東京都世田谷区の住宅街での放射線量の異常感知は、ラジウムが床下にあったことが原因であったけれど、誰かが放射線量を調べていなければわからないことだった。福島原発の事故が起きて、アメリカ政府はすぐにアメリカ人を帰国させるように動いたそうだ。私の知人の娘さんは東京に住んでいたが、妊娠していたので直ちにダンナの実家のある四国へ移住した。放射線は目に見えないから、そして何が起きるのかわからないから、怖いと思う。そうかと思えば、毎日宇宙からたくさんの放射線を浴びているのだから問題ないと言う人もいる。宇宙からの放射線と原発が発する放射線は違うものなのか同じものなのか、それで、私たちはどうすればいいのだろうか。
福島原発から離れている地域でも、生活を再開するためには「除汚」が必要というので、高圧水で家の屋根や壁、雨どいなどを洗っている。校庭や園庭の土を削って入れ替えている。道路も高圧の水で洗い流している。これから自治体をあげて、「除汚」に取り組むという。それで、校庭や園庭の取り除かれた土は行き場がなくて、庭の隅にブルーシートに覆われて放置されている。小さなものでも集めれば大きくなる。拡散された放射線も集めればもっと危険ではないのかと思ってしまう。土は目に見えるから、引き取り手がないけれど、高圧水で洗い流したその水は、放射線を集めてどこへ流れて行くのだろう。
福島原発の事故を抑える決め手は冷却だというので、たくさんの水が原子炉に注ぎ込まれている。そればかりか、事故のあった原発にも雨は降り注いでいる。それらの水は当然にも放射線で汚染されているだろうが、「除汚」されているのだろうか。日本の原子力発電所は全て海岸近くにあるのは、原子炉を冷却するのに海水が利用されているからだ。その海水は放射線に汚染されない仕組みになっているだろうけれど、今回のような事故が起きた後ではまず冷却が優先されるから、「除汚」は二の次にされるのではないか。事故は想定を超えたものだったと弁明されているけれど、人が生きていけない事態にまでなってしまった以上、やはり脱原発に切り替える必要がある。
人類は火を手にして、歴史を創ってきた。木材を燃やしてCO2を生み出しているとしても環境破壊に至るとは思わなかった。それが化石燃料を使うようになって、生産力は各段と高くなったが、大気の汚染は深刻になった。鉄をはじめとする金属は人類の発展に大いに役立った。溶かせば再利用も可能であった。原子力発電は大気を汚さない画期的なエネルギーと言われたけれど、一度事故が起きると取り返しは出来なかった。なぜ、原子力発電に力を入れてきたのだろう。自民党の石破茂さんは言う。「「原発を維持するということは、核兵器を作ろうと思えば一定期間のうちに作れるという『核の潜在的抑止力』になっている。原発をなくすということは、その潜在的抑止力をも放棄することになる」。なるほど、そうだったのか。ならばいっそう脱原発を進めなくてはならない。
福島原発から離れている地域でも、生活を再開するためには「除汚」が必要というので、高圧水で家の屋根や壁、雨どいなどを洗っている。校庭や園庭の土を削って入れ替えている。道路も高圧の水で洗い流している。これから自治体をあげて、「除汚」に取り組むという。それで、校庭や園庭の取り除かれた土は行き場がなくて、庭の隅にブルーシートに覆われて放置されている。小さなものでも集めれば大きくなる。拡散された放射線も集めればもっと危険ではないのかと思ってしまう。土は目に見えるから、引き取り手がないけれど、高圧水で洗い流したその水は、放射線を集めてどこへ流れて行くのだろう。
福島原発の事故を抑える決め手は冷却だというので、たくさんの水が原子炉に注ぎ込まれている。そればかりか、事故のあった原発にも雨は降り注いでいる。それらの水は当然にも放射線で汚染されているだろうが、「除汚」されているのだろうか。日本の原子力発電所は全て海岸近くにあるのは、原子炉を冷却するのに海水が利用されているからだ。その海水は放射線に汚染されない仕組みになっているだろうけれど、今回のような事故が起きた後ではまず冷却が優先されるから、「除汚」は二の次にされるのではないか。事故は想定を超えたものだったと弁明されているけれど、人が生きていけない事態にまでなってしまった以上、やはり脱原発に切り替える必要がある。
人類は火を手にして、歴史を創ってきた。木材を燃やしてCO2を生み出しているとしても環境破壊に至るとは思わなかった。それが化石燃料を使うようになって、生産力は各段と高くなったが、大気の汚染は深刻になった。鉄をはじめとする金属は人類の発展に大いに役立った。溶かせば再利用も可能であった。原子力発電は大気を汚さない画期的なエネルギーと言われたけれど、一度事故が起きると取り返しは出来なかった。なぜ、原子力発電に力を入れてきたのだろう。自民党の石破茂さんは言う。「「原発を維持するということは、核兵器を作ろうと思えば一定期間のうちに作れるという『核の潜在的抑止力』になっている。原発をなくすということは、その潜在的抑止力をも放棄することになる」。なるほど、そうだったのか。ならばいっそう脱原発を進めなくてはならない。