ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

明治13年創業の餅菓子店「双鳩堂」。叡電「修学院駅」からすぐ。昔ながらの餅菓子のおいしさ

2016-12-10 | 老舗

出町柳から叡山電車に乗って、ミモロが訪れたのは「修学院駅」。そこから歩いて2分ほどの場所に、昔ながらの趣を漂わす餅菓子の「双鳩堂」があります。
  
ここは、「狸谷山不動尊」や「詩仙堂」などへ訪れる参拝客をもてなすために昭和初期に開いた「詩仙堂」のそばにある茶店の本店です。

現在は、4代目、昔ながらの素朴な餅菓子の味を今も守っているのです。

「あ。くりもち・・・亥の子餅だって~。今の季節らしいね~」とミモロ。


和菓子は、季節を映す味。晩秋は、栗を使った品々がいろいろと。そして、初冬の和菓子は、亥の子餅です。
「栗いっぱい入ってるお赤飯もある~」

ミモロは店内のショーケースにピッタリ張り付いて、中の和菓子を真剣なまなざしで見つめます。


「決まったら声かけてくださいね~」と若主人。
ミモロは、ショーケースの淵を、右に左になんども行ったり来たり、なかなか決められません。
「栗のお菓子にしようかな~。う~よもぎのお菓子もおいしそう…」と。
「どれも食べたい~」

さて、「双鳩堂」は、そもそも初代が、岩倉の「三宅八幡宮」の鳩をモチーフに、煎餅を作ったことにはじまるのだそう。
その後、米粉を蒸した鳩の形の「鳩餅」を作り、これが名物になります。
 
ニッキや抹茶味などがある「鳩餅」は、「しんこ」といわれる餅菓子と同じようなお味です。
「素朴な味だけど、飽きないよね」とミモロ。「やっぱりこれにしようかな~」とまた、悩みます。包み紙もレトロな雰囲気で素敵です。


また、地元の人が大好きなのが、「でっち羊羹」。
竹の皮に包まれた蒸羊羹で、竹皮の風味も感じられるもの。値段も手ごろなため、京都に奉公に来ている丁稚さんが、里帰りのお土産にしたといわれ、この名がついています。竹皮の抗菌作用で、日持ちもするため、重宝されたのです。

ミモロ、いったいどれにするの?「う~ん」
依然悩むミモロです。

悩んだ末に、やっと決めたのは、よもぎ団子と亥の子餅。「あの~ひとつずつください~」とお願いします。

家にもどり、お茶を煎れて、食べる態勢は万全に・・・
「いよいよだね~」と、よもぎ団子を見つめます。


あっという間に、ペロリ。あれほど悩んだ時間とは比べ物にならない早業です。

「これも食べちゃおうかな~」と、亥の子餅を見つめます。
それは夕食後にしたら・・・。
「え~早めに食べた方がいいんじゃないの?」

ちょっと目を離した隙に、お皿の上から消えた亥の子餅でした。

*「双鳩堂」本店 京都市左京区山端川端町11 075-781-5262  9:00~19:00 水曜休み



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