい大きな鯉…あんまり池に近づいちゃダメよ。
しだれ梅と入れ替わるように苑内を彩るのは、さまざまな種類の椿。
すでに咲いているものも…。
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「城南宮」の入口付近では、地元の和菓子店が「椿餅」を販売。
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「美味しそうだよ~」と興味津々のミモロです。
また、植木屋さんも苑内で見られた植物などの鉢を販売。
「おうちでも梅が楽しめるかも~つい欲しくなっちゃうのよね~」とお友達。
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盆栽を育てるのが苦手なミモロ。植木の小さな鉢も、いつしか大きくなってしまいます。「なんかミモロが育てると、みんな大きくなっちゃうの~」と。
「ミカンの木だ~おうちで食べられるかな?」と食べられる植物には、いっそう関心を抱くミモロ。
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以前も柑橘系の苗を育てたミモロですが、なぜかアゲハチョウが見つけて、卵を産み付け、青虫に成長。葉っぱを食べつくしてしまいます。「う~アゲハチョウも育てたいし、ミカンの木も救いたいし~」と悩むミモロ。アゲハチョウを育てることを決めて、葉っぱが食べられ、剥げ坊主になったミカンの木…大きくなった青虫がアゲハチョウになる日を心待ちにしていたところ、サナギになる手前で、野鳥に食べられてしまいました。そこに残ったのは、葉っぱのなくなった木だけ…「う~ん」と寂しそうなミモロ。
「野鳥もお腹すいてたんだよね~クスン」と、涙をのむことに。
さぁ、お土産買いに行きましょう~。「は~い」苦い過去を思い出したミモロは、気分を替えて向かった先は、このエリアの名物の「おせき餅」です。
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交通の要所である鳥羽街道は、多くの荷物や人が集まり賑わった場所。江戸時代に、そこを行き交う人をもてなすために茶店が設けられました。そのこ看板娘が美しいおせきさん。心優しい娘の餅は、旅人の間で評判になりました。
その後も長らく名物餅として愛され続けましたが、幕末の鳥羽伏見の戦いで、この辺りは戦場となり、民家が次々に焼失。そして時を経て、昭和7年に京阪国道沿いに店ができ、今日も多くの人を楽しませるお土産になっています。
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「こんにちは~」と暖簾をくぐったミモロ。
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「はい、いらっしゃいませ~」と迎えてくださったのは、ここのご店主。
ミモロは、ガラスケースに飛びつき、おせき餅を見つめます。
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「おせき餅食べにきました~」とミモロ。でも、残念ながら、現在は、茶店スペースがコロナ禍で閉鎖され、店内では味わうことができません。
「前にもいらしたことあるんですね~それはどうも~」とご店主。「この子は、とてもいい子ですね~可愛い~いろいろお話してください~」と。
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心にあることを、ミモロのようなぬいぐるみに話すことで楽になったり、頭が整理されたりしますよ。人間に話すよりいいことも多いんですよとおっしゃってくださいました。
調子に乗ったミモロは、「あのね~前に、ミモロ、置き去りにされたんだよ~」と告白。「わ~それは大変でしたね~」とご店主。「そうなの~ひどいでしょ!」と私をにらみながら訴えます。「ママもすごく慌てたと思いますよ~もう大丈夫だから…」とミモロをやさしく抱き上げてくださいました。「うん…」と小さくうなずくミモロです。
「まぁ、可愛いお靴ね~イチゴ味のチョコあられと同じ色…」とお店の方。
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「うん、革の作家さんが作ってくれたの~」と、ミモロ自慢のお靴です。
「またいらしてくださいね~」「は~い、また寄ります~」と手を振って別れるミモロです。
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家に戻って、お友達と一緒に頂いた「おせき餅」。
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「買ったその日に食べなくちゃいけないんだよ~」と言いながら、家に着くなり、お茶を淹れ食べ始めました。「そこまで急がなくてもいいんじゃないの?」とお友達。
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ともかく早く食べたかったのでした。「いただきま~す!」素朴な味わいのお餅…ほんのり甘い餡が口に広がり、モチモチの柔らかい餅がなんとも美味しいお餅です。
京都各所では、今週中は梅の景色が楽しめます。
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「今のうちだよね~4月になると、桜が咲き始めるから…」もうすでに河津桜は満開。まん延防止も解除され、観光客も増える春が始まりそうです。
*「おせき餅」京都市伏見区中島御所ノ内町16 ☎075-611-3078 営業時間8:30~17:30 月・火曜休み
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