ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

八坂神社の祇園蛭子社。京都に繁栄をもたらす 七福神が乗ったえびす船巡行と神徳3倍の三社詣。

2013-01-12 | 祭事・神事・風習

9日の午後、ミモロは、四条通を歩いていた時、高島屋の近所のお旅所の前を通りかかりました。
ここは、祇園祭の時に、それぞれの山鉾のお囃子が翌日の山鉾巡行の安全を祈願する場所です。
「あれ、今日は、なにかあるのかな?」

揃いのはっぴ姿の方に伺うと、「今から八坂神社の蛭子社の恵比寿様と七福神が乗ったえびす船がこの前を通るんですよ」と。
「あ、去年見損なったのだー。わーラッキーここで見られるなんてー」と、ミモロは、その前でしばらく待つことに。

ちなみに八坂神社の蛭子社の創建は、平安時代と言われ、日本でも歴史あるえびす様です。ここの社は、北に向き「北向蛭子社」とも呼ばれます。

5分ほどすると、「商売繁盛笹もってこい…」という掛け声が聞こえ、八坂神社を出発したえびす船の一行が、四条通を西に向かってやってきました。祇園祭のお神輿などと違って、えびす船は、四条通を烏丸通まで進み、そこから引き返してきます。えびす船は、京都の町の繁栄と商売繁盛の福をばらまきながら進むもの。周囲の商店からは、蛭子社からいらした恵比寿様を一目見ようと沿道へ人たちが出て、手を合わせる姿も。



金色の烏帽子をかぶった福娘が、大判がついた笹を氏子の人に渡しています。

たまたま、すぐそばにいたミモロ…ラッキーなことに「どうぞ…」とひとつ頂くことができました。

さすがミモロ、いつもグッドタイミング。「わーうれしいなぁー」笹を抱えて、うれしくてたまりません。

笹をもらうことに夢中になっていたミモロ、「あれ、えびす船が行っちゃたー」。すでに船は、西に進んでしまって、「えー今年も見損なっちゃったー」

それで、八坂神社で待つことにしたミモロ、もらった笹を抱え、「商売繁盛笹もってこい!」と歌いながら、四条通を東に歩きはじめました。

その途中に立ち寄ったのが、昨日、お伝えした「京都ゑびす神社」です。
そこに参拝して、八坂神社の石段下に到着したとき、「あ、えびす船が帰ってきたー」。

またしても、グッドタイミングなミモロ。
赤いのぼり旗を先頭に、福娘、そして恵比寿様の像がミモロの前を通ります。


「わーえびす船!」ミモロが、待ちに待ったえびす船には、七福神の装束をした人が沿道の歓声にこたえています。


弁天様と毘沙門様も

えびす船を引っ張っていたのは、他府県から京都の大学に来た学生のアルバイトさん。

「京都の大学に通うと、本当にいろいろな体験ができて楽しいですね」と。
確かに、葵祭、祇園祭、時代祭という大きな祭り以外にも、さまざまな祭事が京都にはあり、学生バイトは引っ張りだこ。素敵な時代装束などもできて、楽しさもいっそう。
日本の伝統文化に触れるアルバイトの多さは、京都ならでは…。他府県から京都の大学に来たいという人の理由に、こういう町の魅力も大きな部分を占めているようです。

福娘にもらった笹をもって、ミモロは、次に、八坂神社の蛭子社へ。その前には、笹につける福徳飾りがずらり。
「なににしようかな?」と悩むミモロ。「やっぱりこれ!」と選んだ大きな鯛を笹につけてもらいます。

さて、9日と10日、八坂神社では、新春吉例「三社詣」が行われます。三社とは、厄除けの素戔嗚尊を祀る本社、縁結びの大国主命(素戔嗚尊の六世孫)をご祭神にする大国主社、そして商売繁盛、開運の事代主命(大国主命の子供)を祀る蛭子社で、つまり縁続きの神さまを参拝することで、より強いご神徳をいただくものです。*えびすさま=事代主命とすることも多いそうです。


最初に蛭子社に参拝し、そこで「三社詣朱印紙」をもらい朱印を押していただきます。
次に、大国主社に参拝し、また朱印を。階段を上がって、本社へ参拝し、ここでも朱印をおしてもらいます。


「やったー全部もらえたよー」と大喜びのミモロ。

朱印をすべて押していただいたものは、家に持ち帰り、高い場所にお供えします。


年末から、厄除けやお清めをし、新年になって、初詣で、福徳を願い、ゑびす祭で、開運招福を願った今年のミモロ。どこまでパワーアップしたのでしょう。家には、招福の飾りがあちこちに。「だって、今年もいっぱいいいことに出会いたいんだもの…それにーミモロのブログを見てくれる人たちに、そしてミモロが出会った人たちに、たくさん福がおとずれますようにってお願いしたの…」と。そう、だから一生懸命いろいろなところに行ってお願いしたというわけです。

きっとみなさんのところにも、ミモロのお願いした福がおとずれますよ。


*「八坂神社」の詳しい情報は、ホームページで
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