風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

4月1日の国民栄誉賞

2013-04-03 23:22:01 | 日々の生活
 エイプリル・フールと言えば、ロンドンのビッグベン(昨年からはエリザベス・タワー)が時代の波に逆らえずデジタル表示されることに決まり、時計の針をプレゼントすると放送したイギリス国営BBCラジオの洒落っ気に勝るものはなかなか見当たりません。今年は、ユーチューブやフェイスブックといった先端メディア・ネタで盛り上がったようです。一つは、米グーグルが、傘下の動画共有サイト「ユーチューブ」を閉鎖し、これまで投稿された動画15万本の中から最優秀作品を選出する作業を今後10年かけて行うと、3分半の動画でユーチューブに投稿したというもので、社長まで動員したそうですから、なかなか手が込んでいます。もう一つは、「とうとう中国本土でもフェイスブックが閲覧可能になった」と、中国のミニブログに書き込みが相次いだそうです。中国では当局の規制により、フェイスブックやツイッターを閲覧できない状態が続いており、エイプリル・フールに乗じて不満を吐き出したと話題だったようですが、なかなかのものですね。そのほか、「ビッグコミックスピリッツ」4月1日発売号の表紙に「ももクロ重大発表」と題して、ももいろクローバーZの紫(高城れに)が卒業すること、卒業に伴いグループ名が「ももいろクローバーZ」から「ももいろクローバーZZ」へ改名されることが掲載されたそうですが、まあこういった話は好きにして頂いて構いません(笑)。
 よりによってエイプリル・フールの日に、プロ野球巨人軍終身名誉監督・長嶋さんと、その弟子とも言うべき松井に、国民栄誉賞が授与される方針であることが発表されました。一プロ野球ファン、一巨人ファンとしては、喜ばしい限りですが、松井の前に、野茂もいたし、現役とはいえイチローもいるという主張はよく理解できますし、安倍政権の人気取りというやっかみもよく分かります。エイプリル・フールだと思ったと受け止めた人が結構いたのはご愛嬌として、長嶋さんはともかく、個人的に松井のファンだという人ですら、この抱き合わせ的で、かつ時期も意味も不明瞭な受賞は残念という声があがり、真面目な松井には気が重いのではないかと気遣う人もいて、なかなか印象的でした。お蔭で、プリティ長嶋さんに取材が殺到しているという報道には失笑してしまいましたが、なんと、プリティ長嶋さんったら、冴えないものまねタレントのままかと思っていたら、いつの間にか千葉県議会議員になっていて、まさかエイプリル・フールではなかろうと、そちらのほうに、余程、驚かされた次第でした。
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