風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

破綻

2010-02-23 00:09:01 | 時事放談
 ボヤキは止めようと誓って来ましたが、たまにはガス抜きしないとやっていられません。今朝の日経・朝刊によると、国と地方を合わせた政府部門の(資産から負債を差し引いた)正味資産は、2009年度末に初めてマイナスに転落する模様です。これは、日本国を、今、解散したとしても、債権者に対して100%返済出来ないことを意味します。ここまで落ちぶれているのかと、今更ながら、愕然としてしまいます。日本国は既に破綻しています。
 こうして見ると、亀井氏をはじめとする鳩山政権が郵政民営化に反対した理由が分かりますね。何が何でも国債を国民が郵貯を通して買い支える、ということです。戦略も戦術もありません。今更ながら小泉政権が如何に潔かったかが分かろうというものです。
 こうした危機的な状況に直面しても、鳩山政権は、消費税を4年間は導入しないと明言し、今後三年間の財政健全化計画を立案すると言い放ちます。消費税は今すぐにでも、段階的にせよ、導入すべきシロモノであるにも関わらず、また、財政は3年どころではなく、10年とか15年のスパンでも健全化出来るかどうかも分からないシロモノであるにも関わらず、4年とか3年と言って恥じないことが意味するところは、今の民主党には日本国を救う意図も能力もさらさらなく、単に衆議院の任期を全うしようと汲々としているに過ぎません。民主党に国益の観念がないことは、普天間基地移設問題や、中国に媚びへつらう姿勢からも明らかでしたが、これほどの国難を前にして、選挙対策以外に行動規範がないという事実には、もはや開いた口が塞がりません。
 先々週末になりますが、ニュース解説番組に出演した田中秀征氏は、民主党のことを「仮設住宅」と呼び、他方、自民党のことを「老朽住宅」と呼び、これじゃあ誰もどちらにも住みたがらないと批判しました。なかなかお上手ですね。
 自民党を離党し、民主党からの入党要請を正式に受諾した田村耕太郎参院議員は、自民党がダメになった状況を問われて、自民党は、最後は泥水みたいになって、選挙を経て泥水の泥が抜けるかと思ったら、水が抜けてヘドロになっちゃった、と形容しました。こちらもなかなかお上手ですが、それでは民主党は大丈夫でしょうか?
 参議院選挙の前哨戦として注目を集めた長崎県知事選では、結果的に自民・公明が支持する前副知事が当選しましたが、これは自民・公明が勝利したわけでも、民主・社民・国民新が敗北したわけでもありません。ひとえに大仁田氏が浮動票9万票をかき集めたからに外ならず、勝利なき知事選挙だったと言うべきです。
 今の政界で期待すべきは、のほほんと「いのちを守る」と言い放つだけの民主党政権でもなければ、民主党の政治資金規制法違反を問うしか能がない旧態依然とした自民党でもありません。将来の日本を託すべきは、ビジネス的に言うならば、時間を決めて、日本国をリストラする専門家集団、強いて言うならば、舛添さんと、みんなの党の渡辺さんに、なんとか望みを託すしかないのではないかと思うのですが、如何でしょうか。日本国は、いよいよ追い詰められました・・・
コメント
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