昨日は4回目の『60歳の集い』が開かれ、出席した。還暦を迎えた人たちの多くは第2の人生を歩むことになる。そんな人たちが地域でつながりを持ち、活動するきっかけになればと社会福祉協議会の提案で始まったものだ。昔、この地域は小・中学校がそれぞれ1校しかなく、したがって顔見知りばかりだから結束力も強く、今でも中学のクラス会を1年に2回行っているそうだ。今日ではその当時の人口の5倍に膨れ上がり、中学校は6校、小学校は10校にもなった。
初めて『60歳の集い』に参加した時は、同じ歳というだけで集まるこの会はまるで自分だけが「ヨソモン」といった感じだった。ここで生まれ育っていない私たちのような「ヨソモノ」が85%にも達しているのに、地元の人たちが「ちゃん」付けで呼び合うのを聞きひどく疎外感を持った。私はこのまちでミニコミ新聞を発行してきたし、議員にもなったから、知り合いも多かったはずなのに居場所がないような気がした。この時初めて参加した人はさぞつらかったと思う。第1回に比べて2回目は半分ほどだったのではないかと思う。
それでも女性たちはまるでこのまちで生まれ育ったように仲がいい。結婚してこのまちに住むようになっておそらく40年前後にはなるだろう。この間に子どもを通して知り合いとなり、保育園・小学校・中学校で付き合いは深まり、町内会やまちのサークルで一緒になり、趣味や旅行やカラオケで友だちになっている。男性は定年になっていきなり地域に溶け込めと言われてもできるものではない。相手がどういう人かもわからず、何を話題にしてよいかも戸惑う。地域のスポーツ団体や文化サークルに所属している男性以外に地域に友だちはいない。
この『60歳の集い』に参加してきている人も圧倒的に女性が多い。男性で参加している人の9割は地元の人たちではないだろうか。私が始めて参加した時は議員であったし、それに実行委員会の代表は娘の友だちの父親で、私もよく知っている人だったから参加することが当たり前だった。会の会長を務めてくれている彼はガンのため、先回は欠席だったが、今回は治療の合間だからというので参加し、挨拶で自分の闘病生活を語った。
「会長をしている限り出席するが、死んだらもう出席はしない」と冗談に言えば、「馬鹿なことを言ってはいかんよ。何が何でもみんなで盛り上げていかなくちゃー」と隣の席の男性が話しかけてくれる。釣りが好きで、釣りの話を地元の皆さんと話していたので、私のことは眼中にないかと思っていた。ヘンな人もいて私にわざわざきわどいエロ写真を「あげる」と言ってくれた。「気に入ったらいつでも電話してちょう。まだあるで」と携帯電話の番号まで教えてくれた。そういえば先回、この人に付き合って馬鹿話をしていたことを思い出した。
地元の女性が「2次会に行くんだけど、行きませんか」と誘ってもくれた。4回目にもなり、私も地元に溶け込んできたのかなと感じた。ここの中学校の卒業生ではないのに、以前から知り合いのように気楽に声をかけてくれることをありがたいと思った。私は今年、小学校のクラス会の幹事であり中学校のクラス会の幹事でもある。まだ、何も具体化していない。中学校の方は、あの「愛の物語を書いてみようよ」と呼びかけている友だちに段取りをお願いしているが、小学校の方は自分が呼びかけないとならないなと思っている。
初めて『60歳の集い』に参加した時は、同じ歳というだけで集まるこの会はまるで自分だけが「ヨソモン」といった感じだった。ここで生まれ育っていない私たちのような「ヨソモノ」が85%にも達しているのに、地元の人たちが「ちゃん」付けで呼び合うのを聞きひどく疎外感を持った。私はこのまちでミニコミ新聞を発行してきたし、議員にもなったから、知り合いも多かったはずなのに居場所がないような気がした。この時初めて参加した人はさぞつらかったと思う。第1回に比べて2回目は半分ほどだったのではないかと思う。
それでも女性たちはまるでこのまちで生まれ育ったように仲がいい。結婚してこのまちに住むようになっておそらく40年前後にはなるだろう。この間に子どもを通して知り合いとなり、保育園・小学校・中学校で付き合いは深まり、町内会やまちのサークルで一緒になり、趣味や旅行やカラオケで友だちになっている。男性は定年になっていきなり地域に溶け込めと言われてもできるものではない。相手がどういう人かもわからず、何を話題にしてよいかも戸惑う。地域のスポーツ団体や文化サークルに所属している男性以外に地域に友だちはいない。
この『60歳の集い』に参加してきている人も圧倒的に女性が多い。男性で参加している人の9割は地元の人たちではないだろうか。私が始めて参加した時は議員であったし、それに実行委員会の代表は娘の友だちの父親で、私もよく知っている人だったから参加することが当たり前だった。会の会長を務めてくれている彼はガンのため、先回は欠席だったが、今回は治療の合間だからというので参加し、挨拶で自分の闘病生活を語った。
「会長をしている限り出席するが、死んだらもう出席はしない」と冗談に言えば、「馬鹿なことを言ってはいかんよ。何が何でもみんなで盛り上げていかなくちゃー」と隣の席の男性が話しかけてくれる。釣りが好きで、釣りの話を地元の皆さんと話していたので、私のことは眼中にないかと思っていた。ヘンな人もいて私にわざわざきわどいエロ写真を「あげる」と言ってくれた。「気に入ったらいつでも電話してちょう。まだあるで」と携帯電話の番号まで教えてくれた。そういえば先回、この人に付き合って馬鹿話をしていたことを思い出した。
地元の女性が「2次会に行くんだけど、行きませんか」と誘ってもくれた。4回目にもなり、私も地元に溶け込んできたのかなと感じた。ここの中学校の卒業生ではないのに、以前から知り合いのように気楽に声をかけてくれることをありがたいと思った。私は今年、小学校のクラス会の幹事であり中学校のクラス会の幹事でもある。まだ、何も具体化していない。中学校の方は、あの「愛の物語を書いてみようよ」と呼びかけている友だちに段取りをお願いしているが、小学校の方は自分が呼びかけないとならないなと思っている。