「嫌われてもいい、軽蔑されてもいい、笑われてもいい、バカにされてもいい、見下されてもいいって思えるようになると、どんどん楽しくなってくる」と友だちがFacebookに書いていた。ここまで開き直れるなら、確かに楽しんで生きていけるだろう。
世俗にまみれて悟ることが出来ない凡人は、愛されたい、尊敬されたいと欲望ばかりが先に立つ。それでも自分は、愛されるために、尊敬されるために、どれだけ努力をしたのだろうかと思う。与えられることばかりを欲せずに、自ら与える人にならなければと頻りに反省する。
松下幸之助さんは、「どんなに悔いても 過去は変えられない。どれほど心配したところで 未来もどうにもなるものでもない。いま、現在に最善を尽くすこと」と言っている。いまの選択が積み重なって未来が現在になる。望むことをいま、しなければ未来に何もない。
友だちが二科展の招待状を持って来てくれた。昨年はコロナ禍で開催出来なかったが、今年は何とか開きたいとの思いで実現したようだ。演劇も音楽会も展覧会も、いろんな発表に場が閉じられてきたが、それでは芸術は死んでしまう。やり方を工夫して、定着させて欲しいものだ。
コロナ感染を恐れない訳ではないが、恐れる余り、何もしないことがベストであるとしても、何もしなければ何も生まれない。誰かが果敢に戦わないと、道は開けない。けれど、どう見ても、私たち年寄りは邪魔にならないように、後からついていくしか無い。