友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

いつまでも青春のような人

2016年09月02日 18時48分17秒 | Weblog

 いつもブログで行政への鋭い批判を展開している人が、還暦祝いに娘さんから『青春譜 フォーク&ミュージックセレクション』CD集をプレゼントされた記事を掲載していた。そして自らの青春時代を赤裸々に綴っていた。昭和39年が大学3年とあるから、私よりも2年先輩だ。その3年の時、大きなリックを背負い北海道をほとんど野宿しながら旅行したとある。あの頃は、こういうスタイルの旅行者を「カニ族」と呼んでいた。

 カミさんも大学生の時、友だちとふたりで北海道へ出かけた。駅まで見送りに行ったけれど、絵はがき1枚さえも送られてこなかった。私は父が健在だった高校3年の夏に、受験のための補修を拒否して4泊5日のひとり旅をした。日本海を見て、丹後半島から京都に入り、そして奈良の法隆寺に行き、最後に室生寺へ行って帰って来た。大学生の時は既に両親は他界していたし、家は倒産していたから、旅行など出来なかった。

 ブログの人は学生時代も社会人になってからも、「おくての私」と書いている。確かに、可愛いと密かに思っている女性から手紙をもらった大学4年の時も、まるで高校生のような「清純」な付き合いしか出来ない。社会人になった時も、積極的な女性からアタックされ深夜2時まで一緒にいたのに、彼女の気持ちを汲み取ることができない。そんな青春の日々が綴られていたので、じゃー、いつ、どんな風に奥さんとの出会いがあったのかと不思議に思った。

 私の友だちも72歳になるのに、「恋しい人の家の周りをウロウロしてしまった」と言う。「そんなストーカーのようなことをして大丈夫なの?」と問えば、「彼女がひょっこり庭に出ていないかと思ったけど、ダメだった」と答える。仮に庭に出ていても、果たして分かるだろうかと思うけれど、「いや、いつまでも心はつながっているさ」と真面目な顔で言う。彼を見ると、人は年齢に関係なく、どうしていつまでも青春でいられるのかとつくづく思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする