友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

NHK火曜夜10時

2011年11月12日 18時48分45秒 | Weblog

 新聞広告や電車の吊り広告に週刊誌の見出しが出ている。「週刊現代」と「週刊ポスト」が原発を巡って対立していることを広告の見出しで知った。週刊誌の広告はずらりと見出しが並べてあるから、読まなくても中身が分かる。私は喫茶店で週刊誌を読むことはあっても、買ってまで読まないし、喫茶店もそれほど行かないので、結局見出しだけ見て週刊誌を読んだ気になっている。

 

 いつだったか、最近のことなのだが、「週刊新潮」の広告見出しの中に、「『濡れ場』と『DV』過激路線を突っ走るNHK新ドラマ」とあった。ああ、火曜日の夜10時からのあのドラマのことかと納得した。この時間帯のドラマは結構面白い。男と女、親子兄弟、家庭、その愛憎と人の関係に執拗に迫っている。私が見たのは『セカンドバージン』からだったけれど、ベッドシーンは見せないと言われていたNHKもここまでやるのかと思った。

 

 今、放映されているドラマ『カレ、夫、男友達』は、江國香織さんの小説『思いわずらうことなく愉しく生きよ』を脚本にしたもの。結婚した長女、自由奔放に生きる次女、男に関心のない三女の3姉妹を描いている。長女はDVの夫と別れることも出来ずに暮らしている。次女は同棲している男に結婚しようと言われ、「どうして?このままでいいじゃーない」と言い、男は部屋を出て行く。三女は高校生の時、バージンをホームレスに与え、「10人の男と寝たけど、違いがわからない」と言う。

 

 DVの場面は寒気がするくらい恐い。こんな男となぜ暮らしているのかと思うが、「愛し合ってはいないけれど、求め合っている」らしい。男が女をいじめるのはどうしてなのか分からないが、そういう男がいることは確かだ。屈折した内面の表れなのかも知れないが、女はどうして別れる選択をしないのだろう。名古屋市営住宅で中学生の男の子が、母親の愛人に殴り殺された事件があったけれど、この男は仕事もしていないのに女は手を切ることが出来なかった。その結果、自分の子どもを殺された。いったい、なぜ別れられなかったのだろう。

 

 次女は今風であるけれど、三女は生物学の研究者のようだから特殊なのかも知れない。これからどんな風にドラマが展開されていくのだろう。この火曜日は、このドラマに続いて午後10時55分から『ビターシュガー』というドラマもある。続けて見ると混乱しそうなので一応録画している。こちらは同じ高校の同級生で、30代後半の3人の女性たちのドラマだ。原作は大島真寿美さんとあった。女性たちによる「女の生き方」は男たちよりも辛らつで先を行っているのかも知れない。

 

 東大を退官した社会学者の上野千鶴子さんが「昔付き合っていた男は、お前といると気取らなくていいと言っていた。愚痴は聞くし、飲ませる、食べさせる、とっても都合のいい女だったわよ」と話していた。これは別の「何でも言い合えるのっていいよな」という男女の話だが、女が働くようになり、仕事の愚痴や職場の悪口ばかり言うので、男は「そういうことは言わない方がいいよ」といさめた。女は「愚痴はあなたにしか言えないのに、どうして聞いてくれないの」と別れていった。

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