なんとなく言い足りないので、昨日のブログを補足します。
かつて同じ時期にマレーシアに駐在していた知人のお子さんは、共に通ったインターナショナル・スクールになかなか馴染めず、片や夏休みに日本に一時帰国したときに体験入学した日本の学校が気に入ったと言っては、このままでいいのかと悩んでいたものでした。このように、海外生活に当たって、日本人学校を選ぶか現地校を選ぶかは、子供の向き・不向き、すわなち性格次第だろうと思います。現地校でもやって行ける性格とは、多少言葉が出来なくても平気な図太さや、なにくそっと頑張れるしぶとさ、変化をストレスと感じることなく前向きに受け止めることが出来る、良い意味での鈍感さ、そして何より異なる環境に順応できる柔軟さや好奇心、といったあたりでしょうか。同様に、帰国後の進路にどのように備えるのかについても、子供の性格次第だろうと思います。振り返れば、私自身、受験勉強が嫌でしょうがなく、高校二年間はクラブ活動に逃げ込み、さすがに高三になって、受験を批判するには受験に負けてはいけないと、割り切って自らを鼓舞し机に向かったものでしたから、海外の教育を経験してしまった私の子供が日本の受験制度を毛嫌いしたからと言って何の不思議もありません。ここでは、好きな事には熱中するけれども、拘束されたり押し付けられたりするのを極度に嫌うわがままや気まま、気紛れでしょうか。必ずしも勤勉ではないというわけではありません。
数ヶ月前、オーストラリアの研究チームが、「ビッグファイブ」と呼ばれる5つの特性(外向性、情緒不安定性、協調性、勤勉性、経験への開放性)を測定した値と、大学生の成績やテストの点数を比較した結果、成績に最大の影響を及ぼす要因は、「経験への開放性」と「勤勉性」であることが判明したと発表しました(Learning and Individual Differences誌に掲載)。従来の研究でも、「経験への開放性」(=知的好奇心や、新しい情報を得ることにどれほどワクワクするかを示す因子)は、クリエイティブな面での成果を予測する最大の因子であり、また「勤勉性」は、ビッグファイブの中で唯一、常に成功を予測できる因子であることが分かっていたそうですが、今回の研究は、あらためて従来の研究結果を裏付けるもの、ということでした。端的には、学校の成績を予測する場合、従来のテストで測る「知能」よりも、「性格」の方が優れた判断材料になる、あるいは相関が高く相性が良い、ということです。具体的には、単に知能が高いだけの学生よりも、明るくて、いろいろなことに興味をもち、勤勉な学生の方が、成績が良いということであり、学生がどれだけ努力できるか、またその努力をどこに集中させるかが重要になってくる、というわけです。そして研究者の一人は、「人気の脳トレ・アプリで知能を向上できるという証拠ははほとんどない」一方で、「性格は変わるものだし、生徒の勤勉性と開放性を訓練し、彼らの学習能力を向上させている教育者たちもいる」とまで指摘しているそうです。
「勤勉性」はともかく、「経験への開放性」(ちょっと直訳調ですが)などというのはよく分かる気がしますし、「知能」よりも「性格」という分析には思わず膝を打ちたくなります。親は子供の「性格」をしっかり見極めることが大事であり、「性格」は変わると言っても余り無理しないことだろうと思います。
かつて同じ時期にマレーシアに駐在していた知人のお子さんは、共に通ったインターナショナル・スクールになかなか馴染めず、片や夏休みに日本に一時帰国したときに体験入学した日本の学校が気に入ったと言っては、このままでいいのかと悩んでいたものでした。このように、海外生活に当たって、日本人学校を選ぶか現地校を選ぶかは、子供の向き・不向き、すわなち性格次第だろうと思います。現地校でもやって行ける性格とは、多少言葉が出来なくても平気な図太さや、なにくそっと頑張れるしぶとさ、変化をストレスと感じることなく前向きに受け止めることが出来る、良い意味での鈍感さ、そして何より異なる環境に順応できる柔軟さや好奇心、といったあたりでしょうか。同様に、帰国後の進路にどのように備えるのかについても、子供の性格次第だろうと思います。振り返れば、私自身、受験勉強が嫌でしょうがなく、高校二年間はクラブ活動に逃げ込み、さすがに高三になって、受験を批判するには受験に負けてはいけないと、割り切って自らを鼓舞し机に向かったものでしたから、海外の教育を経験してしまった私の子供が日本の受験制度を毛嫌いしたからと言って何の不思議もありません。ここでは、好きな事には熱中するけれども、拘束されたり押し付けられたりするのを極度に嫌うわがままや気まま、気紛れでしょうか。必ずしも勤勉ではないというわけではありません。
数ヶ月前、オーストラリアの研究チームが、「ビッグファイブ」と呼ばれる5つの特性(外向性、情緒不安定性、協調性、勤勉性、経験への開放性)を測定した値と、大学生の成績やテストの点数を比較した結果、成績に最大の影響を及ぼす要因は、「経験への開放性」と「勤勉性」であることが判明したと発表しました(Learning and Individual Differences誌に掲載)。従来の研究でも、「経験への開放性」(=知的好奇心や、新しい情報を得ることにどれほどワクワクするかを示す因子)は、クリエイティブな面での成果を予測する最大の因子であり、また「勤勉性」は、ビッグファイブの中で唯一、常に成功を予測できる因子であることが分かっていたそうですが、今回の研究は、あらためて従来の研究結果を裏付けるもの、ということでした。端的には、学校の成績を予測する場合、従来のテストで測る「知能」よりも、「性格」の方が優れた判断材料になる、あるいは相関が高く相性が良い、ということです。具体的には、単に知能が高いだけの学生よりも、明るくて、いろいろなことに興味をもち、勤勉な学生の方が、成績が良いということであり、学生がどれだけ努力できるか、またその努力をどこに集中させるかが重要になってくる、というわけです。そして研究者の一人は、「人気の脳トレ・アプリで知能を向上できるという証拠ははほとんどない」一方で、「性格は変わるものだし、生徒の勤勉性と開放性を訓練し、彼らの学習能力を向上させている教育者たちもいる」とまで指摘しているそうです。
「勤勉性」はともかく、「経験への開放性」(ちょっと直訳調ですが)などというのはよく分かる気がしますし、「知能」よりも「性格」という分析には思わず膝を打ちたくなります。親は子供の「性格」をしっかり見極めることが大事であり、「性格」は変わると言っても余り無理しないことだろうと思います。