中学2年の孫娘が「ウチには『葉っぱのフレディ』ってある?」と聞いてきた。「ああ、あるけど、どうして?」と聞き返す。「今度のピアノの発表会でやる曲と関係あるみたいでサ、読んでおきなさいと言われたの」と言う。「ピアノの曲は何というの?」「えーと、題名は忘れた。ショパンの曲!」「ショパンはピアノ曲が多いからわからないな。『葉っぱのフレディ』は秋になって葉っぱがどんどん枝から離れていくけれど、もちろんそれで葉っぱは死んでしまうわけだよ。でも枝には新しい葉の芽が準備されているし、落ちていった葉っぱもやがて土に戻り木を育てる力になるという、“死”についてのお話だよ」と話すと、「そうそう、そんな曲」と言う。
『葉っぱのフレディ』は何年か前に話題になった。CDにもなったのではないだろうか。私も好きな童話のひとつだ。私が子どもたち相手に読み聞かせのお手伝いをしていた時によく読んだのは、シェル・シルヴァスタインの『おおきな木』とグレゴワール・ソロタレフの『オオカミクン』だ。『葉っぱのフレディ』は少し長いので低学年には向かなかった。でも小学4年生以上であれば、ゆっくり読んで聞かせればわかってもらえるように思うが、小さい子には少々難しいように思ってやめてしまっていた。
『おおきな木』については以前このブログでも書いた(07年10月4日)。読んだ後で子どもに聞くと、「お母さんのよう」と言う。きっとこの子の母親は優しいのだろうと思った。おおきな木は一方的に全てを与えてしまう。それが木の愛し方だ。切り株だけになった時に一度だけ、それで本当に幸せなのかという言葉が出てくるが、木はいつも見返りを求めない。
『オオカミクン』は独りぼっちになったオオカミクンはやっとウサギと友だちになれてうれしくて仕方ない。2匹はいつも一緒に遊ぶ。そんな遊びの中に「ウサギがこわいごっこ」と「オオカミがこわいごっこ」があった。「ウサギがこわいごっこ」をやってもオオカミクンは少しも怖くなかったが、「オオカミがこわいごっこ」とした時、余りの怖さにウサギは家に逃げ帰った。オオカミクンはまた独りぼっちになり、旅に出た。着いたところはオオカミ山で、オオカミクンはウサギに間違えられて追い回された。オオカミの怖さを知ったオオカミクンはウサギにこれからは決して「オオカミがこわいごっこはしない」と約束し、また仲良く暮らしたというお話だ。
童話とはいえこの3冊はむしろ大人向きだ。中学生くらいに読んで欲しい物語だと思う。『葉っぱのフレディ』は命とはどういうものか、死はどういうものかを考えさせてくれる。『おおきな木』は愛するとはどういうことか、生きている意味は何かを考えさせてくれる。『オオカミクン』は仲良くすることはどういうことかを考えさせてくれる。現実離れしたストーリーには興味がないと昨日は書いたが、童話は葉っぱであったり、木であったり、オオカミであったりするけれど、そこには紛れもなく人間が描かれているから興味深い。
『葉っぱのフレディ』は何年か前に話題になった。CDにもなったのではないだろうか。私も好きな童話のひとつだ。私が子どもたち相手に読み聞かせのお手伝いをしていた時によく読んだのは、シェル・シルヴァスタインの『おおきな木』とグレゴワール・ソロタレフの『オオカミクン』だ。『葉っぱのフレディ』は少し長いので低学年には向かなかった。でも小学4年生以上であれば、ゆっくり読んで聞かせればわかってもらえるように思うが、小さい子には少々難しいように思ってやめてしまっていた。
『おおきな木』については以前このブログでも書いた(07年10月4日)。読んだ後で子どもに聞くと、「お母さんのよう」と言う。きっとこの子の母親は優しいのだろうと思った。おおきな木は一方的に全てを与えてしまう。それが木の愛し方だ。切り株だけになった時に一度だけ、それで本当に幸せなのかという言葉が出てくるが、木はいつも見返りを求めない。
『オオカミクン』は独りぼっちになったオオカミクンはやっとウサギと友だちになれてうれしくて仕方ない。2匹はいつも一緒に遊ぶ。そんな遊びの中に「ウサギがこわいごっこ」と「オオカミがこわいごっこ」があった。「ウサギがこわいごっこ」をやってもオオカミクンは少しも怖くなかったが、「オオカミがこわいごっこ」とした時、余りの怖さにウサギは家に逃げ帰った。オオカミクンはまた独りぼっちになり、旅に出た。着いたところはオオカミ山で、オオカミクンはウサギに間違えられて追い回された。オオカミの怖さを知ったオオカミクンはウサギにこれからは決して「オオカミがこわいごっこはしない」と約束し、また仲良く暮らしたというお話だ。
童話とはいえこの3冊はむしろ大人向きだ。中学生くらいに読んで欲しい物語だと思う。『葉っぱのフレディ』は命とはどういうものか、死はどういうものかを考えさせてくれる。『おおきな木』は愛するとはどういうことか、生きている意味は何かを考えさせてくれる。『オオカミクン』は仲良くすることはどういうことかを考えさせてくれる。現実離れしたストーリーには興味がないと昨日は書いたが、童話は葉っぱであったり、木であったり、オオカミであったりするけれど、そこには紛れもなく人間が描かれているから興味深い。