「こんな感じで進めればいいかな~」と真剣な眼差しで大黒天の絵に向かうミモロ。
写経はしたことがありますが、写仏体験は初めてです。
この日、ミモロが向かったのは、「修学院離宮」の西側に位置する「解脱山 禅華院」という臨済宗大徳寺派のお寺です。
ここのご住職は、ミモロのお友達…。10年ほど前に初めて訪れた時は、長らくご住職が不在で、もっと荒れた感じのお寺でしたが、新な住職が住まわれてから、整えられて、立派な心地よい雰囲気のお寺になりました。多くの氏子や地元の方のお力で、蘇ったのでした。
創建年代は不詳ですが、かつては天台宗で、比叡山三千坊のひとつだったそう。その後、江戸時代の寛政年間に、大徳寺の第170世清厳宗謂により再興されました。
ご本尊は、釈迦如来。脇侍に地蔵菩薩と観音菩薩が…。また、楠木正成が信仰したという「圓通観音」、さらに毘沙門天と弁財天と一緒になった三面大黒天など、貴重な仏像が祀られています。
境内には、平安時代の石仏なども。知れば知るほど、その歴史に心惹かれるお寺です。
また小堀遠州作と言われる、楓が美しいお庭があり、ミモロは、前に、ここに美化活動で来たこともあります。
「ここに来ると落ち着くね~」と境内を進みます。
普段は、一般公開していないので、写仏・写経などの機会に訪れるのがおすすめ。
13時に到着したミモロ。
「ごめんください~」と、玄関に…「はい、ミモロちゃん、いらっしゃい~お待ちしてましたよ~」と笑顔のご住職。
予め伺うことをお伝えしていたミモロですが、予約なしでも、時間内なら、だれでも参加可能です。
月に1回行われる「写仏・写経」。13時~15時が受付時間。15時半までには終了です。
「お茶とお菓子が終わると頂けるんだ~」
写仏・写経を終えたら、それを観音堂の仏様の前に供え、そこで般若心経などの読経をして頂き、お寺に納めてたり、また自宅に持ち帰ったりできるのです。ご志納として1000円納め、ミモロは、写仏の仏様を選びます。
「どれにしようかな~」と、数種類の中から自分が描きたい仏様の絵を選びます。
「ゆっくり選んでいいですよ~」と、迷うミモロを見守るご住職。
「これは、細かくてむずかしそう…観音様キレイだなぁ~でも、初めてだから…」と、じっと絵を見て、比較的ラインがシンプルなものを選ぶことに…。
「では、大黒天さまでお願いします。」と。他の仏画と比べ、線が少ない初心者向けの絵を選びました。
でも、よく見ると、この大黒様は、三面大黒天といい、肩のところに、毘沙門天と弁財天が覗いています。
「3人のお顔描かないと…上手に描けるかな…」と幾分心配そう。なにせ写仏は初めてなので…ドキドキ。
「では、まず、お浄め香をしましょうね。手を出して…」
ミモロの掌に、お香が置かれ、手を摩ってお香で掌を浄めます。「いい香りがする…」芳しい香りで、心が鎮まっていくようです。
写仏・写経をするのは、お庭に面した座敷です。そこには、すでに何回も参加なさっている檀家の方々の姿が…。
ミモロも、静かに席に着きました。
お庭からの明るい光が机の上に…。年代を纏う少し歪んだガラスの窓の向こうには、「修学院離宮」の山の景色が広がります。
秋になれば、紅葉が艶やかになるお庭です。温められた室内では、静寂がミモロの体を包みます。
用意された筆ペンを持ち、ひたすら大黒天のお姿を形作る線をなぞります。筆ペンのインクは、油断すると太い線になってしまいます。「細い線だから、力入れないように…サッと描かないと…」と、注意しながら少しずつ…。
「写経」のように文字を書くのではないので、曲線がほとんど…。それも下書きの線の太さにできるだけ沿うように、筆を動かします。真剣に写仏を進めるミモロ…まさに大黒天とミモロの世界…だれも邪魔できません。
写仏に没頭すること、約1時間。ほかの方々が次々に終わられ、観音堂からは、ご住職の読経の声が聞こえてきます。それでもミモロは、写仏に向かい続けます。
「ふ~できた~。描き忘れた線はないかぁ~」と、細かい部分を確認。
書き終えた大黒天の絵を持って、ご住職のところへ。
「とても丁寧に上手に描けましたね~」と。「ありがとうございます~」とお礼をいうのが精一杯。かなり集中して、頭が真っ白になったよう。
「では、これから観音堂で三面大黒天さまの前にお供えして、一緒に読経をしましょうね」と。
「はい・・お願いします」とミモロは、本堂の奥の観音堂へと向かいました。
(ミモロは、靴を履いていないと立てないので、靴の裏をキレイにして、上げていただいています。あしからず…)
*「禅華院」京都市左京区修学院烏丸町20 ☎075-781-2609 参拝は事前に連絡を
以前、ミモロが訪れた時のリポートもぜひご覧ください。「ミモロ 禅華院」で検索を
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ミモロへのお問い合わせ・ご要望は、mimoro1888@gmail.comまで
写経はしたことがありますが、写仏体験は初めてです。
この日、ミモロが向かったのは、「修学院離宮」の西側に位置する「解脱山 禅華院」という臨済宗大徳寺派のお寺です。
ここのご住職は、ミモロのお友達…。10年ほど前に初めて訪れた時は、長らくご住職が不在で、もっと荒れた感じのお寺でしたが、新な住職が住まわれてから、整えられて、立派な心地よい雰囲気のお寺になりました。多くの氏子や地元の方のお力で、蘇ったのでした。
創建年代は不詳ですが、かつては天台宗で、比叡山三千坊のひとつだったそう。その後、江戸時代の寛政年間に、大徳寺の第170世清厳宗謂により再興されました。
ご本尊は、釈迦如来。脇侍に地蔵菩薩と観音菩薩が…。また、楠木正成が信仰したという「圓通観音」、さらに毘沙門天と弁財天と一緒になった三面大黒天など、貴重な仏像が祀られています。
境内には、平安時代の石仏なども。知れば知るほど、その歴史に心惹かれるお寺です。
また小堀遠州作と言われる、楓が美しいお庭があり、ミモロは、前に、ここに美化活動で来たこともあります。
「ここに来ると落ち着くね~」と境内を進みます。
普段は、一般公開していないので、写仏・写経などの機会に訪れるのがおすすめ。
13時に到着したミモロ。
「ごめんください~」と、玄関に…「はい、ミモロちゃん、いらっしゃい~お待ちしてましたよ~」と笑顔のご住職。
予め伺うことをお伝えしていたミモロですが、予約なしでも、時間内なら、だれでも参加可能です。
月に1回行われる「写仏・写経」。13時~15時が受付時間。15時半までには終了です。
「お茶とお菓子が終わると頂けるんだ~」
写仏・写経を終えたら、それを観音堂の仏様の前に供え、そこで般若心経などの読経をして頂き、お寺に納めてたり、また自宅に持ち帰ったりできるのです。ご志納として1000円納め、ミモロは、写仏の仏様を選びます。
「どれにしようかな~」と、数種類の中から自分が描きたい仏様の絵を選びます。
「ゆっくり選んでいいですよ~」と、迷うミモロを見守るご住職。
「これは、細かくてむずかしそう…観音様キレイだなぁ~でも、初めてだから…」と、じっと絵を見て、比較的ラインがシンプルなものを選ぶことに…。
「では、大黒天さまでお願いします。」と。他の仏画と比べ、線が少ない初心者向けの絵を選びました。
でも、よく見ると、この大黒様は、三面大黒天といい、肩のところに、毘沙門天と弁財天が覗いています。
「3人のお顔描かないと…上手に描けるかな…」と幾分心配そう。なにせ写仏は初めてなので…ドキドキ。
「では、まず、お浄め香をしましょうね。手を出して…」
ミモロの掌に、お香が置かれ、手を摩ってお香で掌を浄めます。「いい香りがする…」芳しい香りで、心が鎮まっていくようです。
写仏・写経をするのは、お庭に面した座敷です。そこには、すでに何回も参加なさっている檀家の方々の姿が…。
ミモロも、静かに席に着きました。
お庭からの明るい光が机の上に…。年代を纏う少し歪んだガラスの窓の向こうには、「修学院離宮」の山の景色が広がります。
秋になれば、紅葉が艶やかになるお庭です。温められた室内では、静寂がミモロの体を包みます。
用意された筆ペンを持ち、ひたすら大黒天のお姿を形作る線をなぞります。筆ペンのインクは、油断すると太い線になってしまいます。「細い線だから、力入れないように…サッと描かないと…」と、注意しながら少しずつ…。
「写経」のように文字を書くのではないので、曲線がほとんど…。それも下書きの線の太さにできるだけ沿うように、筆を動かします。真剣に写仏を進めるミモロ…まさに大黒天とミモロの世界…だれも邪魔できません。
写仏に没頭すること、約1時間。ほかの方々が次々に終わられ、観音堂からは、ご住職の読経の声が聞こえてきます。それでもミモロは、写仏に向かい続けます。
「ふ~できた~。描き忘れた線はないかぁ~」と、細かい部分を確認。
書き終えた大黒天の絵を持って、ご住職のところへ。
「とても丁寧に上手に描けましたね~」と。「ありがとうございます~」とお礼をいうのが精一杯。かなり集中して、頭が真っ白になったよう。
「では、これから観音堂で三面大黒天さまの前にお供えして、一緒に読経をしましょうね」と。
「はい・・お願いします」とミモロは、本堂の奥の観音堂へと向かいました。
(ミモロは、靴を履いていないと立てないので、靴の裏をキレイにして、上げていただいています。あしからず…)
*「禅華院」京都市左京区修学院烏丸町20 ☎075-781-2609 参拝は事前に連絡を
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