「今年の和菓子は、ここから~」と訪れたのは、和菓子の老舗「虎屋」の「京都一条店(菓寮)」です。
現在、東京の赤坂に本社を構える「虎屋」ですが、東京に本格的に進出したのは、明治2年東京遷都に伴ったもの。室町時代後期の創業と言われ、以来、京都御所の御用を務めていた「虎屋」は、天皇に従い東京へ行き、現在に至るまで、皇室および皇族方の御用を務めます。
ミモロが訪れた「京都一条店」のある御所東は、まさに「虎屋」の発祥のエリアです。赤坂が本社となったのは、昭和39年(1964)東京オリンピックの時で、それまでは京都が本店でした。現在は、18代目の黒川光晴さんが、東京で社長を務められています。
「ここすごくモダンな建物なんだ~」とミモロは、すでに何回も訪れているお気に入りの場所。入口には、立派な門松が迎えます。
門松の他にミモロを迎えてくれたのは、トラの置物。「あけましておめでとうございます。トラさん、よろしくね~」とちょっと引き気味にご挨拶。
「あの~ちょっと教えて欲しいんだけど…どうしてこのお店は「虎屋」っていう名前なの?」と、今更聞きにくい質問をトラにするミモロ。
「和菓子屋さんって、鶴屋とか亀屋とか、おめでたい名前のところ多いでしょ?なんでトラなの?当主の人が寅年生まれとか?」とトラに話しかけます。
ここからは、「虎屋の五世紀」という資料をもとにお話しします…
「虎屋」という屋号は文化11年(1814)に十代黒川光廣氏が残した文書にその屋号のいわれが記されていると。そもそも店の守り本尊として代々崇敬する毘沙門天。そのご加護にて、御所の御用を賜っているので、そのお礼を込めて屋号になさったということ。屋号が生まれた時期は、それよりかなり前と想像されます。
実は「虎屋」には、毘沙門天像が祀られていて、その尊像には伝説的なお話が・・。
その昔、2代当主が鞍馬の毘沙門天を参拝した折、帰り道にいらした毘沙門天像に呼び止められたのだそう。そしてその尊像を大切に持ち帰り、現在も仏間の厨子に祀られているそう。秘仏ともいうべきその尊像は、当主が店を引き継いだときだけ、扉が開けられ、その当主だけが拝むものだのだそう。
「へぇ~毘沙門天さまと深いつながりがあるお店なんだね~今年は、ここのお菓子食べると運気アップするかもね~」と、勝手に想像するミモロでした。
「虎屋京都一条店」の菓寮には、広々したお庭があり、そこには、同じく崇敬するお稲荷様が祀られています。
「東京のお店にもお稲荷さまお祀りしてるよね~」とミモロ。
また、その横には、江戸時代の蔵があり、「虎屋」の歴史を大切にし、神仏を崇敬する姿が伺えます。
ところで、ミモロがここに到着したのは、午後2時過ぎ。そこには、すでにたくさんのお客様が待っていました。
受付で、整理番号をもらったミモロ「あのね~26番目だって…今から1時間くらい待つらしいよ」と。いつもは、列に並んで待つのが苦手なミモロですが、「ここ好きだから、待ってよう~」と。
待ち時間を利用して、烏丸通に面したお店へ行くことに…。
ここは、和菓子の販売所で、お正月らしいパッケージの品々がいろいろ。
お正月の贈答品にする人も多く、次々に訪れるお客様を、スタッフが手際よく対応していました。
「羊羹とか日持ちするものが、人気みたい~」
「え~もう生菓子ないんですか?」「はい、申し訳ありません。売り切れです」と言われたミモロ。
販売用のものは、売り切れですが、菓寮では、まだ食べられると聞き、ひと安心。
「さぁ、菓寮に戻って待ってる~」と、ミモロは、再び一条通に面した「菓寮」へと戻りました。
*「虎屋 京都一条店」の詳しい情報はホームページで
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