ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

[修学院離宮」そば「禅華院」での「写仏体験」。修学院の山を借景にする小堀遠州作の庭を臨む座敷でひたすらペンを動かす時間。

2025-01-26 | 体験
「こんな感じで進めればいいかな~」と真剣な眼差しで大黒天の絵に向かうミモロ。

写経はしたことがありますが、写仏体験は初めてです。

この日、ミモロが向かったのは、「修学院離宮」の西側に位置する「解脱山 禅華院」という臨済宗大徳寺派のお寺です。
 

ここのご住職は、ミモロのお友達…。10年ほど前に初めて訪れた時は、長らくご住職が不在で、もっと荒れた感じのお寺でしたが、新な住職が住まわれてから、整えられて、立派な心地よい雰囲気のお寺になりました。多くの氏子や地元の方のお力で、蘇ったのでした。
創建年代は不詳ですが、かつては天台宗で、比叡山三千坊のひとつだったそう。その後、江戸時代の寛政年間に、大徳寺の第170世清厳宗謂により再興されました。

ご本尊は、釈迦如来。脇侍に地蔵菩薩と観音菩薩が…。また、楠木正成が信仰したという「圓通観音」、さらに毘沙門天と弁財天と一緒になった三面大黒天など、貴重な仏像が祀られています。

境内には、平安時代の石仏なども。知れば知るほど、その歴史に心惹かれるお寺です。
また小堀遠州作と言われる、楓が美しいお庭があり、ミモロは、前に、ここに美化活動で来たこともあります。

「ここに来ると落ち着くね~」と境内を進みます。

普段は、一般公開していないので、写仏・写経などの機会に訪れるのがおすすめ。

13時に到着したミモロ。
「ごめんください~」と、玄関に…「はい、ミモロちゃん、いらっしゃい~お待ちしてましたよ~」と笑顔のご住職。

予め伺うことをお伝えしていたミモロですが、予約なしでも、時間内なら、だれでも参加可能です。

月に1回行われる「写仏・写経」。13時~15時が受付時間。15時半までには終了です。
「お茶とお菓子が終わると頂けるんだ~」

写仏・写経を終えたら、それを観音堂の仏様の前に供え、そこで般若心経などの読経をして頂き、お寺に納めてたり、また自宅に持ち帰ったりできるのです。ご志納として1000円納め、ミモロは、写仏の仏様を選びます。

「どれにしようかな~」と、数種類の中から自分が描きたい仏様の絵を選びます。

「ゆっくり選んでいいですよ~」と、迷うミモロを見守るご住職。

「これは、細かくてむずかしそう…観音様キレイだなぁ~でも、初めてだから…」と、じっと絵を見て、比較的ラインがシンプルなものを選ぶことに…。
「では、大黒天さまでお願いします。」と。他の仏画と比べ、線が少ない初心者向けの絵を選びました。

でも、よく見ると、この大黒様は、三面大黒天といい、肩のところに、毘沙門天と弁財天が覗いています。
「3人のお顔描かないと…上手に描けるかな…」と幾分心配そう。なにせ写仏は初めてなので…ドキドキ。

「では、まず、お浄め香をしましょうね。手を出して…」

ミモロの掌に、お香が置かれ、手を摩ってお香で掌を浄めます。「いい香りがする…」芳しい香りで、心が鎮まっていくようです。

写仏・写経をするのは、お庭に面した座敷です。そこには、すでに何回も参加なさっている檀家の方々の姿が…。


ミモロも、静かに席に着きました。
お庭からの明るい光が机の上に…。年代を纏う少し歪んだガラスの窓の向こうには、「修学院離宮」の山の景色が広がります。

秋になれば、紅葉が艶やかになるお庭です。温められた室内では、静寂がミモロの体を包みます。


用意された筆ペンを持ち、ひたすら大黒天のお姿を形作る線をなぞります。筆ペンのインクは、油断すると太い線になってしまいます。「細い線だから、力入れないように…サッと描かないと…」と、注意しながら少しずつ…。

「写経」のように文字を書くのではないので、曲線がほとんど…。それも下書きの線の太さにできるだけ沿うように、筆を動かします。真剣に写仏を進めるミモロ…まさに大黒天とミモロの世界…だれも邪魔できません。

写仏に没頭すること、約1時間。ほかの方々が次々に終わられ、観音堂からは、ご住職の読経の声が聞こえてきます。それでもミモロは、写仏に向かい続けます。
「ふ~できた~。描き忘れた線はないかぁ~」と、細かい部分を確認。


書き終えた大黒天の絵を持って、ご住職のところへ。

「とても丁寧に上手に描けましたね~」と。「ありがとうございます~」とお礼をいうのが精一杯。かなり集中して、頭が真っ白になったよう。

「では、これから観音堂で三面大黒天さまの前にお供えして、一緒に読経をしましょうね」と。
「はい・・お願いします」とミモロは、本堂の奥の観音堂へと向かいました。

(ミモロは、靴を履いていないと立てないので、靴の裏をキレイにして、上げていただいています。あしからず…)

*「禅華院」京都市左京区修学院烏丸町20 ☎075-781-2609 参拝は事前に連絡を


以前、ミモロが訪れた時のリポートもぜひご覧ください。「ミモロ 禅華院」で検索を

<ブログを見たら 金魚鉢をクリックしてね 応援よろしく!ミモロより
人気ブログランキング

ミモロの通販ショップ「ミモロショップ」はこちら

[ミモロの京都暮らしカレンダー2025」可愛いミモロをおそばに…

ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro1888@gmail.comまで

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3000円代で、老舗料亭で長年... | トップ | 修学院の山の麓にある「禅華... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

体験」カテゴリの最新記事