友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

ブログで恋愛遍歴を書き続ける友だち

2016年09月14日 17時45分19秒 | Weblog

 中学からの友だちとの約束でブログを続けているが、彼の方は必ず毎日アップしている。それも毎回1千字は超えているし、写真などもうまく使っている。友だちは文芸部で私は新聞部だったから、ふたりとも書くことは好きだと思う。新聞の場合は出来るだけ短い文章で簡潔に書くことが求められるが、文芸作品は読む人に何かしらの感動・衝撃を与えることを狙っている。

 彼は「ダラダラと文章が長くなる」と反省しているが、私は彼の女性とのデート話に興味があった。子どもの頃から今日に至るまでの女性遍歴も彼はよくネタにしている。昔からホントにすぐに好きになるのに、実際はどうだか分からないが、決して危ない橋は渡らない。40代後半に出会い、20年近くも付き合った女性もかなり親密であったのに、一線を越えていないようだ。「彼女は離婚しているのだから、お前の決断次第ではないの」と友だちにそそのかされても乗らなかった。

 カミさんを愛し家庭を大事にしていることは確かだが、あんなに未練がましく迷っていたのはどういう訳なのか。先回、講演してもらった上野千鶴子さんに言わせれば、「人はなぜ不倫をしないのかのほうが不思議。結婚は自分の性的使用権を生涯にわたって唯一人の異性に譲渡する契約。どうして出来もしない約束をするのか不思議」となる。そして「私は恋愛相手をお友だちと言っています。ちょっと親しい友だちもいれば、とーっても親しい友だちもいる。お友だちならひとりである必要はありませんから」と言い切る。

 上野さんは私たちより4歳下の団塊の世代。思い切ったことを言うと感心する。私たちはそんな風にスパッと割り切れず、好きな相手に対し一途に思い入れる世代のようだ。いや、本当は世代ではなく、人によるのかも知れない。中学からの友だちは、中学・高校・大学と好きになった女の子との思い出を書いているが、いずれも淡く切なく実らない恋ばかりだ。そんな私たちも72歳、まだ恋に燃え上がる情熱はあるだろうか。今年は中学のクラス会が開かれるが、また彼からそんな話が聞けるだろう。

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