友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

世界はひとつになっていく

2011年11月11日 22時21分21秒 | Weblog

 野田首相はTPPへの参加交渉に向けて関係国との協議に入ると表明した。与党内で参加反対の急先鋒であった山田前農水大臣は「ホッとした。交渉への参加表明ではなく、事前協議の表明に留まった」と語っていた。明らかにTPPへの参加を表明したようなものだと私には思えたけれど、聞く立場によって大きく差があるようだ。

 

 世界はひとつになっていくのだろうし、それは当然なことだと私は思っている。国際的な会議の様子を見ても、ほとんどの男は背広を着ている。どんなに暑い国の人も、どんなに寒い国の人も、皆一様に同じ格好をしている。それが普通なのだろう、それが自然というものなのだろう。地球の流れはどう見てもひとつになろうとしている。

 

 それはアメリカを中心とした世界編成だと言う人もいるけれど、アメリカ自身も第2次世界大戦後のような力が無くなっている。対立していたソ連が崩壊し、世界が資本主義で統一されたにもかかわらず、その中心にいたアメリカは力を失くしている。それを挽回しようとすればするほど、アメリカは深みにはまっていく気配だ。

 

 NHKテレビの朝の連続ドラマは、3姉妹のファッションデザイナーを生んだ母親が主人公だが、さすがに難波っ子らしく威勢がいい。彼女は洋服を作って欲しいと言う芸子が喜ぶ洋服を作ったのに、「お金はいらん」と言ってしまう。父親から「お前は商売人ではない」ときつく怒られるけれど、私には彼女は真からの商売人だと映った。

 

 今日の放送では、ダンスホールで働く女性からイブニングドレスの注文を受けるが、女が「あんたはあほか。ダンスホールで働いている女は男を適当に喜ばせているだけだ」と言うのを受けて、「そんな女の洋服を作る気は無い」と依頼を断ってしまう。「あんたがダンスの玄人なら、私は洋裁の玄人なのだ」という自負が崩れてしまったからだ。

 

 どんなに高い報酬をもらったとしても、それは自分の目指すものとは違うという訳である。私は商売の基本は「損して得取れ」だと思っている。目先のことばかり考えている人は結局は大成しない。「情けは人のためならず」というのは、ちょっと自分の利益ばかりを考えているようで嫌だけけれど、人の世はお互い様でなければ決してうまくいかないのだ。

 

 自分だけがいい目に合うことなど決してない。みんながそれぞれにいい目に合わなければ世の中は楽しくない。「プライド」と「思いやり」が存在するのは人間の社会だけの特質なのだ。世界はまだしばらくは「自国の国益」を優先するだろうけれど、それではみんながうまく生きていくことが出来ないと気付くだろう。そして徐々に、世界はひとつに向かっていくと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする