友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

政治家への不信と横柄な管理者

2016年02月26日 17時47分10秒 | Weblog

 雪こそ降っていないが風が冷たくて寒い。「2・26事件」から80年、政治の腐敗を弾劾しようとクーデターを起こした青年将校たちは、なぜ天皇が味方してくれると思ったのだろう。大和朝廷が誕生して以来、天皇は時の権力者に利用され続けてきたが、天皇もまたどうすることが保身となるか常に判断してきた。写真で見ると東京は雪が降っていたようだから、青年将校たちに引っ張られた兵士たちは寒さの中で何を考えていたのだろう。

 甘利元大臣に見られるように、政治家たちは今も政治と金を結び付けている。政策論議もない国会、選挙のことばかりの政党の野合、こんな報道を目にしているとますます政治家への不信は大きくなっていく。本当にこんな状況を変えることが出来るのだろうか。自民党に代わって期待された民主党政権があまりにも無力だったことが大きく響いている。オバマ大統領の「チェンヂ」に期待したアメリカ国民が虚脱感にあるのも同じ思いだろう。

 集会所へ行ったら待ち合わせの相手はまだ来ていなかった。すでに準備作業にかかろうとしていた女性たちがいたので、私も一緒にイス並べを手伝った。その時、女性のひとりが「今日は男の人で良かったわ」と言う。集会所のカギを受け取りに行くと、女性の管理人は「借りているのは午後1時で、まだ30分もある。1時に取りに来て」ときつく言うそうだが、男の管理人は黙ってすぐにカギを渡してくれたというのである。

 寒風の中、時間が来るまで待ったこともあったと愚痴をこぼす。女性の管理人は職務に忠実だが、人の情に欠ける。それでも彼女は「規則を守らなければ、ズルズルになってしまう。何のための規則ですか?」と言うだろう。集会所の女性たちは地域の年寄りのためのボランティアで活動している。「お金儲けではないのだから」と不満をこぼす。みんなが規則を厳守すれば、不信は起きないのだろうか?いや、規則があっても信頼がなければうまく回ってはいかないだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする