「京都のお正月は、白味噌雑煮だよね~」というミモロ。「京都御苑」そばの「虎屋」の「京都一条店」の菓寮でいただきます。
ミモロがお店に到着して、26番目と言われ、すでに30分ほど経過しました。「まだ、もう少しかかるみたいだね」と、なぜか落ち着ているミモロ。そのわけは、ここ「虎屋」には、快適な待合室が用意されているのです。
いつもは、ギャラリーとして使われているスペースに、椅子とテーブルが並べられ、待つ人は、そこで時間が過ごせます。
「なんか図書館みたい~」と、ミモロは、店内にある和菓子や京都に関する蔵書を1冊借りて、読書をしながら待つことに…。
「ここ暖かいし、静かで快適~」と、さすが「虎屋」のお客様へのおもてなしを感じるスペースです。
ミモロのテーブルの前に置かれた、トラの人形たちが、そんミモロを見つめます。
またこのスペースには、写真コーナーもあり、トラの前で記念撮影もできます。
「96番の札をお持ちのお客様いらっしゃいますか?」とお店の方の声。「あ、ミモロだ~。はい、ここで~す」と、読書を切り上げて、希望したテラス席へ移動します。
「お外、ちょっと寒いけど、ひざ掛けもあるし…」と、お庭を眺めながら頂きたいのでした。
「何にしようかな?う~やっぱり体が温まるのがいいかなぁ~。あ、お正月だから白味噌雑煮にしよう!」と、お品書きを見て決定。
ほかには、葛切りや生菓子と抹茶などもあります。
しばらくして、運ばれた白味噌雑煮。「京都らしいお正月だね~」というミモロ。うちでは、関東風のすまし汁のお雑煮でした。
円やかなお味の白味噌…中には、金時人参、里芋、蕪が入っています。「あ、お餅2個入りだ~」
たっぷりした具材の美味しさもさることながら、なんと言っても美味しいのが餅。さすが和菓子の店だけに、お餅の美味しさは格別です。
「う~お餅2個入りだから、お腹いっぱい~」と、ミモロがひとごこち着いた時…一羽のカラスが庭に舞い降りてきました。
浅い水場がお濠のように続く庭…その水場のそばにいたかと思うと、「あれ?水に入っていく…喉乾いたのかな?」
とミモロが見ていると、
なんとそのカラスは、水浴びを始めました。バシャバシャ…水しぶきを上げるカラス。
「え~こんなに寒いのに…いくらカラスの行水って言っても、風邪ひかないかな…」と見ている方が寒くなる景色です。
全身ずぶ濡れになったカラスは、庭の木に飛び移り、ブルブルと羽を振るわせ水切りを…そして嘴で羽を整えます。
そんな時、もう1羽別のカラスが水場のそばの芝生へ飛び降ります。でも、そのカラスは嘴をちょっと水につけると、ブルブルと身震いして、すぐに枝に飛び移りました。
「やっぱり寒いんだよ~でも、最初のカラス、すごくきれい好きなんだね~それとも寒中のお清めかな?」とミモロ。よくお正月に海に入ってお清めする人間がいるのを、いつも「なんで?寒いのに~ネコは絶対やらないよ!」と不思議に思うネコのミモロでした。
「ホント風邪ひかないといいけど…」とカラスを心配します。
京都らしい白味噌雑煮のお雑煮は、東京の虎屋菓寮でもいただけます。でも、この広々した雰囲気は京都のお店ならでは…。
「虎屋」創業の地、京都で味わうのもおすすめです。
*「虎屋」の詳しい情報はホームページで
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