4歳の孫娘が通う保育園の『祖父母参観の日』に出かけた。ひとりの孫に、両親とその両親の親、4人のジジババが参加するので、保育園は人でごった返していた。孫娘のクラスの保育士はふたりで、若い男性と女性だった。男性の方は女性の補助で入っている先生かと思っていたが、終始男性の先生がリードしていた。男性と女性のふたりで担当するのは、この保育園の特長らしい。孫娘のクラスだけでなく、他にもかなりの数の男性の先生を見かけた。
孫娘のクラスの男性の先生はどんな授業をするのかと思って見ていた。ところが電子ピアノの演奏も歌も体操もとてもうまかった。子どもたちの扱いや心配りも充分すぎるくらい出来ていた。孫娘は母親よりも父親が好きなように、女性の先生よりも男性の先生を身近に感じているようだった。男性の保育士が多くなったのはよいことだと思う。ただ、この若い男性の先生もいつかは歳を取る。40代までは園児らと一緒に歌ったり踊ったり出来るかも知れないが、50歳を過ぎても出来るのだろうかと少し思った。
多分、どんな社会でもどんな仕事でも、やってしまえば出来ないことはないのかも知れない。歌舞伎のように、見世物で演じていた頃は女性が主流だったのに、それがダメになった時は男性が女性に扮した。若い人たちが中心だったはずだが、次第に年老いた男性も蓄積した技で舞台に欠かせない存在になっていった。これは女性の、これは男性の、そう決め付ける根拠は、本当はないのだろう。仕事というものはそんなものなのかも知れない。
4歳の孫娘に6人の大人がいるのだから、孫娘は当然わがままになる。長女にしてもダンナにしても年取って出来た子だから可愛いのは当たり前だ。孫娘もその辺はよく心得ていて、どこでどんな風に泣けばよいかが身体に染み込んでいる。保育園に来る前、そして帰る時、ちょっと駄々をこねた孫娘だが、保育園ではいい子を演じていた。周りに気遣いしている。女性の先生は孫娘の行動が気になるのか、時々注意が飛ぶ。
こんな機会がないとダンナの両親に会えない。運動会の日は私が早く帰らなくてはならなかったので、今日はお父さんに付き合うつもりだった。それで、昼食に生中を2杯もいただいた。