友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

世界は広いが身近になった

2011年11月17日 19時46分06秒 | Weblog

 今日はボジョレー・ヌーヴォーの解禁日。私はワイン好きでもワイン通ではないので、出来上がったばかりのワインがどうしてこんなに話題になるのか分からない。私が本当に美味しいボジョレー・ヌーヴォーを知らないということかも知れない。いつだったか、我が家でみんなが集まって酒盛りをした時、私は富士山麓の水で作ったという地酒を出した。その時、日本酒の通の人が「これはお土産用で、残念ながらいい日本酒ではない」と言われた。どれを飲んでもそんなに大きな違いが分からなかった私は、彼から日本酒なるものの講釈をしっかり聞かされた。ところが、酒盛りの席のことなのですっかり忘れてしまった。

 

 スペインに行った時、マドリードで自由時間があったので、普通の市民がどのくらいのワインを飲んでいるのか知りたくて、スーパーマーケットに出掛けた。もっとも平均的なワインが日本円で7百円か8百円くらいだったので、ワインとソーセージ、ハム、パン、果物を買ってホテルの部屋でいただいた。今は通販のワインを毎月6本届けてもらっているけれど、値段としては同じくらいのものだ。値段がお手ごろなら味もそんなものかと思う。滅多にはないけれど、偶然美味しいワインの時があり、そんな時はラッキーと思ってしまう。いつも我が家に集まってくる家族の中に、子どもが大学院生の家庭がある。その大学院生の子がワインバーを開いていて、チリワインを差し入れてくれたので飲んだが、これは美味しかった。チリのワインはフランス人が作っているもので、味はボルドーに近いと聞いた。

 

 ブータンの若い国王と王妃が日本を訪れている。王妃が銀座三越で買い物をされた後、ユニクロにも出掛けられ、流行のヒート下着を買われたとテレビが報じていた。人がどこへ行き、何を買おうと要らぬことなのに、王妃ともなるとこんなことまで報道されて気の毒である。ブータンは世界で一番幸せな国だと言う。国民がそう思っているのだから確かだ。隣のネパールはインド人系の顔立ちなのに、ブータンは東名アジア系の顔立ちである。タイやカンボジア、ベトナムの人は日本人とよく似た顔をしているが、ブータンも日本人にそっくりだそうだ。だからではないと思うけれど、『ブータンの民話と伝説』(白水社 今枝由郎・小出喜代子訳)を読むと、私たちが知っている日本の民話や伝説にそっくりである。

 

 ブータンに行ったことのある人は、日本の田舎に来たような気がしたと話していた。どこかでつながるものがあるのかも知れない。世界は広いけれどとても身近になってしまった。

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