「これ、ここで作れるんだって~」と、ミモロは織物のコースターを見つけました。
京都の北西部に位置する福知山市を訪れたミモロ。明智光秀が築城した「福知山城」を見学した後、そこから徒歩10分ほどの国道9号線沿いにある「丹波生活衣館」にやってきました。
ここは、福知山市の施設で、平成14年に開館しました。
丹波は、昔から染織産業が盛んな土地。この施設開館のきっかけは、福知山市在住の故 河口三千子さんが、昭和30年代から収集された約8700点の着物などの染織品に始まります。その中から貴重な資料から約2000点を寄贈され、それを展示しています。
展示されているのは、美術館や博物館に展示されるような大名や豪商に伝えられた豪華な衣装ではなく、ごく庶民の暮らしの中にあった着物です。
木綿の仕事着など多く、その当時の人々の暮らしを知ることができます。
実は、庶民の暮らしの品々は、後世に残りにくいもの。
「わかる~断捨離とかしちゃって、古いものは捨てちゃうものね~」とミモロ。
そう、普段着などは、なかなか残るケースが少ないのでした。
ミモロは、この建物奥にある展示スペースで、それらの資料を見学。
「あの~織物に興味あるんですか?」と、ここを担当なさっている福知山市の職員の方が声を掛けてくれました。
「はい、ミモロ、着物大好きで、いろいろ持ってるんですよ~」と、ちょっと自慢気に…。
「綿を紡いだことありますか?」と聞かれ、「はい、以前、大原で体験しました~」と答えます。
「ここでは、ワタの実から綿を紡いで、糸を作る様子が見学できるんですよ」と。
「え?ワタの実?」と、さすがそこまで見たことがなかったミモロです。
明治から昭和にかけて、ここ丹波地方では、家庭でワタを栽培し、糸を紡いで染め、そして織って、自家用の手織り木綿の着物などを作っていたのだそう。
綿織物を作るには、その下準備ともいえる綿の糸をつむぐ作業が必須です。
「え~これでワタの実の殻を取るの?」
うどんやパスタを薄く延ばすような…昭和時代の人なら洗濯機の絞り部分(これを知ってる人は少ないかも…)に、ワタの実を入れて、実についている硬い部分を取り除きます。
次は、綿をほぐし、空気を含ませるカーディングという作業を行います。
昔は、それを弓のようなものに絡め、ホワホワにほぐしたそう。
ミモロもやらせてもらいました。
「あ、ホワホワになった~でも、すごく手間がかかるね~」と。それで、今は、細かい棘がいっぱいの用具で行うとか。
「わ~お布団のワタみたい~」とミモロ。
そこから次は、いよいよ織物にするために、糸を紡ぎます。
紡ぎ車を回す様子を見学…「なんかインドのガンジーみたい~」とミモロ。「そうですね~」とミモロの発想に思わず微笑む職員さん。
「ホントに織るまでの準備って大変だったんだね~」と。昔は、農家の女性たちが担った作業でもあります。
館内には、たくさんの織り機が並んでいます。
ここでは、綿糸を使ったいろいろな体験ができるのです。
観光客でも気軽に参加できるものもあります。
「織物やったことありますか?」と…。「はい、何度か体験してます~」とミモロ。
ミモロは、織り機に座ると、横糸を渡す「杼」を器用に操り始めました。
「う~なかなかですね~」と、ミモロの様子に驚きます。
観光客などが気軽に参加できる織物体験は、「裂織体験」でコースターを作るプログラムです。
織り機に張られた経糸に横糸として、ハギレを使います。
ぜひ、福知山を訪れたら、ここで、織物体験をなさってはいかがでしょうか?
「あ、これもしかしてワタの種?」
ご自由にお持ちください。との表示で、ミモロも少し頂きました。
ワタの実は、5月に種まきをして、9月に収穫です。
頂く種を袋詰めしていたミモロ…あれ?頭にもついてますよ
「う!取って~」頭まで手が届かないミモロです。
では、そろそろ失礼しましょう~
「いろいろありがとうございました~」とお礼を言って、「福知山市丹波生活衣館」を後にしました。
敷地内には、ワタの畑が…
「ミモロも育てるんだ~それで、着物作るの~」と大きく夢が膨らみます…。
ここでは、織物に関する企画展も開催しています。
さて、次は、鉄道を見に行きましょう!
*「福知山市丹波生活衣館」の詳しい情報はホームページで
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