友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

次女の里帰り

2016年02月22日 17時46分27秒 | Weblog

 10日間ほど我が家に里帰りしていた次女が今日、1歳9か月の娘と仙台へ帰って行った。ダンナの方は11日に一緒に来て、14日にひとりで帰ったので、1週間も寂しい思いをさせたことになる。転勤族で周りに同じような家族がいない専業主婦なので、子どものことで相談する相手もいないのか、次女自身が抱え込むタイプなのか、「ストレスを発散するために帰ってきた」と言う。

 昔の友だちと会い、どうでもいい話をして、友だちの子どもを見ることや、友だちから「気にしなくてもいいわよ」と言ってもらい、リラックス出来たようだ。「家族で一緒に食事をするって、こんなに安心出来るのね」と言っていた。経済成長に合わせて、核家族化へと進んで来てしまい、子育ての負担が一気に母親にかかった。周りに手本もないから、育児書やテレビからの一方的なアドバイスを信じる他ないのだ。

 日本では子どもの6人に1人が貧困だという。戦後世代の子どもたちが子育て時期を迎えている。私たちの時代は経済成長が著しかったが、まだ高学歴ではなかった。中学しか出ていない同級生もたくさんいる。だからこそ、子どもには勉強させて大学まで行かせたい。そのふるいにかけられた人たちが子育ての時期を迎えたのだ。ふるいが1度、2度とかけられると、シンデレラは生まれなくなる。景気が後退しているから、さらに貧富の差がはっきりしてきている。

 核家族からひとり家族への傾向も大きい。母子家庭や父子家庭では子どもの面倒が充分にみられないし、塾などに行かせる金銭の余裕もない。働き手に何かが起きれば家族は路頭に迷うことになる。ヨーロッパでの難民の受け入れ拒否も、日本の子どもの貧困も、相手の立場を見ないことでは同じだ。「頑張ってきたから今の幸せがある。貧困は頑張っていない結果だ」とする思考だ。

 カミさんは孫娘がいなくなって、気が抜けたようだ。一緒に撮った写真を何度も眺めている。次女は「長い間ありがとう。今晩はふたりでゆっくりお酒でも飲んでください」と貴重な日本酒を置いて行ってくれた。12日ぶりにテレビでも見ながら、お酒をいただく夜を迎える。

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