ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京の町家で楽しむ「闘茶」と「投壺」。醒ヶ井仏光寺の「京空間mayuko」にて、事前予約で

2023-05-01 | 体験

「五月人形飾り展」を拝見に、京都醒ヶ井仏光寺にある町家「京空間mayuko]を訪れたミモロ。午後はお蔵の中のお座敷へ

今から、煎茶や中国茶など、いろいろなお茶の文化に強い関心をお持ちの気谷麻由子さんが、「闘茶」の練習をなさるというので、ミモロもご一緒させていただくことに…。

端午の節句を前に、さまざまな武将の甲冑が飾られているお蔵の中。その机には、この町家に代々住まう黒田庄七郎さんが受け継いだ「闘茶」の道具が用意されました。


「闘茶」は、中国から始まった粋人のお遊び。お茶の産地や銘柄を当てるゲームです。日本では、茶を多くの人が飲むようになた鎌倉時代以降で、貴族や武家の集まりで、行われるようになったとか。茶葉の産地である京都は、特に盛んに行われ、戦前まで商家などの旦那衆など、粋人の間で人気があった遊びです。

絹織物を商う「黒田庄」でも、親戚の集まりの折などには、「闘茶」を楽しんだそうで、素晴らしいお道具が揃っています。

「じゃ、ミモロちゃん、始めますよ~」と気谷さん。
この日は、4種類の煎茶が用意されました。

それぞれのお茶を、今回は「鶴」「月」「雲」「風」という名前を付けて、急須で煎れてゆきます。

「できるだけ、同じ状態で煎れましょうね~」


最初のお茶がミモロの前へ

クンクン…まずは、香りをチェック。そして一口、口に含んで、味わいを覚えます。

それを次々に4つのお茶で行います。

「う~これは、香りが強い…味もすぐ感じられる…後味は、前のと違う…う~でも、なんかわからなくなっちゃった~」
さすが4杯も飲むと、前の味わいを忘れてしまうミモロです。

「でも、ミモロ、ネコだから、嗅覚優れているはず…」とネコのプライドをかけて、一生懸命覚えようとしています。

ミモロの前には、投票用の木札が…


ここから、4種類のお茶を、急須をシャッフルして、それを茶碗に注ぎ、それがどの名前のお茶かを当てるのです。


「はい、最初のお茶は、これです~」と、ミモロの前に注がれたお茶を飲み・・・「え~と、このお茶は、確か2番目に飲んだお茶だと思う…」と、すでに曖昧になっている記憶を呼び起こすミモロです。


「これは、「雲」かな?」とミモロ。
小さな投票用の木札を、お茶が出される順番がついた茶筒の中に落とします。


4種類、すべておお茶を飲んで、投票を済ませると、いよいよ開票です。


急須についた札と茶筒内の木札を照合。


「最初のお茶は、「雲」です!」と気谷さん。

「キャ~当たった!」と大喜びのミモロ。「ミモロちゃん、すごい!」と言われ、
「よかった~一つでも当たって…これで、ネコとしてのプライドは何とかキープできたかも…」とホッとするミモロでした。

次々に開票…その結果…
 
ミモロと気谷さんは、それぞれ2つ当てることができました。

「はい、引き分けで~す」。お互いの健闘を讃え合う二人です。


冷静な判断とシャープな記憶力、そしてハラハラドキドキするスリルが楽しめる「闘茶」。
いろいろな茶葉を使ったり、煎茶、玉露などを使ったり…使用する茶葉で難易度は異なるそう。
関西の文化人や粋人たちが熱中し、賭け事として夢中になる人も多数いたそう。その賞品は、金品だけでなく、家屋などにも及び禁止令が出たことも…。

「いろいろな楽しみ方があるんですよ~。これも日本の伝統文化のひとつ…これからは、ここで京都にいらした方に楽しんでいただけるようにしたいと思っています」と気谷さん。
それで、5月から事前申し込みで、「闘茶」体験ができるようになりました。

「楽しかった~京都旅のいい思い出になるね~」とミモロ。

京都の町家の午後…そこには、心躍るひとときがありました。


「あ、そうだ~もうひとつお座敷の遊びがあるんですよ~」と気谷さん。
「なぁに?」とミモロは、興味津々で、再び五月人形飾りがあるお座敷へ戻ります。

お座敷には、緋毛氈が敷かれています。「あ、レッドカーペットだ~」と、気取って歩くミモロでした。
さて、ここで気谷さんが見せてくださったのは、「投壺」という遊び。扇を投げて、その落下スタイルでポイントを競う「投扇興」のルーツとも言われる遊びだそう。


緋毛氈に並べられた大小の壺を狙って、矢を投げ入れて、ポイントを競います。

「ミモロちゃんもやってみる?」と、黒田家に伝わる流鏑馬用の矢を渡されました。


「行くよ~」と矢を構えるミモロ。

なんかやり投げのよう…「助走しちゃいけないんだって…」そこがやり投げとは違います。

「エ~イ!」と矢を力いっぱい投げます。
ミモロが放った矢は、なんと一番奥の壺に落下…その後も次々に矢を壺へ…

「ミモロちゃん、すごい!上手!」と、気谷さんも予想していなかった展開にビックリ。
ミモロにこんな才能があったとは…正直驚きです。

だれでも気軽に楽しめる遊びの「投壺」。これも、そのうち、ここ「京空間mayuko」で体験できるようになるかも…。

「いつか、ミモロのブログ読者の皆さんと『ミモロのお座敷遊びツアー』やりたいね~」と、夢が膨らみます。
そんなときは、ぜひみなさん、ご参加くださいませ~

「あ、楽しかった~」とミモロ。


「五月人形飾り展」は5月15日まで開催しています。ぜひGWに訪れてはいかがでしょうか?

*「京空間mayuko」の詳しい情報はFBからどうぞ~

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1 コメント

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Unknown (らいとNGC7000)
2023-05-01 23:12:23
こんばんは。
甲冑に囲まれながら厳かな雰囲気の中、ミモロちゃんすごい!
引き分けも立派ですが、あの重そうな矢を次々と。
隠れた才能がおありのようでびっくりです。
京都ならでは楽しい記事をありがとうございます。
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