24日、祇園祭の後祭の山鉾巡行が終わった夜。四条寺町の御旅所にいらした3基の神輿が、再び、八坂神社に戻られる「還幸祭」が行われました。ミモロは、今年は、錦市場のお友達のお店の前、御神輿を迎えることに・・・・。
夕方6時ごろ、ミモロは、錦市場に到着しました。この時間、すでにほとんどのお店は、閉店時間を迎えて、昼間は、観光客やお買い物客で、にぎわう錦市場も、ひっそりとしていました。
お友達のお店は、人気の魚屋さん。昼間は、たくさん魚が並ぶ店先も、すっかり御片付けが済んで、「もうなんにもない…」と、魚好きのミモロはがっかり。神輿が来るまで、シャッターが半分閉じられた店先で、待つことに…。
「あ、もうすぐ御神輿来るかも…」ミモロは、店先に立って、神輿が来る寺町方向をじっと見つめていました。
「あれ、なんか立ってる…」と、神輿装束のお兄さんやおじさんが、ミモロを不思議そうに見ては、通り過ぎてゆきます。
だんだん神輿装束の人たちが増えてゆきます。ミモロ、そこに立ってると蹴飛ばされちゃうわよ…。下がって…。
「わーたくさんの人が来たよ~」ミモロの目の前に大勢の男衆…。
八坂神社の大きな神輿は、3基。錦市場を通るのは、そのうちのひとつ、西御座と呼ばれる、八柱御子が乗られる八角形の屋根が特徴の御神輿で、錦神輿会が担ぎます。
ミモロ危ない…アーケードの続く錦市場の通りを、勢いよく入ってくる男たち…「そこの子、下がって…」と、注意されてしまいました。ピョコンと横に飛んで、間一髪…もうミモロだめでしょ…そこに立ってたら…「だって、近くで見たいんだもの…」
大丈夫、すぐ近くで見えるから…。
道幅の狭い錦市場内では、神輿は担がれず、台車に乗って通ります。そのため、多くの担ぎ手が、神輿の前後をドドドドと集団で歩くのです。
「わー来た~」大きな神輿が、目の前を勢いよく過ぎてゆきます。台車に乗っているので、神輿の位置は、やや低めで、まさにすぐ横を通る感じ。こんなに近くで動く神輿を見られるのは、台車に乗っているときだけ。担がれると、周囲は、担ぎ手で埋め尽くされ、とても近づくことはできません。
「下がってくださ~い」という声がアーケードに響きます。拡声器も、西御座用のもの。
「わーやっぱり迫力ある…」とミモロは、通り過ぎる豪華な神輿にただ見とれています。「ホント、京都の御神輿って、豪華だよね…」
「わーもう行っちゃった~」まさに一瞬のできごど…という感じ…「今年は、山鉾の方に忙しかったから、あんまりゆっくり御神輿見る時間なかったなぁ~」と、今年の祇園祭を振り返るミモロ。
「あ、ミモロちゃん…」と、担ぎ手のお兄さんが声を…。
「あれ~前にどこかで会ったことがある…え~と…そうだ、神輿洗いの時だ…」と、7月10日に行われた四条大橋の神輿洗いでお目にかかった方…。「でも、あの時は、三若の神輿の『中御座』を、神輿洗いを仕切る、四若の神輿会の人たちが担いでいたはず…でも、その時のお兄さんが、今日は、錦神輿会…よくわかんなくなっちゃった…」と。なかなか観光客では、知りえない部分もわかってきたミモロでした。
神輿が過ぎても、それに従う人たちの集団が、アーケードいっぱいに続きます。
「あ、馬も来た~」神職の方が乗った馬も錦市場の中を…
「馬が錦市場を通るのは、お祭だけだよね…」
しばらくして、「わーみんな通り過ぎちゃった…」
神輿が過ぎ、再びガランとしたアーケードに、ポツンとミモロが残されました。
神輿は、その後、町を巡行し、夜10時ごろに、八坂神社へと戻ります。それから、3基の神輿から、神様たちが、本殿に戻られる神事が厳かに行われます。
「もう祇園祭も終わりだね…」と、祭りが終わる寂しさが胸に迫るミモロです。
かつて「祇園祭」というと山鉾巡行だけかと思われていた節がありますが、今や、神輿巡行も、多くの人たちが見物するようになりました。「昔は、八坂神社の石段下に3基の神輿がそろっても、見物人は、少なかった…」と、地元の方。年々、神輿への注目度も高まり、石段下は、詰めかける見物人で、身動きができないほどに…。
「だって、京都の御神輿すばらしいもの…一度見たら、感動するよね~」と、京都に来て以来、すっかり御神輿に魅せられたミモロ。八坂神社以外の神輿も、素晴らしいものが多いのが、さすが京都…。
7月28日は、再び神輿洗いが行われ、31日に、八坂神社境内の摂社、疫神社夏越祭で、厄除けを祈願して、一か月に及ぶ「祇園祭」も幕を閉じます。
「さすが日本で一番長い祭り…、楽しかった~」今年もいろいろな思い出ができたミモロでした。
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山鉾が終わると お神輿もあって 1カ月に渡る祇園祭はすごいお祭りですね。