友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

タモリと『笑っていいとも』

2013年10月25日 18時17分19秒 | Weblog

 フジテレビの昼番組『笑っていいとも』が、来年3月で終了する。私はたまたまこの番組を見ていた。突然やって来た笑福亭鶴瓶が「来年で終わるってウワサを聞いたけど、ほんまかいな」聞くと、タモリは「来年3月で打ち切る」と答えていた。余りにも長すぎると感じていたので、当然だろうと思った。それに、『笑っていいとも』で行なわれているのは、笑いではなく「いじめ」じゃーないかとずっーと感じていたので、終わることに賛成だ。

 身体の特長や話し方や声やしぐさをとらえてあざ笑う。あんなものは笑いではない。いじめだ。テレビの人気番組が「背が小さい」とか、「口が大きい」とか、「色が黒い」とか、本人がどうしようもないことを取り上げて、みんなで笑いの種にするはよくない。ちょっと変わった声なら、その声を強調して真似たり、しぐさにクセのある人の動作をわざと強調して笑いを誘う。小学校や中学校・高校で、子どもたちがふざけ合ってやっている「遊び」と同じだ。

 芸人は笑いを誘うために行なっている。子どもたちもそれを真似して笑っている。けれどもターゲットにされた子どもは笑えない。「遊び」がいつの間にかエスカレートして、どんどん「いじめ」になっていく。だから、止めて欲しいと思っていた。タモリが悪いわけではないが、結局「いじめ」のボス役になっていた。誰もタモリをいじめないが、タモリが誰かを捕まえて「臭いなあ」と言えば、芸人たちがそれに同調して笑う。

 番組の中の一番のメインである「テレフォンショッキング」で、タモリはゲストと対談するが、話の進め方はとてもうまい。どんな相手であっても間が開くことがない。相手がしゃべらないなら、自分が話題を提供するし、よくしゃべる相手なら聞き上手になって話題を引き出す。それにタモリはとても知識が豊富だ。何でもよく知っている。これには敬服する。『笑っていいとも』は生放送で月曜日から金曜日まで毎日ある。他の番組にも出ているから、タフであるばかりか、どこで知識を積むのかと感心する。

 タモリは昭和20年生まれというから、私よりも1つ年下だけれどまあ同世代だ。1982年から『笑っていいとも』は始まったという。32年間は余りにも長いが、それだけ続けられたというのもタモリという人の力なのだろう。それでもやっぱり、60歳を過ぎたら第2の人生を歩く方がいい。表舞台で頑張らない方が後輩たちのためだと思う。

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