風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

首相の動静

2020-01-06 22:25:11 | 時事放談
 日経に首相の「動静」欄があり、他紙にも同様のものがあることだろう、ある知人は毎日チェックして、最近は誰と頻繁に会っているとか、こんな人と会食している!?などと、ウォッチャーを気取っているが(苦笑)、もとより私はそこまでの関心はない。
 しかし、この年始・年始は、ゴーン被告の逃亡疑惑あり(これも日本の主権がないがしろにされたと言えなくはない)、米軍によるイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官という大物の殺害事件あり、それにしては政府関係者のコメントがないことに違和感を覚えて(前者については法相や外相や岸田さんのコメントが後れて出た)、あらためて産経電子版の「安倍日誌」や関連記事を辿ってみた(なんと物好きな・・・)。
 年末28日から今日の年頭会見の前日5日まで、私たちサラリーマンと同じ9連休の内、元日に皇居で新年祝賀の儀に閣僚らと共に出席されたほかは、ゴルフを4回、映画鑑賞やホテルのジムで運動など、ゆっくり過ごされたようだ。ゴーン事件について首相がコメントすることはないまでも、中東情勢の緊迫化についてはレベルが違うだろうと私なんぞは思ったりもしたが、そうでもないようで、各紙が事件を報じた3日昼頃から、昭恵夫人と映画「決算!忠臣蔵」を観賞され、見終わった15時過ぎに記者団から感想を聞かれて、「たいへん楽しく見させてもらいました」といったやりとりがあったくらいで、翌日のゴルフの際、記者団から事件について水を向けられると、「今月、諸般の情勢が許せば中東を訪問する準備を進めたいと思っている」とはぐらかされて、事件そのものについてはどうやら今日の年頭会見まで触れられなかったようだ。
 サラリーマンにとっては仕事納めとなる年末の27日の「安倍日誌」を見ると、分刻みのスケジュールで、夕食はハシゴして二度とるほどであり、責任の重さに至っては私たち庶民には想像がつかず、その激務を慮ってか、安倍さんの自民党総裁4選はないと断言する側近もいるくらいで、年末・年始の休みくらいゆっくりしたいと思うのは人情だろうけれども・・・。
 私事を言っても仕方ないが、1990年代後半、アメリカ東海岸に駐在したとき、上司からは24時間スタンバイするものだと諭され、当時はEメールなどという便利なものは一般的ではなくて、自宅にFAXを置き、夜中でも(日本は昼間だから)やり取りすることが時々あった。「24時間 戦えますか~」(1989~91年頃?)というCMのキャッチコピーがまだ記憶に残るバブリーでブラックな時代のことではあるが。
 いや、NSC長官あたりから、暫く喪に服するので進展なし、心配ご無用といったインプットでもあって、余裕でゴルフを楽しんでおられたのかも知れないので、目くじらを立てるのは筋違いかも知れない。自衛隊を中東に派遣する時節柄、自衛隊の最高指揮官としての危機に対する感度がちょっと気になったのだった。
コメント
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