ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都のものづくりを応援する多業種合同マルシェ。河原町御池の「QUESTION」で6月25日夜まで開催

2022-06-25 | イベント

「これ、斬新なスニーカーだね~」とミモロが興味を持ったのは、京都の染の技術「墨流し染」を使ったスニーカーです。


さて、6月24日のお昼ごろ、ミモロは、河原町御池の交差点にある「京都信用金庫ビル」1階のコミュニティスペース「QUESTION]を訪れました。


この日と翌日(本日)25日の11:00~20:00まで、京都で活躍する老舗酒造、京都産の産物を使ったサンドウィッチのお店をはじめ、若手のものづくりに携わる方々などが集まったマルシェが行わています。

「どんなものがあるのかな?」と興味津々のミモロです。


いろいろなお店のブースがある中で、心惹かれたのは、複雑に色が混ざり合う「墨流し染」によるスニーカーです。

これは、右京区にある染色工房「アートユニ」の職人さんが染めたもの。

若い職人さんの越本さんにお話しを伺いました。

「この染め方、水の上に浮かべた染料を生地に写し取る技法で、ヨーロッパで作られるマーブル紙と同じ技法ですよね~」とミモロ。京都に暮らし、いろいろな友禅染などの工房を見学し、かなり詳しくなったネコに…。

「はい、よくご存じですね~。うちでは流彩染と呼んでます。決して同じものは、できないもので、それだけユニークで、素敵なものなんですよ~」と越本さん。

「アートユニ」では、この技法を使った服地づくりもされていて、ヨーロッパの有名ブランドの服地になっているそう。


「いいなぁ~こういうスニーカー…」と憧れの眼差しを向けるミモロです。

工房では、実際にスニーカーなどを染めるワークショップも行われています。

「ミモロもいつか参加してみたいなぁ~」と。

また、「これも個性的なお洋服…」というのは、「cocochi」というファッションブランドを立ち上げたアーティストのだえんさんの作品。

服飾専門学校を卒業後さまざま素材を使った服づくりなどをされています。

「これは、兵庫の播州織で出て、捨てられてしまう部分を使ったものなんです。織物を作るとき、どうしても端の部分など捨てられ、それが本当にたくさんあるんです。それをもっと活用できないかと…」と熱く語るだえんさん。

「ホントだ、なんか素敵な雰囲気がある素材だよね~」とミモロ。


また、西陣織で生じる捨てられてしまう部分を使ったカラー(襟)などもあります。


「あれ?もしかしてミモロちゃんじゃない?」と声をかけてくださったのは、「京都しゃぼんや」の米山さん。

「あ、ここに出店してるんだ~」と、以前も何度もお店に伺ったことがあるミモロです。

大好きな自然の香りの石鹸やバスソルト

また消毒用のアルコールもとてもいい香りのもの。


「おうちで、石鹸使ってます~」と、天然香料のやさしさに包まれ、お肌(毛並み)もスベスベ

「御所南のショップでは、バスソルトや自分好みの香りづくりなどのワークショップもやってますから、また参加してくださいね~」と米山さん。

汗ばむ季節…「いい香りでいたいなぁ~」と思うミモロは、興味津々。

「あ、佐々木さんお久しぶりです~」と以前、取材に伺ったことがある「佐々木酒造」の佐々木さんご挨拶。

「ここでは、京都のお酒が試飲できるんですよ~よかったらどうぞ~」と。


カウンターには、試飲用の冷酒がいろいろ。

「飲んじゃおうかな~顔に出ないタイプだし~」と密かに思うミモロです。
でも、この日は、まだ他にもいかなくちゃいけない場所があり、ここで飲んで眠くなったら大変。

北山の「羽田酒造」の営業の内藤さんも、「よかったら、どうぞ~」と。「え~でも・・・」

「あの~以前、お店に伺ったことあるんですよ~」とミモロ。昔ながらの雰囲気が残るお店に行ったことがあるのです。
ここを代表する銘酒「初日の出」。

「あれ~サイズピッタリですね~」と思わず笑みがこぼれます。

このマルシェの詳しい情報は、こちらからどうぞ~「mono-gatari]
アーティストのだえんさんのインタビュー記事なども掲載されています。

コロナから、少しだけ開放された今、各所ではイベントが目白押し。「いろんなところ行かなくちゃ~」と暑さにめげず張り切るミモロでした。

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職人さんの技から生まれるさまざまな竹工芸の品々。下準備こそ肝心なポイント

2022-06-24 | ものづくり

京都屈指の竹材店のひとつ「横山竹材店」を訪れているミモロ。
本社のそばにあるショップで、職人さんの技を見せていただくことに…。


ここは以前も伺いましたが、今回は、職人さんの技をそばで拝見できることに…。

艶やかな表面の孟宗竹の輪切り…。肉厚のしっかりとした竹です。

でも、多くの竹工芸で使うのは、竹の表面の皮の部分。
その薄い皮を竹から取ることから、竹工芸品づくりは始まります。

太い竹を鉈で裂くように、約5ミリくらいになるまで、何度も裂きます。


細くなった竹から、肉厚の内側の部分から、皮の部分をはいでゆくのです。


鋭い刃の鉈で手際よく進められる作業…「わ~手切らないか心配になっちゃう~」とそばで見ているミモロは、ちょっと緊張の面持ち。


やがて薄い竹の皮の部分が揃いました。

「う~紙みたいに薄い…柔軟性もあって、これで竹籠なんか編むのかな?」とミモロ。

「いいえ、まだ作業途中なんですよ~」と、素敵な職人さん。

そうここからがもうひと手間…それこそが日本の丁寧なモノづくりを示すもの。
つまり、裂いた薄い竹材は、脇の部分に細い竹の繊維が残り、そのままでは、指にそれが刺さってしまう危険も。なので、薄い竹材でも、その側面をなめらかにする、まるで面取り作業が行われるのです。

「わ~これバームクーヘンみたい…」とミモロが親しみをこめて見つめる切り株のような木材。

美味しい大好きなバームクーヘンを思い浮かべるミモロです。

さて、これは大切な作業台。
そこに、鋭い刃の小刀のような刃物を2つ突き刺します。

その幅と刃の角度を測りながら、慎重にセット。「何するんだろ?」とそばのミモロは興味津々。

するとそこに、切り取った薄い竹材を、2つの刃の間に通します。

「わ~すごい~!」とミモロは目を輝かせます。
つまり、この作業は、竹材の幅を一定にし、また側面の余分な繊維を取り去っているのです。
「すごい~誰が考えたんだろ?」とミモロ。職人さんの昔からの知恵と技…。効率よく同じサイズの竹材ができるのです。

そして最後に、仕上げとして、竹材の厚みを調整します。


「はい、これでコースターを編む準備ができましたよ~」と職人さん。


均一の竹材で編まれたコースター。2枚の竹材を併せて使用することで、強度なども生まれるそう。

つまり竹工芸づくりで、編みだすまでに、かなりの手間と時間が必要なのです。
「なんか織物と同じだね~機に経糸セットしたり、織り出すまでに相当の時間と手間がかかるもの…」とミモロ。

そう、ものづくりには、その準備が本当に大切。「これだけの手間がかかっていることを思うと、それなりの値段がするのも納得するね~」とミモロ。

一見、似たように見える海外で作られた大量生産品と、京都の職人さんたちが手間をかけて丁寧に作る品との違いは、使うほどに、時が経るごとに、味わいがでるか、壊れるかという大きな違いになるのです。

「気に入ったものを見つけて、大切に長く使いたい~!」という人も増えているのでは…。

大学でさまざまな工芸品づくりを体験し、その中で、一番心惹かれたのが竹工芸だったとおっしゃる職人さん。

そして竹工芸の世界に…。まだまだいろいろな技術を学んでいきたいと、目を輝かせます。

「このバスケット素敵!」と思わず中へ。

滑らかな竹の表面、そして内側もささくれなどはありません。そしてしっかりとしたフォルム。使うほどに、味わいが深まる品です。

「ここに来れば、良質の竹工芸品に出会えるね~東京のお友達にも教えてあげるんだ~」とミモロ。

旅が再開された今年の夏…京都旅にいらっしゃる方も大勢…京都にいらしたら、ぜひ日本が誇る伝統工芸の職人さんの技に触れて欲しいもの。良質の品々は、暮らし自体の質をアップさせます。


*「横山竹材店」の詳しい情報はホームページで


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京都産の銘竹をはじめ、さまざまな種類の竹材を扱う「横山竹材店」.燃えにくい「防炎竹」も開発も。

2022-06-23 | ものづくり

日本建築に欠かせない建材のひとつの竹。その種類は、本当にたくさん…。

ミモロは、ある日、京都御苑の西側に位置するエリアにある「横山竹材店」を尋ねました。


ここは、昨日ご紹介した竹工芸品のお店「TAKENOKO]の本社です。

創業は大正8年(1919)で、現在4代目の横山さんがミモロを迎えてくださいました。


まずは、竹材が並ぶ倉庫へ。

「わ~いっぱい竹が並んでる~」とミモロは、キョロキョロしながら歩き回ります。

「あの~何種類ぐらい竹があるんですか?」とミモロ。「う~数えたことないから…1000種類はあるんじゃないかな~」と横山さん。倉庫はここだけでなく、他の場所にもあるのだそう。

夏冬の気温の温暖差が激しい京都は、良質の竹の産地なのだとか。「やっぱり厳しい自然環境の中で鍛えられるんだ~でも、ネコにはキツイ!」と夏の暑さが苦手なミモロです。

日本建築で竹は、外の垣や壁面をはじめ、内装の天井や床の間などさまざまな場所に使われる建材。
竹のもつ清々しさが好まれるだけでなく、資材として比較的手に入りやすかったことや真っすぐで使い勝手がよかったことなども、建材に好まれた理由とも言えます。

「いろんな竹の製品作るんですか?」とミモロ。「う~竹工芸品は、まぁごく一部で、うちは主に内装などの施工が仕事です」と横山さん。

ホテルや飲食店など、竹材の内装は、日本らしさを感じさせるものとして大人気。でも、そこには消防法の厳しい防火基準があり、可燃性の竹材の使用は制限されていたのです。

そこで、ここ「横山竹材店」は、独自の加工技術と最新テクノロジーの融合で、燃えにくい竹「防炎竹」を開発。それにより、竹材の内装の幅は、拡大し、さまざまな趣ある竹の内装が可能になりました。

自然素材を建築に活用なさる建築家・隈研吾さんとも、いろいろなお仕事をなさっているそう。

自社の竹林も所有し、良質な真竹や孟宗竹を育てているそう。「ミモロ、竹林には、筍狩りによく行くの…」と、もっぱら竹林では、筍に興味があるミモロ。横山さんの場合は、育った竹が大切です。

一か月で15mも成長する竹。その中で、竹材として最適なのは、3年目くらいの竹で、人間でいえば20歳くらいの若い竹。
「それくらいが、竹としての強さもあり、また表面が美しいんです。それ以上になると、表面があまりきれいじゃなくなることが多いんですよ」と横山さん。
「え~なんかそれ人間のお肌と同じみたい…年を重ねると、シミができて、肌の張りがなくなってくるでしょ…」と、横目で私の顔を見上げるミモロ。う~竹もそうなんだ~。

さらに美しい肌をもつ竹は、やはり美しい竹を生み出すそうで、美しい肌の竹が育つように、竹林を管理しているのだとか。
ミモロが筍狩りに行く竹林とは、管理の仕方が異なるとか。
「でも、やっぱり春になると筍でるよね~美しい肌の竹の筍って美味しいのかな?」と、やはり食べることが気になるミモロでした。

竹林から切り出した竹は、そのままでは、竹材になりません。火で表面をあぶり、油を抜き、天日干しにする作業を経て、やっと建材などに使える竹になるのです。

いろいろな異なった表情がある竹材。その中でも、今や特に貴重なのが煤竹で、これはかつて囲炉裏があった家の天井材として長年使用され、独特の艶と趣を備えたもの。

「これは今からは作れない竹材で、昔ながらの家が取り壊されると聞くと出かけるんですが、なかなかいいものに出会うことがないんです」と横山さん。「そうだよね~囲炉裏があるおうちって、珍しいもの…」とミモロが思い浮かべるのは、里山に建つ茅葺の農家です。でも、多くの農家は住みやすいように改修工事などが行われ、竹材の天井であるとは限りません。

また、床柱などに使われる亀甲竹を見て、「これもここまで大きいの珍しいかも…」とミモロ。


ところで竹の断面は、丸ですが、筍の時代に、枠をおいて丸以外の形にすることもできるのだそう。
木肌の表面を加工しながら育てるのは、北山杉も同様で、趣ある表情をつくるため、成長過程に手を加えます。
さて、竹の場合、横山さんがトライしたのは、三角や四角の竹づくり。
「ということは、お星さまの形も作れるの?」とミモロ。「う~あまり細かいのは無理ですね~。四角や三角の竹も、近くで見ないとよくわからないかも…まあ、あまり需要がないので…」と。

竹材の中で、今、材料の調達が難しいのが、実は竹箒の素材。また、これを作る職人さんも少ないのだそう。

「え~これからお庭お掃除するのに竹箒使えなくなるかもしれないの…大変…」。日本産の竹箒は、そのうち貴重になるのかも…。

熱帯、亜熱帯のアジアに主に分布する竹は、イネ科の植物で、稲作が行われる地域には分布しています。
種類も数百を超えると言われますが、日本は、その種類の多い国なのです。
日本の分布の北限は、東北地方で、北海道には笹はありますが、竹林はありません。
「パンダが食べるのは笹で、竹じゃないんだ~」とミモロ。「ホントは、筍好きかも…食べたことないから知らないだけなんじゃない」と変なことを想像します。

日本の文化と深い関わりのある竹。横山さんから「道」と付くものとの関わりが深いと伺いました。
華道・茶道・剣道・弓道、書道…「なるほど竹刀や弓矢も竹だ~」と、改めて竹の用途の広さを認識したミモロでした。
それから、物干し竿、ものさし、孫の手、扇子や団扇の骨、筆の軸、尺八、横笛など、次々に思い浮かべます。



今、日本には、手つかずのまま放置された竹林も多いそう。竹の可能性って、いろいろあるようで、使える資源が放置されていることになるのかもしれません。「もったいないね~」とミモロ。

竹のことをいろいろ教えて頂いた、楽しい時間を過ごしたミモロは、再びショップへ向かい、そこで職人さんの作業を見学することに…

*「横山竹材店」の詳しい情報はホームページで


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竹材店のショールーム「TAKENOKO」。清々しい竹の魅力を活かした品々。

2022-06-22 | ショップ

「ここで、ひと休み…」

ある日、ミモロは、「京都御苑」の西、「京都ブライトンホテル」近くの道を自転車で進んでいました。そこで立ち寄ったのは、「TAKENOKO]という暖簾がかかるお店です。


店先には、大きな竹のベンチ。竹材で編み込まれた洒落た雰囲気のベンチです。


さっそくお店の中へ進みます。
「わ~いろんな竹の品々が並んでる~」と、棚に並ぶ品々に興味を抱きます。


丁寧に編み込まれた竹籠。


竹材を組み合わせたシャープなフォルムの重箱。

「これ、お茶会のお菓子入れたら素敵だよね~」とその端正な姿に職人の技を感じるミモロです。

さて、このお店は、大正8年創業の横山竹材店のショールームです。
銘竹の問屋で、すぐそばにさまざまな竹材を揃えた本社と工房があるのです。

京都の文化は、竹に支えられたもの。茶道などで使う道具には、茶杓、茶筅など必ず竹製の品が…。
ここにも、茶杓がいろいろ。


床の間に飾る花入れなども、竹製のものを好む茶道。わび・さびの文化には、不可欠な竹製品。
「こんな小さなものもある~」まるでミモロのバスケットのような大きさです。


日本の暮らしに欠かせない竹製品。東北にまで分布する竹…特に、京都は、日本屈指良質のの竹材の産地として昔から知られています。

竹の中でも、生育の早い孟宗竹、またしなやかさがある真竹は、竹製品の素材として多く用いられます。


「これもかわいい~」と見るのは、箸置きやアクセサリー。


また、編む技術を用いたのが、竹編の照明なども…。


本当にいろいろな品々がならんでいます。

「これ、ハケだって…」掃除や炊事に使うのに便利な小物です。

「竹の製品って、すがすがしい雰囲気があっていいよね~」というミモロ。
海外からの観光客にも、日本らしい品として人気なのです。

ミモロも、竹のスプーンを買いました。


さらに、「これいいんじゃない?」というのは、孫の手。

一家に一本あった孫の手…。やっぱりあると便利です。

「あ、奥で作ってるんですか?」と、店の奥の和室では、職人さんが作業をなさっています。

それに興味津々のミモロです。でも、この日は、先を急ぐため、後日、伺うことにしました。

「また、来ます~今度、いろいろ教えてくださいね~」と約束してお店を後にするミモロでした。

このお店に来ると、良質の竹製品がいろいろ揃っているので、お土産を見つけるのにおすすめです。

ここでは、竹籠や茶杓づくり教室も開催しています。ぜひ、参加してみては?

*「横山竹材店」の詳しい情報はホームページで


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緑したたる「御寺 泉涌寺別当 来迎院」。大石内蔵助ゆかりの寺

2022-06-21 | 寺社仏閣

「よかった~まだ拝観できるみたい~」とミモロが東京から来たお友達を案内するのは、「御寺 泉涌寺別当 来迎院」です。


「泉涌寺」から山の中の道を少し進むと、山門が見えてきます。

「ここは、秋にも来たことがあって、静かで穴場なんだよ~」と。

弘法大師が、唐から持ち帰った荒神尊をおさめたのが、「来迎院」の始まりと伝えられます。日本最初の「三宝荒神尊」とか…。

本堂のご本尊は阿弥陀如来さまで、運慶作と寺伝では…。

お庭を拝見するために、受付のある客殿に進むミモロ。周囲の緑がまるでトンネルのように続きます。


受付を済ませ、庭へと歩みを進めます。


健保6年(1218)に「泉涌寺」の第四世月翁鏡律師が開山し、その後、応仁の乱で焼失。その後、織田信長や前田利家、豊臣秀吉などの力で再建され、別当として栄えました。明治の廃仏毀釈で荒廃。大正時代になり住職となった玄暁和尚により再興。お庭などは、ほぼ現在の姿に整えられました。

庭は、心地池の周りに広がり、その一角に「合翠軒」という茶室があります。
「茶室に入る前に、ここの手水でお清めしたのかな?」とミモロもやってみることに…。

「中、どんなだろう~」と開いた窓から中を覗きます。

この茶室は、忠臣蔵で有名な大石内蔵助が建立したもの。浪人となった内蔵助が、京都山科に居を構える際に、ここの檀家になっていたそう。庭に湧く弘法大師が掘ったと伝えられる名水「独鈷水」を使い、茶の湯を楽しんだそう。
同時に、仇討ちの相談を同士と共に密かに行ったと言われます。


仇討ちの本懐を祈願する内蔵助の愛用の茶釜なども、この寺に伝わっているのです。

静寂に包まれた寺…時折、鳥の声が聞こえます。


「雨上がりのお庭だから、本当に清々しいね~」と。
「そうね~マイナスイオンいっぱいって感じですね~」とお友達。

「ホント、ミモロちゃん、よくいろんなところ知ってるのね~」と感心するお友達。「まぁね~」と鼻を膨らますミモロです。
*「来迎院」の詳しい情報はホームページで

そこから、再び山の中の道を進み、「泉涌寺」の塔頭のひとつ「今熊野観音寺」に至ります。

「泉涌寺って、すごく広いね~」と、つくづくその広さに驚くものがあります。

「今熊野観音寺」の御本尊は、十一面観音菩薩。「西国第15番霊場」です。

この地にお堂を初めに建てたといわれるのは、弘法大師。[ご本尊も弘法大師の作って言われてるんだって~」とミモロ。これは秘仏です。


そして、その後、平安時代には、熊野詣が大好きで、なんと34回も参拝したという後白河上皇が熊野権現を勧請したと言われ、山号は、「新那智山」になりました。

「熊野まで、京都からすごく遠いから、お供の人たちも大変だったよね~。少しは楽になったんじゃない?ここができて~」と思うミモロです。

まずは、本堂に参拝します。

「もうお賽銭なくなっちゃった~」と首から下げたがま口の中は空っぽに。いろいろなところに参拝しましたからね~。

ところで後白河上皇が、熊野詣に熱心だったのは、なんだも上皇が頭痛持ちで、それを観音菩薩が癒してくれたからとか…。そのため、ここは、頭痛封じの観音様として、多くの人に崇敬される寺院に…。

今は、頭痛封じだけでなく、ボケ封じの御利益を求め、多くの崇敬者を集めています。


「枕カバーの授与品がある~」と、これを枕にかければ、ボケ防止の御利益が…。

お土産に求める人も多い人気の授与品です。

すでに17時になったお寺、そろそろ閉門の時間です。
「今日は、天気予報雨だったけど、全然雨に降られなかったね~」とミモロ。

さすが晴れネコ…。

いよいよここで、東京から来たお友達の京都案内も終了です。
「ホントに、どうもありがとう…ミモロちゃんのおかげで、すごく充実した時間になりました。前にブログで見たことがある場所にも実際に行けて、うれしかった~。これからもブログ楽しみにしてますね~頑張ってね~」とお友達。

京都の町中へ向かうバス停でお別れしたミモロ。
「よかった~楽しんでもらえて~ミモロのブログでリポートした場所に行きたいって、読者の人多いから、いつかミモロが案内するツアーやろうかな~」と。

*「今熊野観音寺」の詳しい情報はホームページで

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