友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

安倍首相の所信表明

2016年09月27日 19時53分16秒 | Weblog

 長女の一家4人が昨夜やって来た。食事をしながら、小1の孫娘が運動会で大活躍した話になるはずだったのに、いつの間にか長女が「なぜ看護の道を選んだのか」になってしまい、私もカミさんも思わずその話にのってしまった。話から外れてしまった小1の孫娘は拗ねて食事もそこそこに別室に行き、スマホでアニメを見ていた。「大活躍だったんだね。やったね」と声はかけたが、それになに?と関心も示さなかった。

 長女の話を聞いていると、子どもは子どもなりに自分のことばかりでなく家のことも考えている、それは当たり前のことなのになるほどと思った。人は皆それぞれに自分の置かれた環境を無視できないし、だからこそ、乗り越える人もいれば甘んじてしまう人もいる。そんなことを思い出しながら朝刊に見ていたら、安倍首相の所信表明の全文が出ていた。所信表明など読んだことがなかったが、語りかけるような感動的な文章だった。

 「世界一暮らしやすい国、世界一信頼される国を目指し、新たなスタートを切る時です」「一億総活躍、地方創生、農政新時代、地球儀を俯瞰する外交。安倍内閣は未来への挑戦を続けます」ではじまり、終わりに「未来への懸け橋」として、「私たちに求められていることは、悲観することでも、評論することでも、ましてや批判に明け暮れることでもありません」「憲法はどうあるべきか。日本がこれから、どういう国を目指すのか。それを決めるのは政府ではありません。国民です」という。

 国民が主体となって輝かしい未来を切り開くことができるような錯覚を覚えるが、どれもこれも当然のことを抽象的に述べているに過ぎない。具体的だったのは憲法改定に向けた、「与野党の立場を超え、憲法審査会での議論を深めていこう」と改憲への意欲だった。また、安倍首相は、海上保安庁、自衛隊、警察などが日本を守る強い責任と誇りをもって任務に当たっていることに「敬意を表そう」と、自民党議席に向かって拍手を促し、自民党議員も起立呼応した。

 公明党議員が起立しなかったこと、維新の幹事長が「異常な光景だ。真摯な議論をする状況ではない」と批判したことはよかった。安倍首相は「未来」を18回も口にし、「世界一」も8回述べている。日本の現状を見つめることは「悲観的」と言いたいのであろう。憲法審査会は50人だが自民党は31人を占める。論議の行く末は見えている。

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