友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

団体広報のスキルアップ

2016年02月14日 18時52分12秒 | Weblog

 知り合いのNPOが主催した「団体広報のスキルアップ講座」に参加した。講師は電通のディレクターだった。話の内容は、人に伝える仕事を主にしてきた私には、100%出来たかどうかは別にして、自分が行ってきたことだった。地域での新聞作りも、議員活動も、市民活動も、どういう「信念」のもとで、その「使命」は何をするのか、その「目標」をどこに置くのか、働きかける対象の「ニーズ把握」はどのように行うのか、「使命」を実現する「戦略」をどのように展開するのか、である。

 中学・高校の時の生徒会も、高校・大学の時の新聞部も、構造は同じだ。物を作る仕事ではなく、伝える仕事はおよそこんなものだろう。講師は恋愛を例に挙げて話された。自分がいて、恋愛の対象がいて、ライバルがいる。多くの人は、自分が対象に対し熱い気持ちがあるかばかりに目がいってしまう。対象がどんな人で何を考えているか、何が趣味で何が好きか、家庭のことや子どもの頃のことなども知らなければ成就しないし、ライバルについても知っておく必要がある。これが「ニーズ把握」であり、「戦略」を立てることだという訳である。

 私が一番関心を持ったことは、PublicとPrivateの問題だった。Publicはメディアが支配するのが通常だったけれど、最近ではPrivateの側から発信したものがPublicに溢れるようになった。例えばユーチューブのように、個人が発信したものを世界中の人が見られるようになった。つまりメディアの支配が効かなくなった。このソーシャルメディアはさらに進化するだろうと予測する。情報の垣根は無くなっていくのだから、さらにいっそう個人が主体となっていくと考えられる。

 情報伝達の技術革新が進むことは必至だから、これまでのような社会の形もそれにともなって変わっていくだろう。どんな時代になるのか興味深い。今はもう、新しい時代が始まっているのだが、形が見えない。いつも時代は、後から「ああ、そうだったのか」と分かる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする