ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「梅花祭」と「天神市」で賑わう「北野天満宮」。ミモロが注目したのは、真綿の「三宅ふとん店」

2022-02-26 | イベント

2月25日は、「北野天満宮」で恒例の「梅花祭」と毎月25日に行われる「天神市」の日。

ミモロは、お昼ごろ、自転車でやって来ました。

「やっぱり結構たくさんの人で賑わっているね~」と、まん延防止の期間中ながら、多くの人で賑わっています。もちろん全員マスク着用。
「いろんな屋台が出てるよ~」と、境内およびその周辺には、さまざまな屋台やテントが並びます。


「でも、先に参拝しなくちゃ~」とこの日は、ご祭神である菅原道真公の御命日。まずは、本殿に参拝から


そして、境内の梅苑では、午前中に地元上七軒の芸妓さんや舞妓さんがお点前をする茶会が行われる「梅花祭」が行われました。
ミモロは、コロナが始まる前にお友達と一緒に参列しました。
「う~今年寒いから、梅のつぼみが硬いね~」と苑内では早咲きの梅は開花していますが、ほとんどの梅は、まだつぼみ。週末から気温が上がるので、来週が見ごろだと予想されます。


「天神市、見る~」と、参拝を済ませるとミモロは、さっそく屋台やテントをまわります。


骨董品、着物、雑貨などのお店が多く、掘り出し物を探そうと、多くの人たち。
「あ、これ、いいなぁ~」とミモロが足を止めたのは、ミニカーの箱。

きっと子供のころに楽しんだミニカーなのでしょう、ちょっとペイントが剥げたものなども…。でも、今では手に入らないものもそこに…。

「これ、探すの大変だね~」というのは、活版印刷の活字。

ご自分のお名前の活字を探そうと、ご夫婦が真剣に文字を探しますが、なかなか見つかりません。
「あと、1文字だって~がんばってくださいね~」とミモロはその場を離れます。

鳥居のそばでお店を広げていたのは、祇園にある「歯ブラシ専門店 みがきやすい歯ブラシ」です。

「あ、こんにちは~ミモロ、愛用してます~」とお店の方にいうと、「ミモロちゃんでしょ?前にお店で会いましたね~」と覚えていてくださいました。
店に立ち寄るお客様に、「ここの歯ブラシすごく使いやすいですよ~持ち手が握りやすくて…ミモロ愛用してます」とアピール。


「もっと他のお店もみなくちゃ~」とトコトコと歩き出したミモロです。


「う?!ここなんだろ?」と足が止まります。

そこは、仮設テントではなく、境内の東側のお店です。「いらっしゃませ~」とお店の方とワンちゃんが。
店先に並ぶのは、フワフワの真綿です。

真綿は、絹でできた綿。昔は布団や丹前に入れ、寒さを避けたもの。今でいうダウンです。
「わ~フワフワで気持ちいいね~」と真綿に身を任せ、うっとりするミモロ。

真綿は、絹100%で、その軽さはダウンに匹敵。「すごく温かいんですよ~真綿を背中に入れておくと、本当にポカポカです」とお店の方。ここは「三宅ふとん店」で、先代の時代から、布団の製作や打ち直しなどを手掛けていらっしゃるそう。今は、90歳になるお母さまが店にいらして、毎月25日には、店先に真綿を並べます。

「え~90歳でいらっしゃるんですか?」とミモロ。驚くのは、すごくお肌が美しいこと。
「顔を洗って、これで撫ぜただけですけどね~」と微笑みます。
それは、真綿。
天然シルク100%の真綿には、肌にいいアミノ酸がいっぱい。それで洗顔後に撫でるだけでお肌はツルツルに…

「これで全身撫でれば、毛並みも整うかも…」とミモロ。「はい、そうですね~ハハハ」と。
実は、真綿は、昔から高級素材。「全部真綿で掛布団作ったらいいだろうなぁ~」とミモロ。
「はい、すごく軽くて、温かですよ。でもすごく高価になりますね~ウン十万円…」とお店の方。「そうだよね~ダウンの方が安いよね~」とミモロ。でも、ダウンは、アヒルの犠牲のもとに作られている製品。まだ蚕の犠牲の方が気持ち的には楽かも。また、ダウンなどで喘息やアトピーになる人もいるそう。真綿の場合は、その心配はありません。

「真綿に包まれて眠りたい~裸で寝たら、全身スベスベになれるね~」と。


今は、布団の打ち直しなどをする人も激減。傷んだ布団は、買い替える時代です。だから町の布団屋さんは次々に姿を消しています。
「中を木綿の綿にして、周りに真綿をするだけでも、かなり温かですよ~値段も抑えられるし…」とのこと。

「昔の大名なんか真綿の布団で寝てたんだろうなぁ~いいなぁ~」と。

ミモロは、お小遣いで、小さなハンカチサイズの真綿を購入250円。それで全身を拭くつもりのよう。
なにも化粧品を使わず、真綿で磨くという90歳のお母さまのお肌に、驚きます。

「天神市」の日は、店先に並ぶ真綿のミニサイズ。ぜひお立ち寄りください。
*「三宅ふとん店」北野天満宮東 ☎075-462-6673

「春は、もうすぐそこまで来てるね~」と早咲きの梅を見て思うミモロです。


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