尖閣諸島国有化を決定して初めての週末となった昨日は、中国全土で史上最大規模の反日デモが繰り広げられた模様で、50都市以上で発生し8万人以上が参加したとの情報もあるそうです。今朝の日経新聞によると、北京・日本大使館や上海・日本総領事館の周辺はデモの人々で埋め尽くされ、叫び声が飛び交っていたのをはじめ、パナソニックの電子部品工場には暴徒化したデモ隊が乱入し、山東省青島の工場では火が出たそうですし、江蘇省蘇州では守衛室が壊されたそうです。青島にあるトヨタの販売店は放火され全焼したそうですし、同じ青島のジャスコ黄島店は約3千人のデモ隊に包囲され、窓ガラスが割られて臨時休業中の店舗に押し入られ商品が略奪されたそうです。湖南省長沙の平和堂(百貨店)でも破壊行為があったそうですし、四川州成都にある複数の日系コンビニ店舗ではレジなどが壊されたそうです。
それにしても中国人は、遊牧民起源の激しい破壊性が抜け切らず、今なお漢民族優越の中華思想が根強くて、プライドが高くて鼻持ちならない国民性と思わざるを得ません。上海などで日本人と分かると暴行を加えられる理不尽が報じられていましたが、産経新聞オンラインによると、上海市内などに店舗をもつフランス系スーパーのカルフールは、食品を中心に商品棚から日本製品を撤去し始めたそうですし、中華料理店などでは「日本人入店お断り」との看板を掲げたり、「釣魚島(尖閣諸島)は中国のものだ」と叫べば飲食料金を割り引いたりする店も現れているそうです。韓国・大統領が竹島に強硬上陸した時に、日本では、大々的に非難こそ巻き起こりましたが、暴動や実力行使が起こるような事態は寡聞にして知りません。そもそも俄かに想像できません。破壊や暴力は決して許されるものではありません。
遊牧民の破壊性の本能を引出し、現実の暴力や破壊に向かわせるものは何なのか。全体を流れる文脈を正確に理解するのは易しいことではありません。中国の国土の広がりと人口を考えれば、8万人規模というのは大きいとは言えませんし、そうするとどういう素性の人たちが参加しているのかにも疑問が湧きます。先頭に立つ人には主張がありそうで、活動家と見られますが、その後に続く人はお祭り騒ぎで参加しているだけという特派員の声がありますし、どちらかというと内陸部で起こっている破壊は、貧富の格差が相対的に大きい地域で高まっている不満の表れという声もあり、どうやら2005年の時に似た状況を感じさせます。何しろ中国全土で年に18万件もの民衆のデモがあると言われ、膨張する軍事費と同規模の警察予算を費やす暗黒の管理社会です。現政権をあからさまに批判すると逮捕・拘束されてしまいますので、反日に託けた内政への不満や批判が暴発している可能性があることは、今回も否定できません。
ここでは反日に絞って話をします。私には、こうした暴動に駆り立てられる彼ら暴徒の、盲目的な行動を哀れと思わざるを得ませんし、彼らを外政に利用する共産党政権を許すことは出来ません。かれこれ20年以上も前の天安門事件で明らかになったように、中国・共産党独裁政権による共産主義社会建設は破綻し、グローバル化の波を避けられない彼らは、天安門事件を実力で排除することと引き換えに、計画経済でありながら一部に市場主義を取り入れる大転換を断行しました。それと同時に、愛国教育を開始しました。一党独裁で誤謬を許されない中国共産党は、失政に対する批判は選挙に反映され政権を追われるという一連のメカニズムが働かない代わりに、失政に対する不満や批判を、民衆の直接の暴動や反乱という形で受けて来た過去4000年の歴史に学んで、別の捌け口として日本という外敵に求めることにしたのです。日本の歴史については、日中戦争における日本軍国主義の侵略性しか教えられず(つまり2000年以上の交流をもつ日本の歴史のほんの15年だけ)、今では世界第二のGDPを誇る中国に対して、戦後から一貫して今日に至るもなお毎年数千億円のODAを供与し続ける日本のことも知らされず、中国の軍拡はおろか核弾頭を搭載した戦術弾道ミサイル24基を核非武装の日本に向けて配備し世界の覇権を狙う自国の現実すらも知らされず、極端で偏向した教育のもとで育った中国人が、日本や日本人に対してどんな意識や感情をもつことになるかは自明です。
国家あるいは中国共産党に、いわば利用されているからこそ、「官製デモ」などと揶揄されますし、毎回、どこで暴動があるといった事前情報が出回り、警察は暴動を放置しておく場所と厳しく取り締まる場所のメリハリをつけて警備をしているも言われて、「秩序ある暴動(無秩序)」と言えなくもないわけです。今回も、デモ隊の横断幕には、「日本人は友好的だか日本政府は許せない」といったものも見られたそうですし、日本製品のボイコットを呼びかけながら、日本製デジカメでデモの様子を撮影する男性や、ドラえもんを描いたTシャツを着て行進する女性の姿も見られたのは、2005年の時と同じです。デモ隊に壊されることを警戒し、「車は日本製だが心は中国人」「次に買うときは日本車を買わない」などと紙を張った日本車もみられたそうです。
計画経済だけでなく、民衆をもコントロールし、対外関係を有利に進めようとする中国共産党の自作自演・・・。不遜にもほどがあります。同じ計画経済のソ連共産党は、政権末期には60万件もの物価を決めなければならないと言われ、結局、崩壊しました。今回のような暴動を抑え切れなくなった時、不満は現政権に向かい、政権基盤を掘り崩すことになりかねないことは、中国4000年の歴史からも明らかです。
それにしても中国人は、遊牧民起源の激しい破壊性が抜け切らず、今なお漢民族優越の中華思想が根強くて、プライドが高くて鼻持ちならない国民性と思わざるを得ません。上海などで日本人と分かると暴行を加えられる理不尽が報じられていましたが、産経新聞オンラインによると、上海市内などに店舗をもつフランス系スーパーのカルフールは、食品を中心に商品棚から日本製品を撤去し始めたそうですし、中華料理店などでは「日本人入店お断り」との看板を掲げたり、「釣魚島(尖閣諸島)は中国のものだ」と叫べば飲食料金を割り引いたりする店も現れているそうです。韓国・大統領が竹島に強硬上陸した時に、日本では、大々的に非難こそ巻き起こりましたが、暴動や実力行使が起こるような事態は寡聞にして知りません。そもそも俄かに想像できません。破壊や暴力は決して許されるものではありません。
遊牧民の破壊性の本能を引出し、現実の暴力や破壊に向かわせるものは何なのか。全体を流れる文脈を正確に理解するのは易しいことではありません。中国の国土の広がりと人口を考えれば、8万人規模というのは大きいとは言えませんし、そうするとどういう素性の人たちが参加しているのかにも疑問が湧きます。先頭に立つ人には主張がありそうで、活動家と見られますが、その後に続く人はお祭り騒ぎで参加しているだけという特派員の声がありますし、どちらかというと内陸部で起こっている破壊は、貧富の格差が相対的に大きい地域で高まっている不満の表れという声もあり、どうやら2005年の時に似た状況を感じさせます。何しろ中国全土で年に18万件もの民衆のデモがあると言われ、膨張する軍事費と同規模の警察予算を費やす暗黒の管理社会です。現政権をあからさまに批判すると逮捕・拘束されてしまいますので、反日に託けた内政への不満や批判が暴発している可能性があることは、今回も否定できません。
ここでは反日に絞って話をします。私には、こうした暴動に駆り立てられる彼ら暴徒の、盲目的な行動を哀れと思わざるを得ませんし、彼らを外政に利用する共産党政権を許すことは出来ません。かれこれ20年以上も前の天安門事件で明らかになったように、中国・共産党独裁政権による共産主義社会建設は破綻し、グローバル化の波を避けられない彼らは、天安門事件を実力で排除することと引き換えに、計画経済でありながら一部に市場主義を取り入れる大転換を断行しました。それと同時に、愛国教育を開始しました。一党独裁で誤謬を許されない中国共産党は、失政に対する批判は選挙に反映され政権を追われるという一連のメカニズムが働かない代わりに、失政に対する不満や批判を、民衆の直接の暴動や反乱という形で受けて来た過去4000年の歴史に学んで、別の捌け口として日本という外敵に求めることにしたのです。日本の歴史については、日中戦争における日本軍国主義の侵略性しか教えられず(つまり2000年以上の交流をもつ日本の歴史のほんの15年だけ)、今では世界第二のGDPを誇る中国に対して、戦後から一貫して今日に至るもなお毎年数千億円のODAを供与し続ける日本のことも知らされず、中国の軍拡はおろか核弾頭を搭載した戦術弾道ミサイル24基を核非武装の日本に向けて配備し世界の覇権を狙う自国の現実すらも知らされず、極端で偏向した教育のもとで育った中国人が、日本や日本人に対してどんな意識や感情をもつことになるかは自明です。
国家あるいは中国共産党に、いわば利用されているからこそ、「官製デモ」などと揶揄されますし、毎回、どこで暴動があるといった事前情報が出回り、警察は暴動を放置しておく場所と厳しく取り締まる場所のメリハリをつけて警備をしているも言われて、「秩序ある暴動(無秩序)」と言えなくもないわけです。今回も、デモ隊の横断幕には、「日本人は友好的だか日本政府は許せない」といったものも見られたそうですし、日本製品のボイコットを呼びかけながら、日本製デジカメでデモの様子を撮影する男性や、ドラえもんを描いたTシャツを着て行進する女性の姿も見られたのは、2005年の時と同じです。デモ隊に壊されることを警戒し、「車は日本製だが心は中国人」「次に買うときは日本車を買わない」などと紙を張った日本車もみられたそうです。
計画経済だけでなく、民衆をもコントロールし、対外関係を有利に進めようとする中国共産党の自作自演・・・。不遜にもほどがあります。同じ計画経済のソ連共産党は、政権末期には60万件もの物価を決めなければならないと言われ、結局、崩壊しました。今回のような暴動を抑え切れなくなった時、不満は現政権に向かい、政権基盤を掘り崩すことになりかねないことは、中国4000年の歴史からも明らかです。