友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

「土日に来る?」

2011年11月20日 22時45分08秒 | Weblog

 2歳4ヶ月になる孫娘を連れて近くの公園へ出掛けた。幼い女の子と男の子がやって来た。孫娘が遊んでいた、ジャングルジムに滑り台などが組み合わされたコンビネーション遊具で、いろいろな技を見せてくれた。小3と小1の兄妹で、妹の方が運動神経に長けていた。ふたりともとても人懐っこくて、「ねえ、これできる?」と私に問いかけて、その離れ業を披露してくれる。「危ないからもういいよ」とい言うのだが、「大丈夫。慣れているから」と幾度も挑戦する。お兄ちゃんとお姉ちゃんの出現ですっかり気をよくした孫娘は、後に続いてやろうとするができない。すると兄妹は孫娘ができる範囲のことしかしなくなった。

 

 「ねえ、私たち凄く仲良しだね」と妹の方が言う。この公園で始めて会った子どもたちなのにずいぶん以前からの知り合いのような口調だ。女の子は小1にしては大きい方だ。公園に来てすぐに兄妹で鉄棒を始めたのだが、兄は逆上がりができないのに妹はできた。すると、「高い方では1回か2回しかできないけど、やって見る」と私に向かって言うので、「きっとできるよ、頑張って」と答えて見守った。すると1度で逆上がりができてしまった。「凄いね」と褒めると、「今度はおじさんの番、やって見せて」と言う。60歳を過ぎても逆上がりはできたけれど、このところ身体は確実に老化している。「できないよ」と断ると、「荷物は私が持っててあげる」と無理やり鉄棒へ行かされた。

 

 鉄棒は好きだったけれど、果たしてできるのだろうか。そう思いながら挑戦してみたけれど、やっぱりお尻が上がらない。腕の力は残っていても身体を押し上げる腹筋力が足りない。「ごめん。やっぱりダメだ」と謝る。でも、そんなことなどどうでもいいことなので、「片手でぶら下がることもできるよ」と言って見せてくれる。面白かったのは、初め話しかけてきた時は「おじさん」だったのに、次第に「おじいさん」に変わっていった。小学生から見れば、2歳の子どもを連れている人は当然「おじいさん」なのだろう。お昼時間になって、「そろそろ帰らなくてもいいの」と聞くと、兄は「まだいいよ」と言う。その兄は孫娘のブランコを「押してあげる」と言って押してくれていた。すると妹の方が「ブランコを止めなければ帰らないから止めないで」と兄に向かって言う。

 

 ちょっとおませな妹とおっとりした兄。「ねえ、明日も来る?」と聞くので、「保育園があるから無理かもね」と答えると、「ぼくたちは月水金はいいいよ。土日なら絶対にいるね」と言う。「ありがとう。火木は何しているの?」と聞くと、「お母さんが遅いので、学童保育にいくの。土日に来る?」とまた聞かれた。「もし来れたらお願いね」と答える。「じゃあ、またね」「また会おうね」といつまでも見送ってくれた。兄妹に気に入られて、孫娘はご機嫌だった。

コメント
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