ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

滋賀県高島の古い鍛冶場で体験する「バターナイフづくり」。トントンと響く鎚の音

2025-01-17 | 体験
「今日は、鍛冶屋さんになるんだよ~」と。ミモロはエプロンと三角巾を付けて準備完了。

ここは、以前、見学した滋賀県の高島市にある古い鍛冶場「高島鍛冶場」です。

昨年の春に見学に訪れた時に、バターナイフやペーパーナイフなどを実際に作れる体験ができると知ったミモロは、「やってみたい!」と、お友達などに呼び掛けて一緒に体験することに…。

JR山科駅からJR湖西線に乗って、高島市の「新旭駅」を目指します。
 
「楽しみだね~」とウキウキしながら電車で向かうミモロたち…。

車窓からは、琵琶湖の景色が広々と…

盆地の京都の町に暮らすミモロにとって、琵琶湖の景色は、いっそう広々と感じられます。

ほとんど電車から降りる人がいない静かな駅の「新旭駅」。鍛冶場へは、そこから徒歩で10分ほど

「鍛冶場に行く前にトイレ済ませようね~」とミモロ。そう鍛冶場には、トイレがないので…。

住宅や畑が続く道を歩き、到着した古い家屋。ここが「高島鍛冶場」です。

鉄を素材に、庖丁、鋤、鍬、鎌、ハサミなどさまざまな生活用具を作ったり、修理するのが鍛冶屋さんのお仕事。「刀鍛冶とは違う分野で野鍛冶っていうだって~。昔は、町や村には、1軒はあったお仕事なんだって~」と、春に訪れていろいろ教えて頂いたミモロです。詳しくは、その時のブログをどうぞ~見てください。

ミモロの高島鍛冶場見学」の詳しい様子は、2024年5月のブログからどうぞ~

この古い家屋は、昔からここで鍛冶の仕事をなさっていた職人さんが使っていたもの。後継者がないまましばらく放置され、ついに取り壊されそうになったところを地域の方々の尽力で、再び鍛冶屋として蘇ったのです。そこで仕事をなさっているのが、堀田さん。亀岡で鍛冶修業をなさった職人さん…でも、ミモロにとっては、実は生物や自然保護活動などの先生でもあるのです。
「いらっしゃい~今日は、頑張ってくださいね~」と、ミモロたちを迎えてくださいました。

「は~い!がんばりま~す!」と張り切るミモロたち。

すでに鍛冶場には、火床(ほど)に火の用意が整っています。京都からここまで通われている堀田さん。ミモロたちのために、この日、朝から用意をしてくださったのです。


ミモロ達が、体験するのは、バターナイフづくり。

一本の鉄の棒を、火で熱し、金槌で叩いて、形を整えていくのです。
「初めてだから、2時間以上はかかると思います…がんばって~」と堀田さん。

参加費用は、6000円。「貴重な体験ができて、しかもこの世に一つしかないバターナイフができるんだよね~」と期待でワクワクするミモロです。

作業の前に、鍛冶場に祀られる神棚に参拝。みんなで作業の無事を祈ります。


作業場には、さまざまな用具が…

「この上で鉄を叩くんだよね~」


まずは堀田さんに火床(ほど)でのふいごの使い方、鉄の熱し方、鉄を叩くタイミングなどを教わります。

「ミモロちゃんは、近づきすぎないようにね~焦げちゃうから…」と。

次に、実際の作業のお手本を…

「う~なかなか難しそう…やってみないとわからないね~」とミモロ。

お友達は、次々に火床のそばで、作業を始めます。

「もっと強く…」「もう一度熱して~」とそばで堀田さんの指導の声。黙々と作業するお友達…

「う~これでいいのかな?」と初めての体験ですから、なかなか加減が分かりません。でも、次第に鎚を使うコツが掴めてきたよう。

一本の鉄の棒から、バターナイフの形を作るには、完成した姿を想像しながら…

先の部分が、バターをすくう部分。そして持ち手の部分と大きく分けて2つの部分からできています。それをバランスよく、さらに使いやすいものにするのが大切なポイント。

「持ち手の部分、どうしますか?」

「う~ギザギザした感じにしようかな?それとも捻ってみようかな?」と、いろいろイメージするお友達。

「そう、そこをもう少し叩いて…」と、堀田さんがそばでアドバイス。


「さぁ、ミモロちゃんもやってみましょう…」と作業を見学していたミモロの番がやってきました。

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